旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

今週のお題「修学旅行の思い出」 つ、ついに財布が!

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今週のお題「修学旅行の思い出」

 あまりに書き甲斐のあるお題に、ついつい調子に乗って書いてます(笑)
 今回も最後までお付き合いいただけると嬉しいです。


 岡でわんこそばをお腹がタプンタプンになるほど食べ、あまりに体の動きが鈍かったので、カバンを網棚の上に力任せに放り込んだ結果、カバンの中に入れておいたヘアスプレーのボタンが押されたままの状態になり、あろうことか着替えをスプレーまみれにしてしまうという大失態を犯した私。
 ホテルの売店でなんとか購入して、その場のピンチは切り抜けることができました。

 

 あー、めでたしめでたし♪

 

 とはなりませんでした。

 

 それはそうです。
 着替えとヘアスプレー、売店で「買った」のですから、持っていったお土産などの「お小遣い」からの出費ですよ。財布の中は当然、寂しくなってしまいました。
 でも、その時はまだ気付かなかったんです。これが、後々とんでもないことにつながっていようとは。


 事に網走刑務所など道東を見て、いよいよ最後の地である札幌へと戻りました。
 ここでは特にハプニングもなく、楽しく過ごせましたよ。
 夜の大通公園から見るテレビ塔のイルミネーションが綺麗だったことが印象に残っています。あとは、友人のお父さんが単身赴任で札幌にいらしたので、友人と一緒に会いに行ったら、嬉しいことに夕食の「親子丼」をご馳走になったことですね。
 そんなこんなで、確か札幌に一晩泊まったか、それともまたもや夜行列車だったのか・・・正直憶えていないんです。いま思うと、札幌に泊まったという記憶はないので、たぶん夜行急行「はまなす」で戻ったとは思うのですが、やはり思い出せないんです。
 なぜ思い出せないのかというと、この後に起きたことがあまりに衝撃的だったらなんです。
 もう、30年近く経つんですが、今でも憶えています。それくらい、ショッキングなできごとだったんですよ。

 

 何が起きたのか?

 それは、お土産を買う時に起こりました。

 そうです。第三の事件です!

 

 なんだと思います?

 なんと、あろうことか、財布の中身が空っぽになってしまったんですよ(゚Д゚;)

 

 あり得ないですよね。
 お土産買うための小遣いが、旅行の途中で底をつくなんて。
 無駄遣いをしたかというと、そういう思い当たる節はなかったんです。家族へのお土産と、少しだけ自分用にも買っていましたが、それ以外に余計なものとか買った覚えはありませんでした。

 でも、よくよく考えてみると・・・

 ありました!
 予定外の買い物・・・そう、ヘアスプレーの暴発で、着替えやら替えのヘアスプレーやらと、予定外の出費をしていました。

 ああ、なんてことだ!

 なんて叫んでも始まりません。しかも、友人は私に追い打ちをかける一言を言いました。
 それは、翌日に平泉の中尊寺に立ち寄る予定だということです。
 私はお財布がスッカラカンになったショックで、最終日の予定をすっかりと忘れてしまっていました。でも、その予定を知ったことで、さらにショックを受けてしまいます。
 せっかく平泉にも行くのに、何もお土産が買えないなんてあり得ませんよ。
 でも、冷静に考えれば、お小遣いがなくなってしまったんですから、諦めればいいだけの話ですよね。今なら、私もそう考えます。ですが、まだ18歳の私には、そういう発想がなかったんです。

 では、どうしたかって?

 何をしたと思います?あろうことか、私は家に電話をかけて、母に事情を話し、お小遣いの追加を銀行口座へ入れてもらうようにお願いをしました。
 いま考えるととんでもないですよね。といより、あり得ない行動ですよ。学校から決められた金額以上の「お小遣い」を、銀行口座へ入金してもらって受け取るなんて、きっと担任の先生が知ったら大問題です。とんでもないですよ。

 でも、その当時の私はなぜか必死だったんです。
 その「なぜ」は、いまはもう思い出せませんが、30年近く経ったいまでも時折母からこの話をされると、さすがに恥ずかしくて仕方ありません。私のむちゃくちゃなお願いを聞いてくれて、わざわざ銀行まで行ってくれた母には感謝しかありません。

 

 とにもかくにも、高校の修学旅行は恐ろしいほどに波乱に満ちた旅でした。
 いまふり返ってもお恥ずかしいです。
 あとは思い出されることというと・・・延々とバスに揺られていたことぐらいしか思い出せません。

 

 今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。