旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その21「最後の集合研修と配属先の発令通知」【前編】

◆最後の集合研修と配属先の発令通知 門司機関区での現場実習を終えると、再び研修センターで集合研修を受けることになった。とっても、座学はほとんどなく、現場配属にあたっての心得とかそういったものがほとんどだ。 4月の研修で受けた中に、無線従事者免…

「のぞみ34号」重大インシデントについて元鉄道マンの考察と提言(12)

今回の重大インシデントでは、輸送指令の判断ミスも原因の一つと考えられています。しかし、指令業務に携わる職員の低年齢化も、現場に携わる中堅・ベテラン職員から懸念する声も聞きました。 前回までは blog.railroad-traveler.info 国鉄からJRへ移行した…

消えゆく「国鉄形」 別れ別れになった兄弟たち【6】最終章

2009年のダイヤ改正で、ついに東京-九州間の寝台特急列車は長い歴史幕を閉じました。それと同時に、下関の車両たちは定期の運用を失います。仕事を失った車両たちは当然余剰として扱われ、10両のうち8両がその年に廃車となりました。1986年に花形の運用を手…

「のぞみ34号」重大インシデントについて元鉄道マンの考察と提言(11)

3.人事システムの見直し この項立ては、コラムを書き始めた当初は書くかどうか非常に迷ったところです。というのも、人事というものは経営的な観点も必要なことで、筆者(私)自身は職がどんなに変わっても現場で働き続けることに拘っているので、こうした…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その20「最後の添乗実習、門司-福岡貨物ターミナルの高速貨物列車」【後編】

◆最後の添乗実習、門司-福岡貨物ターミナルの高速貨物列車【後編】 香椎駅に着くとほぼ定時に到着した。列車の運転で一番難しいことは何か?というと、私は定時に運転させることだと思う。特に、停車駅が極端に少ない貨物列車は、100km近くの距離をずっと走…

消えゆく「国鉄形」 別れ別れになった兄弟たち【5】

需要が増えればそれに応えて列車を増発しなければなりません。しかも、できれば高速で、1列車あたりの連結両数も多ければ多いことが望まれます。そうなると、手持ちのEF66形では足りず、かといってEF65形では力不足も予想されます。EF66形登場前夜の特急貨物…

自宅で頂く機内食?

旅の楽しみは色々ありますが、食べることもその一つですね。 出かけた先の名物料理に舌鼓を打ったり、名物とまでは行かないもののその土地での人気店に入って料理を頂いたりと、楽しみかたはいろいろです。 旅の途中で食べるのも楽しみの一つ。 私の場合、駅…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その20「最後の添乗実習、門司-福岡貨物ターミナルの高速貨物列車」【中編】

◆最後の添乗実習、門司-福岡貨物ターミナルの高速貨物列車【中編】 列車は小倉駅を通過するとどんどん加速していくが、黒崎駅までは旅客列車の走る線路とは別の貨物線を走っていく。貨物駅の浜小倉駅も通過、気持ちがいいくらい駅という駅を通過していくか…

消えゆく「国鉄形」 別れ別れになった兄弟たち【4】

そんな高速で重量のある貨物列車を牽くことを至上命題に誕生したEF66形に大きな転機が訪れます。 貨物列車としての花形の仕事が次々に失われていた1985年、あろうことか東京-九州間の寝台特急の先頭に立つという仕事が舞い込んできました。これには私も驚き…

今日も家族サ~ビス♪ 羽田空港でノンビリと修行?(笑)

ゴールデンウィークもあと1日になってしまいました。このまま仕事に戻れるのか?と思うくらい、すっかり休み癖がついてしまっています(笑) さて、今日は家族で羽田空港へ!普段なら、マイカーで1時間と少しかかるのが、なんと40分ほどで着いてビックリ。やっ…