旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【17】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1990年代に入り、「みずほ」の廃止や「あさかぜ」の減便に始まり、伝統的な列車だった「さくら」と「はやぶさ」の車両を減数させ、二つの列車を併結させたことから、かつて栄光の列車としての面影は失われ…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【16】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 客車列車の視点で見れば、それまで長距離輸送が主体で、普通列車も長編成で長距離を走破するのが当たり前でした。そのため、列車の運転本数は1時間あたりにしても少なく、乗客の立場からすれば利便性が高…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【15】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1973年から製造された1000番台第2次車は、基本的には0番台第5次車とかわらないものの、高速列車用の機器を装備したことで区分されました。ただし、この頃になると20系客車はほとんどが寝台特急から退いて…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【14】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ED76形は0番台94両、1000番台23両の合わせて117両が製作されました。製造期間も0番台が1965年から1976年の11年間、1000番台は1970年から1979年の9年間に渡ったため、製造するロットによって搭載機器や仕様…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【13】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■九州用交流電機の決定版ED76形とその軌跡 ED72形とED73形を嚆矢とする60Hz対応の九州地区向け交流電機は、鹿児島本線熊本以南と日豊本線系統という線路規格が低い路線にも乗り入れることができ、冬季に客…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【12】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■豪雪地帯・日本海縦貫線から押し出されてきたEF70形とED74形 交流20,000V60Hzでの電化は、九州だけでなく北陸本線でも実施されました。こちらは、九州の電化よりも早い時期だったので、国鉄初の量産交流…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【11】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ED75形300番台は、交流関連の機器を60Hz仕様のものに替えるとともに、0番台にはない装備をもちました。特に正面スカート部には通常の自動ブレーキ用のブレーキコックのほかに、元空気溜め引き通し管用のコ…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【10】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info そもそもED75形は、常磐線の交流電化に伴って開発された交流20,000V50Hz用の電機として設計・製造されました。東北本線には既にED71形が55両製作されて活躍していましたが、こちらは施策的要素が強いこと…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【9】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■少数が製作された交流標準機の九州版・ED75形300番台 交流電機の黎明期に製作された車両たちは、交流電流から直流電流へ変換するための整流器に水銀整流器を搭載していました。この水銀整流器は、大きな…

EF510 300番台の増備で置き換えが確実になった九州の赤い電機の軌跡【8】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1964年に東海道新幹線が開業すると、それまで東京から関西、九州方面を結んでいた特急列車や急行列車に大きな変化が訪れました。東京―大阪間の長距離列車は軒並み新幹線へ移行し、在来線の長距離列車は大…