旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 番外編・見た目は貨車でも分類は客車 期待に応えることなく数年で儚く散ったマニ44【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 きっと活躍してくれるであろうという大きな期待をもたれながらも、その期待に応えることなく残念な結果になってしまいことがあると思います。例えば、「これは使えそう」と思い実際に買ってみた…

この1枚から 日本の産業、そして生活を支えた石炭車・セキ6000【2】

《前回の続きから》 blog.railroad-traveler.info セキ6000は、セキ3000を改造してつくられました。改造内容は台車を交換した程度で、車体など根本的な構造は変えられていません。台車交換をした程度で、形式を変更となる例はそう多くありませんでした。これ…

この1枚から 日本の産業、そして生活を支えた石炭車・セキ6000【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 石炭といえば、かつては日本の産業、そして生活になくてはならない存在でした。船や機関車を動かす動力源のほとんどは石炭を燃料とした蒸気機関が使われていましたし、冬場には家屋などの暖房用…

いろいろな「物」を運ぶ貨物列車 揺れに弱いピアノでも電子ピアノなら

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 一度の多くの物を運ぶことに長けている貨物列車は、いまや多くの企業や団体が利用し、私たちの日常生活で使う物を運んでいます。その多くは一般のドライコンテナと呼ばれるコンテナに載せられ、…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 アイディア商品でもあったSVS・チキ100【2】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info しかしながら、新機軸を投じた新しい形の輸送形態として期待されたものの、チキ100は5両が改造されただけで、それ以後の増備はありませんでした。 SVSには多くのメリットもあったのですが、実際にはデメリッ…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 アイディア商品でもあったSVS・チキ100【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただきありがとうございます。 昨年末あたりから、鉄道にまつわるニュースの多くはダイヤ改正後の列車の運転についてが多く見られます。大都市圏を中心に最終列車の発車時刻の繰り上げと、始発列車の発車時刻の繰り下げを行い、…

この1枚から 伝統の九特「富士」それは歴史の中に【4】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info 1964年の東海道新幹線開通により、東海道本線を走っていた昼行特急列車はその役目を失い、多くが廃止されていきました。列車としては「こだま」が新幹線へ移行していき、伝統の列車の一つといえる「はと」と…

この1枚から 伝統の九特「富士」それは歴史の中に【3】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info 太平洋戦争の激化は、日本の国民生活はもちろんですが、鉄道にも大きな影を落としていました。不要不急の旅行は厳に戒められ、鉄道に期待されていたのは軍需物資の輸送と、出征する兵士の輸送でした。特に貨…

2021年撮り初め 定期運用終了間近の185系を撮影

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 普段は鉄道に関するお話をさせていただいております、どちらかというと「書き鉄」なのですが、巣ごもりしながら書いてばかりも健康によくない(?)ので、ごくたまに撮影にも出かけます。 今回…

この1枚から 伝統の九特「富士」それは歴史の中に【2】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info 東海道・山陽線を走破する、一等車と二等車で組成された特別急行列車に「富士」という愛称がつけられた後も、社会的に地位が高い人が乗客であることには変わりありませんでした。 1926年に山陽線海田市駅付…