旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

もう一つの鉄道員

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その5「就職活動 ひょんなことから鉄道マンへ」

◆就職活動 ひょんなことから鉄道マンへ 県内の公立工業高校の電子科で主に通信系を学んだ私は、高校三年生の時には就職することを考えていた。もっとも、具体的にどこへ行きどんな仕事をしたいというものはあまりなく、ただなんとなく働きに出るんだな~とい…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その4「あの列車はどこへ? 車掌になって全国へ行きたい」

◆あの列車はどこへ? 車掌になって全国へ行きたい 日本の三大操車場の一つと言われた新鶴見操車場の近くが住まいになった私は、成長とともに将来は国鉄へ入って鉄道の仕事に就きたいと願うようになった。 小学校四年生からは週に3回、市内の武道館で剣道を…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その3「引っ越し先は鉄道の町」

◆引っ越し先は鉄道の町 小学校二年生の時に、私は同じ市内の別の街へと引っ越した。もちろん、小学校も転校することになる。まあ好きで引っ越しする人はそうそういないと思うが、私もこの引っ越しだけは今も嫌な思いしかない。 転校先の小学校で勉強をしてい…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その2「幼稚園が鉄道熱に拍車をかける?」

◆幼稚園が鉄道熱に拍車をかける? 折しもブルトレブームが到来し、当時は子ども向けの鉄道関連のグッズや図鑑が巷に溢れていた。とても仲のよかったN君の家は、地域でも地主の家系で比較的裕福。だから、その友だちの家に遊びに行けば、私が知りたいことの…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その1「少年と鉄道の数奇な出会い」

◆少年と鉄道の数奇な出会い 私は1972年に川崎市で生まれた。 父は設備関連の職人で、母は専業主婦。家は小さな風呂なしのアパート暮らしと、当時でもあまり裕福な家ではなかった。父は私が産まれたのを機に、それまで勤めていた会社を辞めて職人の世界へ…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ はじめに

みなさんは鉄道員と聞くと、まずどのような職種を思い浮かべるだろうか。 列車を運転する運転士や、扉の開閉や乗客の案内をする車掌がもっとも多いかもしれない。次に、駅で働く駅員だろうか。最近では少なくなったが、ホームでの安全確保などのために立つ駅…