旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

シリーズ「駅弁の旅」 東海道本線大船駅・鯵の押し寿司

 またまたやってまいりましたこのコーナー「駅弁の旅」。
 我ながらよくも続いているな~と感心します(;´Д`)

 さて、今回ご紹介するのは東海道本線大船駅の「鯵の押し寿司」です。

 鯵の押し寿司は関東から九州にかけての郷土料理で、今回ご紹介する大船駅を拠点に販売している「大船軒」のほかに小田原駅の「東華軒」でも販売しています。が、今回入手したのは前者の大船軒のものです。

 大船軒はその名の通り、神奈川県の大船駅にある駅弁販売業者。その歴史はほかの駅弁業者の例に漏れず、古い歴史をもっています。もともとは旅館で、大船駅が開業した1988年に大船駅前に移転開業しました。それから1898年に駅構内で駅弁を売ることを思い立ち構内営業権を申請し営業を始めました。

 

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 大船軒の駅弁は、後日ご紹介するサンドイッチ弁当が一番最初に売り出されています。鯵の押し寿司は大正年間である1913年から販売されました。その後、駅弁だけではなく駅構内での立ち食い蕎麦屋も展開しています。
 国鉄分割民営化後も変わらず駅弁の販売と駅蕎麦店舗を運営していましたが、JR東日本の施策により同社の子会社である日本レストランエンタープライズ(前身は食堂車や車内販売を運営していた日本食堂)と合弁会社の設立を経て、2018年現在では同社の完全子会社となっています。
 とはいえ、歴史あるサンドウィッチ弁当と鯵の押し寿司は、今日も変わらず販売されています。

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 見た目もシンプルなパッケージです。鯵の押し寿司は8貫入っています。以前買ったものとパッケージは変わりなかったので、ある程度伝統は維持されているのかも知れません。
 大きさは駅弁では比較的小ぶりの部類に入るでしょう。大食漢の人にはかなり物足りなく感じるかも知れませんが、なにせ中身は鮨なので酢飯がぎっしり詰まっていることを考えると、このくらいの大きさがちょうどよいのかも知れません。

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 パッケージを開けるとご覧の通り、鯵の押し寿司がぎっしりと詰まっています。一貫あたりの大きさは押し鮨としては標準的なサイズだと思います。
 味は薄くスライスされていて塩漬けされていましたが、あまり塩辛いと感じることはありません。ぎゅうぎゅうに詰められた酢飯の酢がきつめなので、どちらかというとそちらに味を持っていかれているかな?といった印象でした。もちろん、鯵の風味を損なわない程度の酢なので美味しくいただけます。
 お好みで添付されている醤油をかけて食べても美味しいです。酢飯と鯵の風味を楽しみたいのであれば、醤油をかけない方がいいかもしれません。私は両方試してみましたが、醤油がなくても美味しかったです。

 押し鮨は酢を効かせているので、ある程度の保存ができるので駅弁に向いているのでしょう、あまり癖がなかった印象があります。冷えたビールを飲みながら、肴の代わりに鯵の押し寿司というのもいいと思いますし、これを単体で食べても満足できるのではないでしょうか。
 回転寿司の普及で手軽に江戸前鮨が食べられるようになった現代で、押し鮨に巡り逢う機会はあまりないかな、と思います。車窓からの景色を眺めながら駅弁でお鮨を楽しむのもいいかもしれません。

 鯵の押し寿司は、東海道本線大船駅のほか、東神奈川駅東戸塚駅など大船駅近辺の駅に販売店があります。ただし、横浜駅での販売は期間限定になってしまい、通年で買うことができません。これは、シウマイ弁当崎陽軒の本拠地が横浜駅であることが関係しているのではないかと思われます。
シウマイ弁当のレポートはこちら↓↓↓) 

blog.railroad-traveler.info

変わったところでは、羽田空港国内線ターミナルビルにある「空弁工房」というお店にも置いてあるので、飛行機で旅行をする時にも入手できます。

www.ofunaken.co.jp