旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

この1枚から 最後の力を振り絞って走り続けた485系

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 クリーム色地に窓周りに引かれた赤い帯。ボンネットとまでは行かないものの、他の車両とは運転台も高い一にあるので、その独特な形状をもった485系は、国鉄時代から大都市と幹線沿線の主要都市…

この1枚から E257系・中央線を走った最後の夏

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうざいます。 長年走り続けてきた鉄道車両は、いつしかその役目を後継である車両に譲って退いていきます。その多くは経年による老朽化であったり、車両自体がその路線の需要にマッチしなくなったりなど、理由は…

この1枚から 男体山の吹き下ろしにも負けずに走り続けた107系

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 10月初めに更新して以来、3週間ほど時間が空いてしまいました。 本業が学期末の繁忙期に加えて、ブログとは別に依頼された原稿を執筆することになり、そちらの方に注力しておりました(これにつ…

この1枚から 青色に白帯を巻いた客車

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 筆者がまだ小学校に入学した頃、たまに家族で川崎駅にある駅ビル(現在は「アトレ」になっています)の食堂で夕食を食べに行ったことがありました。あまり裕福ではなかったので、こうした外食は…

この1枚から 静寂の空間・B個室寝台の廊下

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 寝台特急で旅をする。これほど日常の喧騒から離れて、ゆったりとした非日常の時間を満喫できることはなかったと思います。特に個室寝台の部屋に入ってしまえば、そこは誰にも邪魔をされない自分…

この1枚から 「静脈物流」の始祖、「ごみ」だけを運ぶ貨物列車

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 鉄道貨物は実にいろいろな物を運んでいます。大きな物であれば、発電所や変電所で使う超大型の変圧器がその代表例でしょう。シキ車と呼ばれる大物車に載せられ、臨時列車として仕立てられて製造…

この1枚から 1984年の品川駅10番線ホーム

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 品川駅といえば、かつては東海道本線の拠点となる駅のひとつでした。今もその位置づけは変わらないと思いますが、東京上野ラインの開業によって常磐線のターミナル駅という一面も併せもつように…

この1枚から 「スカ色」の113系

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 今日の鉄道車両のほとんどは、ステンレスやアルミニウム合金を素材に多用するようになりました。これらの金属のメリットは、なんといっても錆に強く軽量であることです。軽量であるということは…

この1枚から 「みずほ」という寝台特急がありました【後編】

《前回のつづきより》blog.railroad-traveler.info 1970年代に入ると、「みずほ」は最新鋭の14系へと替えられました。14系は20系と比べるとB寝台の幅も広く居住性は向上しましたが、A寝台はそれまでの個室を備えた車両ではなくなり、プルマン式と呼ばれる開…

この1枚から 「みずほ」という寝台特急がありました【前編】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 日本の鉄道から「ブルートレイン」というカテゴリーの列車が消えて、早くも5年が経ちました。最後まで走り続けたのは上野-札幌間の「北斗星」で、北海道新幹線の開業と引き換えに廃止されてい…