旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

3月第2週のふりかえり

皆さまこんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をご覧いただき、ありがとうございます。 とうとう3月に入ってしまいました。娘のひな祭りも終わり、ホッと一息・・・といいたいところですが、何しろ3月は年度末です。 評価やら卒業式やら、修了式やらで文…

あれから8年 東日本大震災の日によせて

今年も3月11日になりました。 8年前の2011年3月11日14時46分、東北地方の太平洋沖を震源とする巨大地震が発生し、想像を遙かに超える大きな被害をもたらしました。そして、この地震による巨大な津波は東北地方の沿岸部の町を飲み込み、膨大な数の犠牲者を出…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【11】

そのような状況は長くは続きませんでした。 昭和50年代に入ると、国鉄はダイヤ改正のたびに貨物輸送の合理化を進めようとします。 操車場での貨車の仕訳を、可能な限り自動化してスピードを上げようとしました。その一つが、前にもお話しした武蔵野線の武蔵…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・命を預かる役目・列車見張【4】

配属されて現場に出るようになって場数を踏むようになってくると、暑かろうが寒かろうが線路に出て作業をするのが当たり前のようになっていた。もちろん、線路内での作業は体力が必要だったし、ミスも許されないので気も張りつめて疲れはする。だが、毎回同…

「先を見通す」ということ

つい先日、外出をする機会があり、昼食をマクドナルドで食べていました。 そのマクドナルドは、私の実家にほど近いところにあるお店です。これまでも何度も行ったことがある馴染みのお店で、店員さんの中には私が11年ほど前に教えた子も勤めています。 その…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車【5】

昭和の半ば、1964年につくられて以来、数々の改修を受けながら、時代に合わせた性能をもって京都-大阪間の輸送に徹し続けた京阪2200系は、21世紀に入った2000年代でもその存在感は後輩たちと同じでした。 1999年代に最新式のVVVFインバーター制御を採用した…

2月第4週~3月第1週のふりかえり

皆さまこんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただき、そして応援をしていただきありがとうございます。 2月があっという間に過ぎ去ってしまい、3月に入りました。 3月になるといよいよ春がやってくると思うのは私だけでしょうか。毎年のこと…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【10】

大規模操車場におけるハンプ押上を中心とした重入換専用の機関車として登場したDE11形は、その目的に特化した性能をもち、0番代が65両、エンジン出力を増強した1000番代が46両、低騒音試作形の1900番代1両、低騒音型の2000番代4両の計116両がつくられました…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・命を預かる役目・列車見張【3】

あまり知られてないことだが、鉄道のダイヤは基本的には大きく変わることがないが、実はほぼ毎日のように細かい変更がされている。 例えば、臨時の団体列車を走らせる時は、本来なら列車が走らない時間にこの列車がやってくる。そのことを知らずに現場に出て…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車【4】

1980年代に入って改修工事を受けた2200系は、電装品を新しいものへと交換し、省エネ性を高めました。そして、車体にも大きな改修が加えられ、誕生してから20年目で装いを新たにします。 人間でいえばちょうど二十歳。いわば、成人式を迎えて学生服からスーツ…