旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

「伝える」ことで「伝わる」ということ

 ふだんは鉄道が絡んだ話題をお届けしていますが、今回はちょっと違ったお話をしたいと思います。

 ブログを書いているときに、「この記事、どうかな。楽しんでもらえるかな」ということを考えます。時には「私が話したいこと、伝わっているかな」と、投稿済みの記事を読み直すこともあります。
 伝えたいことはたくさんあっても、それが読んでくれる方や、あるいは話を聞いてくれる方に伝えたいことが伝わっているか、というのはいつも悩むところなんです。

 今回は、その「伝える」「伝わる」についてちょっとした体験をお話したいと思います。

 

 ついこの間のこと、夜のニュース番組のスポーツコーナーを観ていました。
 あんまりスポーツニュースに興味がない私が、珍しくその内容に引き込まれて、ついつい夢中になってしまったんです。

 その内容とは、サッカーJリーグV・ファーレン長崎の話題でした。
 V・ファーレンといえば、今年(2018年)からJ1に昇格したチームです。
 J1昇格前のV・ファーレン長崎は、とにかく波乱に満ちていたようです。
 2017年にはチームの運営会社の経営問題が表面化し、なんと社員の給与すら払えないというほど、税務状況が深刻なものとなってしまい、チームの存続すらも危ぶまれたということでした。

 J1入りを目指して奮闘してきたチームにとっても、そしてチームを応援してきたサポーターをはじめ、地元企業や自治体にとっても、存続の危機はあまりにもショックだったでしょう。
 そこへ救世主が現れました。

 その救世主とはみなさんもよくご存知、あのテレビショッピングで甲高い佐世保訛りで商品を紹介していた、ジャパネットたかたの髙田明氏でした。
 もともとジャパネットはV・ファーレン長崎のメインスポンサーでした。この経営危機を知って全面支援を打診し、V・ファーレン長崎の株式を100%取得して完全子会社とすることで資金面での支援をし、さらにはジャパネットの社長をご子息に譲って引退していた髙田明氏自身がV・ファーレン長崎の社長に就任していたというのですから、本当に驚きました。
 番組の中では、「長崎からみんなの元気のもとがなくなってしまう」というのが支援に動いた理由だと、髙田明氏は話していました。

 そうか、なるほどねぇ。
 最初はこんな感じで観ていたのですが、時間が経つにつれて地元への熱い思いや、社長自ら観客の集客をしたり、スタジアムに出向いてはサポーターと交流したりするその姿に、いつしか引き込まれていたんです。

 この人、何かが違うぞ!
 いえ、悪い意味ではなく、人を惹きつけるという意味で、他の人がもたない何かをもっているんじゃないか、と考えていました。

 一度興味をもつと、知りたがりになってしまう悪いクセがムクムクと頭をもたげ、気がついたらスマホを片手にあちこちと、V・ファーレン長崎や髙田明氏のことを調べていました。
 そうしているうちに、髙田明氏が本を書いていることを知ったんです。

 その題。
 「伝えるからはじめよう」というもの。私の仕事も人に伝えることがメインなので、これは何かの役に立つかな、今後の参考になるかななんて考えながら、これまた気がついたら本をお買い上げしてしまってました(笑) 

伝えることから始めよう

伝えることから始めよう

 

 本の書評やら感想はまた別の機会にご紹介しますが、とにかくテレビを観ているお客さんに「伝える」のはもちろんですが、「伝わるように」していたということが書かれていました。
 そのためには、色々なアイディアを考え楽しくなるようにしたのが、あのテレビショッピングでの話し方だったそうです。

 

 じゃあ、それならと、髙田明氏や、後を引き継いだジャパネットの社員の方たちは、いったいどのような話し方をしているのかと興味をそそられたので、実際のテレビショッピングの番組を観たんです。
 いやぁ、驚きましたよ。
 紹介する商品のよさはもちろんですが、この商品を手にすることでどんな生活になるのか、どんなに楽しいことがあるのかを想像させるような話し方だったんです。
 人の心を幸せな気もちにさせる話し方、これは意外にも難しことだと知っていたので、ほんとうに驚きました。

 その番組を観ていると、布団クリーナーの紹介が始まりました。
 何でも国内で200万台は売ったというヒット商品だそうです。
 さて、どんなものかなと観ていると、最新モデルの紹介でした。
 そこへ、嫁さんがやって来たので、

私「これ、200万台も売ったヒット商品なんだって」
嫁「ふ~ん、そうなんだぁ」

 そういいながら、嫁さんもチラチラとテレビを観ていました。
 そうしているうちに、テレビのMCの方(この方、私と同じ歳なのにも驚きましたが)が、実際にクリーナーを使って布団をきれいにした後のフィルターを見せます。

嫁「うわっ、スゴい取れるのね!」
私(う~ん、デパートの実演販売みたいだなぁ)

 もともと黒色をしたフィルターが、吸い込んだホコリやら何やらで白っぽくなっていました。実物を見せられると、さすがに説得力があります。
 それだけではありませんでした。ホコリを吸い取りながら、紫外線を当てて消毒をするというのです。その紫外線も申し訳程度のものではなく、どうも本格的なランプが取り付けてあるとか。

私「掃除をしながら消毒してくれるのかぁ。これは、掃除機ではできないな」
嫁「そうね。それはできないよね」

 掃除をしながら消毒もしてくれるというだけでも感心していましたが、さらに追い打ちをかけるかのような機能も紹介されました。
 掃除をして消毒もし、さらには温風をあてて乾燥までしてくれるというのです。これにはもう、感心を超えて驚きながら、なんて便利なものがあるんだと思っていました。
 ふと嫁さんを見ると、この布団クリーナーを欲しそうにしています。
 でも、それだけでは終わりませんでした。
 MCの方々、乾燥機能の実演までしたんです。
 オマケ程度の機能ではなく、本格的な乾燥機能のようでした。

嫁「これがあれば、子どもがおねしょをしても大丈夫ね」
私「雨の日でも悩まなくて済むなあ」

 もはや、嫁さんは買う気満々です。いえ、実のところ、私自身も値段によっては買ってもいいなぁ、なんて考えていたんです。

 そのとき、ああ、なるほどなと思いました。
 単に「こんな機能あります、便利ですよ」と話せばそれでお終いですが、実際に霧吹きでマットをびちょびちょに濡らして、それをクリーナーで乾燥できるというのを見せたことで、観る人の実生活につなげて想像してもらったんです。そして、これがあると、自分の生活の中でどのように使って、どんなメリットが生まれるのか、生活がどう変わるのかをを想像してもらうように、伝える「工夫」をしていたんです。
 まさに、本に書いてることでした。

 そして、肝心のお値段の紹介になると、

 特別価格で49,800円!

 その途端、嫁さんの買う気は萎えてしまったようで、「この値段じゃぁねぇ~」なんて漏らしていました。
 たしかに、5万円近くもするならちょっと考えものでした。

 でも、それで終わらなかったんですよ。
 まさに恐るべし!とでもいいましょうか、見る人を惹きつけ、そして買ってくれるようにするんです。

 なんと、20,000円を引いて29,800円での販売です!

 さすがに3万円を切ると考えも変わりますよね。
 嫁さん、最初の値段で落胆していたのが、値引き後の値段を聞いた途端、

嫁「これ買おうよ!今すぐ電話して!!」
私「(苦笑しながら)はいはい」

 気がついたら電話をかけて、布団クリーナを注文していました。

www.japanet.co.jp

 ネットショッピングは普段から利用しますが、テレビショッピングでの購入は初めてだったんです。
 テレビショッピングは番組やCMを観てもらうだけでは成り立ちません。観てもらって、さらに買って貰わなければなりません。だから、商品の紹介の仕方もいろいろで、伝え方にもいろいろなアイディアがあるのを知りました。

 これ、仕事でも生かせるといいなぁ、なんて考えるとワクワクします
 少なくとも、私たちにはこの時の番組でMCの方たちからは「伝わり」ましたからね。

 さて、この布団クリーナー。他のネットショッピングならもっと安く買えると思われるでしょう。私ももしかすると、そうなのかなと思って調べてみました。
 確かに、同じメーカーのものはAmazonなどでも売っていたのですが・・・値段が安いモデルは掃除と消毒しかできなくて、同じ機能をもったモデルとなると少々お高い値段でした。
 結果として、オリジナルモデルとはいえ、お安く購入できた、ということになりました。


 さあ、この布団クリーナー、ほんとうに優れものでした。
 実際に使ってみてのレポートを書いてみたいと思います。


 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 ちなみに・・・回し者ではありません(笑)