旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

2022年ダイヤ改正で委託運転が解消 JR貨物が迎えた一つのターニングポイント【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 鉄道の運転士や機関士は、誰でもなれる職種ではないことは、多くの方がご存知のことと思います。運転士や機関士になるためには、国土交通省が交付する「動力車操縦者免許」が必要で、その免許を取得するた…

2022年ダイヤ改正で委託運転が解消 JR貨物が迎えた一つのターニングポイント【2】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 三島会社よりも厳しいといわれた貨物会社には、必要最小限の車両と人員、そして施設を継承させました。貨物会社には長大な線路を保有させず、旅客会社が保有する線路を借りて自社の列車を運行させる「第二…

2022年ダイヤ改正で委託運転が解消 JR貨物が迎えた一つのターニングポイント【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 3月中旬に更新して以来、ずっとご無沙汰しておりました。いつも楽しみにしていただいている皆様には大変申し訳なく思います。引き続き、ご愛読いただければ筆者として嬉しく思う限りです。 私ご…

この1枚から たった1つの駅のためにつくられたサイレントディーゼル・DE11 2000番代【5】

《前回のつづきから》 2016年、DE11 2000番代は新製配置された古巣の新鶴見機関区へ配置転換となりました。これは、川崎派出の廃止によるもので、書類上の配置転換といっていいでしょう。検査時以外は、本来の配置区所である川崎派出に戻ることはほとんどな…

この1枚から たった1つの駅のためにつくられたサイレントディーゼル・DE11 2000番代【4】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 住宅専用地域の中に広い構内と、常に騒音を発生させる貨物駅を設置するという異例の駅となった横浜羽沢駅。その前代未聞の立地のために、わざわざ専用の機関車を開発するというのは、国鉄の車両史上、稀に…

この1枚から たった1つの駅のためにつくられたサイレントディーゼル・DE11 2000番代【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info DE11は、ローカル線など線路規格の低い線区でも運用でき、冬季の客車列車では必要不可欠の暖房用蒸気発生装置(SG)を搭載し、かつ大出力エンジンを1基搭載したDE10をベースに、操車場などでの重入換用に…

この1枚から たった1つの駅のためにつくられたサイレントディーゼル・DE11 2000番代【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 神奈川県内にある東海道本線の貨物輸送の拠点は、横浜港に隣接した横浜港駅や高島駅、山下埠頭駅などがありました。いずれも高島線と呼ばれる支線にあり、神戸方への輸送には難がありました。また、横浜以…

この1枚から たった1つの駅のためにつくられたサイレントディーゼル・DE11 2000番代【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 日本の物流と私たちの生活を支える鉄道貨物輸送は、今日では発駅から着駅までの間を必要な場合を除いて停車したり、貨車の入換をすることなく通して運転される拠点間輸送方式によっておこなわれ…

思い出の上越特急「はくたか」【4】

《前回のつづきから》 ほくほく線は上越線六日町駅と信越本線犀潟駅の間を短絡する路線です。開業当初から上越線越後湯沢駅と信越本線直江津駅を列車の発着駅とし、特に越後湯沢駅では上越新幹線との接続を優先したダイヤ設定にしました。 この上越線と信越…

思い出の上越特急「はくたか」【3】

《前回のつづきから》 このように、1977年の「はくたか」は、食堂車もありスイッチバックもありで、今思うと楽しい列車だったのではないかと思えます。しかし、まだ幼かった筆者にとっては、長い旅路は少しばかり「飽き」がきてしまいましたが、それでも憧れ…