旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

自然災害による鉄道への影響 被害はなぜ大きく、復旧に時間がかかるのか【2】

1.鉄道を構成する施設は古いものが多い これら自然災害による鉄道施設の被害の原因の一つとして考えられるのは、一言でいうのであれば「施設が非常に古い、あるいは抜本的な更新がなされていない」ということです。 これはどういうことなのでしょうか。 鉄…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・電話が通じない!信号機器が動かない! その正体とは【前編】

電話が通じない!信号機器が動かない! その正体とは【前編】 電気区の仕事というのは、日常の検査だけではなく修繕もとにかく多かった。 特に貨物駅にある施設の多くは老朽化が進んでいて、管理をする側にとっては苦労も多い。その理由は、国鉄時代、貨物は…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【15】

山手線を追われた車両たちの行く末 数多くの103系電車がつくられ、首都圏や京阪神の通勤路線を中心に通勤通学でたくさんのお客さんを乗せて走り続けましたが、国鉄の分割民営化が目前に迫った頃には、後継となる最新鋭の通勤型電車の登場によって、山手線や…

自然災害による鉄道への影響 被害はなぜ大きく、復旧に時間がかかるのか【1】

自然の猛威の前に、人間の力は無力であることを思い知らせることは多々あります。もちろん、こうした災害が起きないことが一番なのですが、地球という「生き物」に住んでいる限り逃れることはできません。 いつ起きるか予測がつかない自信はその代表例でしょ…

消えゆく「国鉄形」 アルバム編・関西のうぐいす色

「うぐいす色」の電車といえば、関東育ちの私にとって山手線のこと。 いや、山手線だけではなく横浜線もそうだったし、埼京線や川越線、八高線もうぐいす色だった。 ちょっと変わったところでは、国鉄時代のコンテナもこの「うぐいす色」だ。

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・何でもやります! まさに電気屋さん【後編】

何でもやります! まさに電気屋さん【後編】 電話がかかってきて、蛍光灯の在庫がなくなったと連絡を受けると、それを届けるのも電気区の仕事だった。 そんなことまでしていたの?と驚かれる方も多いと思う。 実際、私も驚いた。 ある日先輩から「ナベちゃん…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【14】

交流王国・九州に103系電車現る 首都圏や京阪神では新しい車両の登場で置き換えが進んでいる頃、新たな103系電車たちがつくられることになりました。 国鉄も終わりが近づきつつある1982年に、直流の通勤形電車とは無縁とも思えた九州で走ることになりました…

消えゆく「国鉄形」 アルバム編・国鉄色のEF64

ついこの間までごく日常的に見られたこの色も、いつしか「更新色」と呼ばれる色に占められていました。 その更新色から再び国鉄直流機標準色を身に纏い、遠く愛知からお出ましのEF64 1023に運良く出会い、ついつい若い頃のことを思い出します。 続々登場する…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・何でもやります! まさに電気屋さん【前編】

◆何でもやります! まさに電気屋さん 信号設備のように鉄道マンならではなの仕事もあるが、一見するとこれも鉄道マンの仕事なの?と思えるようなことも仕事のうちだった。 ある日、庁舎の電灯がつかなくなってしまった。 最初は球切れかな?と思い、新しい蛍…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【13】

民営化後も続く都落ち 103系電車はスピードを落とす時に走るために取り付けてあるモーターをブレーキにします。モーターをブレーキにする?と思われる方も多いのではないでしょうか。 ブレーキというと車輪をブレーキパッドで挟み込んで速度を落とすところを…