旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

今週のお題「修学旅行の思い出」 カバンの中で静かに起きていたこととは

今週のお題「修学旅行の思い出」

 前回は高校時代の修学旅行で起きた「第一の事件」をお話しました。

 「第一の事件」というからには、第二第三とあります。

 波瀾万丈の修学旅行のお話は、まだまだ続きますよ。どうぞ、最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

 

 岡駅前でいわれるがまま、為されるがままにお腹いっぱいに、いえ、それどころかお腹の容量を遥かに超える量を食べたわんこそば。同級生たちのお腹をオーバーヒートに追い込んで、列車内に謎の行列ができるという「第一の事件」も終わり、私たちは青森駅で列車を乗り換えることになりました。

 

blog.railroad-traveler.info

 

 森から札幌まで結ぶ夜行急行「はまなす」がそれでした。
 上野から盛岡、そして青森と、この日はもう列車を3本も乗り継いでいます。いくら列車で旅をするのが好きな私でも、さすがにこの「弾丸行程」には辟易してしまいましたが、まあ贅沢も言ってられませんね。
 そういえば、贅沢といえば同じ高校で私とは違う科(この当時は、機械科、建築科、電気科、電子科、デザイン科という五つの専攻科があって、私は電子科でした)も同じ北海道に修学旅行でしたが、こちらは寝台特急北斗星」で北海道へ行ったそうです。まったく、羨ましいことこの上なかったですよ。

 行「はまなす」の車内で一夜を明かすことになるのですが、乗ってみてビックリしました。なんていったって、そこにあったのはずらりと並んだ座席。そう、座席車で一夜を明かなければならなかったのです。
 今でこそ夜行の急行列車なんかもなくなって、座席車で一夜を明かす機会なんかほとんどなくなってしまいましたね。でも、夜行列車の座席車で一夜を明かしたご経験がある方なら分かってもらえると思いますが、あのうつらうつらとしながら寝たんだか寝てないんだかとう「中途半端な睡眠」は、次の日に思いっきりダメージを与えますよね。
 もうこうなると、先の展開は簡単に想像がつきました。
 ほとんど寝られずに一夜を明かした次の日は、当然ですが寝不足です。昼間は常に睡魔との闘いを強いられ、周りのことなど疎かになり、せっかく北海道に行ったのに、景色やガイドさんの説明なんかこれっぽっちも耳に入らず頭に残らないのです。

 んなわけで、苫小牧に着く頃に先生から列車を降りる支度をしろと指示が出たときには戸惑いましたよ。札幌まで行かないで、途中で、しかもまだ朝6時過ぎにヒンヤリとしたホームに下ろされる羽目になるなんて、思いもしませんでした。まあ、ちゃんと事前にしおりを読んでいなかった私も悪いのですけどね。

 そこから延々とバスに乗って、あちこちへと行ったのは憶えていますが、どこでどうだったのか、というとほとんど憶えていないんです。確か、摩周湖は霧ではなく晴れていたとか、網走刑務所を見たとか、それぐらいしか憶えてません。ホント、何しに行ったのでしょうね。
 
 二の事件は北海道で最初の夜に起きました。
 ホテルに入って、荷物をおろして、さあ風呂だ!これで昨日からの疲れを取るぞ!なんて意気込んで荷ほどきをすると、鞄の中からどこかで嗅いだかぐわしい香りが漂ってきました。
 いったい鞄の中に何を入れたんだ?なんて思いましたよ。着替えとか洗面用具とか、本当に必要なものだけしか入れてなかったから、思わずドキドキしてしまいました。
 それで、鞄の中を全部出して香りの正体を突き止めようとしました。
 何だったと思います?
 私もその正体を知って、それはもうショックでしたよ。

 なんと、その香りの正体とは・・・


 かの荷物に押されて、蓋が外れただけではなくスプレーボタンが押されてしまい、中身が出てしまったヘアースプレーの缶だったのです。
 それはもう、驚きましたよ。
 でも、それだけでは済まなかったのです。
 スプレーボタンを押されたことで、ヘアースプレーの中身は鞄の中へと出てしまったのですが、その中身はといえば鞄の中に入れていた着替えを汚してしまっていたんです。
 もう、ショックでした。いえ、これから風呂に入ろうというのに、着替えが既に汚れているのですから、どうしたらいいものかと頭を抱え込んでしまいましたよ。
 さらに追い打ちをかけることがありました。
 鞄の中をかぐわしい香りで満たし、着替えを汚してくれたヘアースプレー。なんと、中身はすべてなくなっていました。そう、全部出し切っていたんです。着替えだけではなく、整髪もままならないとなると、もうどうすることもできませんでした。

 いにして、ホテルの中に売店があったので、そこでこの日の分はなんとかしたので救われました。もちろん、使うことなくすべてなくなってしまったヘアスプレーも買うことができました。

 

 ああ、よかったよかった。

 

 では終わりません(笑)

 

 まだまだあったのです。
 まさか、これが「第三の事件」の原因になろうとは・・・思いもしませんでした。

 ところで、なぜこんなことになってしまったのか。
 よくよく思い返すと、盛岡駅から乗った特急「はつかり」で、私は荷物を網棚の上にのせるとき、力任せに放り込むように乗せたのです。その衝撃で、ヘアースプレーの蓋が押され、しかも何か堅いものがボタンを押し続けてしまったのでした。


 に起こった不幸を内心でも笑ったバチがあたったのか。
 因果応報とはよくいったものです。

 

 次回へ続きます・・・

 

 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。