旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【5】

冷房装備でサービス改善を推進【前編】 暑い夏になると今日ではエアコンをつけることが当たり前になっています。もちろん、筆者の家にも各部屋にエアコンがついています。その数、なんと5台もありますから、電気代もバカになりません(笑) 一昔前、筆者がま…

駅のきっぷ売り場でお困りのお客さま

6月最後の日曜日、初めて娘と私の二人だけのお出かけは、梅雨の晴れ間の天気も手伝って、汗ビッショリになりながらも目的地の東京駅へと何とか辿り着きました。 とにかく、初体験やら気付きやらがたくさんで、もうお腹いっぱいのお出かけでしたが、夕飯は東…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・研修が終わったからといっても【前編】

◆研修が終わったからといっても【前編】 すべての研修が終わって、ようやく新しい職場でお仕事開始! と、いうわけにはいかなかった。そりゃあそうだろう、何しろついこの間までまともに線路上に出ていたことなどなく、理論とちょっとした実技を習ってきただ…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【4】

都心部から郊外へ進出する通勤形電車 103系電車はこのように、増える一方の通勤・通学のお客さんを、できるだけ多く、そして早く、効率よく運ぶためにつくられ、混雑の激しい路線へ次々に投入されていきました。もちろん、103系電車はその設備と性能を発揮し…

娘と東京駅へGO! アラフィフパパの汗だく珍道中

梅雨の長雨とはいいますが、今年はほんとうによく降りますね。 いえ、梅雨時は雨が降った方が、農作物が育つのでいいことです。もしも空梅雨なんて事になると、水不足だとか野菜不足で値段が高騰するとか、いいことがありませんから。とはいえ、雨も集中豪雨…

駅へ行こう! 鹿児島本線/長崎本線・鳥栖駅(佐賀県)【前編】

鉄道を使って出かけると、いろいろな駅に降り立ちます。 田園風景が広がる中にある小さな駅や、都市の郊外にある少し古いけど近代的なつくりの駅。そして、都市の中心にあって、複数の路線が乗り入れて数多くの列車がひっきりなしに出入りするターミナル駅。…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・隅田川駅で見た「モノ」とは【後編】

まさかまさかの「客車」 驚いたといえば、もう一つ。 やはり、駅構内を歩いていた時のこと。駅の一角がやたらと騒々しい。それもそうだろう、何しろ赤色灯を煌々とつけたパトカーや警備会社の車、それに頑丈そうなつくりの車がいる。「おっ、今日は珍しいの…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【3】

旧来の電車とは様々な面で一線を画した、国鉄の新性能電車の第一弾として登場した101系電車。実際に就役して走り出してみると、いろいろな問題点も出てきました。 その問題点をクリアにしながら、可能な限りランニングコストを抑え、そして国鉄の標準通勤形…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・隅田川駅で見た「モノ」とは【前編】

連絡船でしか見られないはずの貨車 ある日、隅田川駅構内で信号機の見学をすることになった。信号機といっても、道路の信号機のように単純ではなく、鉄道では目的によって種類も多いから憶えるのがとにかく大変だった。 よく見かけるのは道路の信号機のよう…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【2】

「通勤形電車」とは ここで、少しだけ通勤形電車のルーツに触れておきましょう。 通勤形電車の元祖というと、戦時中に開発された63系電車に遡ることができます。戦前につくられた電車にも、同じような設備をもったものがありましたが、それらは通勤形という…