旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【30】

21世紀近くになって得た新たな仕事場【1】 いよいよ、103系電車のお話も終わりが近づいてきました。 大都市圏の通勤輸送に対応し、経済性を優先させた性能で設計された103系電車は、当初のの予定通り多くの通勤路線で活躍しました。その基本設計は21世紀に…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・地上だけでなく作業は高いところでも【4】

地上だけでなく作業は高いところでも【4】 何度か鉄塔を昇るための訓練はするものの、やはり10mのところでどうしても体が固まってしまっていた。いったい、いつになったら30mを昇ることができるようになって仕事をできるのか、もしかしたらそんなことは一…

走り抜ける「昭和の鉄道」 マルーンの艶やかさは移籍先でも・能勢電鉄1500系(Ⅲ)

マルーンの艶やかさは移籍先でも・能勢電鉄1500系(Ⅲ) 元は阪急2100系として誕生した能勢電鉄1500系。 長年親会社での勤めを終え、子会社へ移籍しても阪急電鉄のこだわりともいえる艶のあるマルーンの車体を保ち、車内も大きく手を加えることもなかったので…

11月第5週~12月第1週のふりかえり

こんばんは。 いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 とうとう12月に入り、2018年も残り1か月を切りました。12月に入ってようやく冬らしい寒さがやって来て、少しは安心(?)しているところです。暖冬なら過ごしやすいですが、そうな…

江ノ電で出会った小さなドラマ

「人生とは自分自身が脚本を書き主役を演じるドラマだ」 このような名言をご存知でしょうか。京セラと第二電電(現在のKDDI)の創業者であり、破綻した日本航空を再生に導いた稲盛和夫氏の言葉です。 確かに、人生はドラマですね。その主役は自分自身。それ…

工業製品として見た東急7000/7700系【1】

1969年に就役して以来、途中電装品の交換による改造を受けながらも、50年という長きにわたって走り続けてきた東急7700系が、11月24日の運行をもってその歴史に幕を閉じました。 さよなら列車の運転の様子は地上波のニュースにも取り上げられたほどで、鉄分の…

安全輸送と定時運行にご協力を

いつもお読みいただきありがとうございます。 この記事のタイトルをご覧になって、「あれ?」と思われた方もきっと多いと思います。 もしかすると、「とうとう鉄道会社の回し者になったか!?」とさえ思われたかもしれません。まあ、回し者ではないですが、…

この本を見つけたよ! ちょっとだけ「鉄分」の入った絵本たち2

今週のお題「読書の秋」 今週のお題の記事、調子に乗ってもう一つお届けします(笑) さて、前回は「鉄分」の入った絵本を2点、ご紹介しました。今回も「鉄分」がちょっとだけ・・・いえ、ふんだんに入った絵本をご紹介します。最後までお付き合い頂けると嬉し…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・地上だけでなく作業は高いところでも【3】

地上だけでなく作業は高いところでも【3】 同じ高所での作業といえば、もう一つ忘れてはならないことがあった。 電車線の吊下線やビームが5mなら、広い貨物駅構内を照らす投光器が取り付けられた鉄塔はというとなんと30mもある。 え?そんな高いところに…

走り抜ける「昭和の鉄道」 マルーンの艶やかさは移籍先でも・能勢電鉄1500系(Ⅱ)

マルーンの艶やかさは移籍先でも・能勢電鉄1500系(Ⅱ) 阪急電鉄での勤めを終えた2100系は、正面に少しだけ手を加えられて子会社である能勢電鉄へと籍を移しました。ちょうど長く勤めた会社で定年になり、残りの勤めを子会社へ出向したり転籍したりするサラ…