旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

海峡下の電機の系譜【Ⅴ】 北の要衝・津軽海峡を貫く青函トンネル(1)

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 5月から6月にかけて特集として掲載しました「海峡下の電機の系譜」では、関門トンネルとそこを走る電気機関車のお話をさせていただきました。 今回は日本列島を一つに繋ぐもう一つの海底トンネ…

この1枚から 白煙をたなびかせながら房総の山へと去りゆく気動車

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 ローカル線と聞くと何を思い浮かべるでしょうか。 海沿いの小さな漁港の傍らを走る列車や、広大な田畑の中を疾走する列車など、思い浮かべる光景や列車は人それぞれだと思います。 都会に生まれ…

この1枚から 似てるようで同じでない

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 毎日雨が降っていて肌寒いかと思えば、晴れて気温30℃近くという真夏並みの暑さという日が何日かあり、これだけ天候が不安定で気温が高いと、どうしても体調を崩しがちです。 そこへ新型コロナの…

この1枚から コロナ移動自粛解除・緑深まる夷隅に映える黄色い気動車

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が解除されてから、間もなく1か月が経とうとしています。この間も、ニュースでは東京都で感染者が増えたとか、世界中ではさらに増加してい…

この1枚から 1991年頃の新鶴見・原色赤プレートの65PF

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 仕事も再開し、徐々に基の日常に近い状態に戻ってきてはいます。とはいえ、完全にもとには戻らないことや、これまでとは違うことも多々あります。その一つに、放課後は必ず消毒をしなければなら…

この1枚から 首都圏のEF65・0番代、最後の日々

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言も解除され、少しずつですが社会活動が再開され始めています。特に筆者のいまの生業である学校関係は、2月28日の唐突な休校要請で、3か月以上に渡…

海峡下の電機の系譜【Ⅳ】 交直流機の決定版・EF81の参入(4)

5-6 EF81の最終形・リピートオーダーの450番代 1987年の国鉄分割民営化では、各社に必要な車両を必要と思われる最小限の数を継承させました。 電気機関車の多くを継承したJR貨物には、交直流機はEF81だけが割り当てられました。というより、国鉄時代に開…

海峡下の電機の系譜【Ⅳ】 交直流機の決定版・EF81の参入(3)

5-5 EF30を置き換えた基本番代改造の400番代 1986年のダイヤ改正では、翌年に行われる予定になった国鉄分割民営化を見据えた車両配転が行われました。 関門専用の特殊仕様機であるEF30は、既に誕生から30年以上が経ち、過酷な環境での運用を続けてきたこ…

海峡下の電機の系譜【Ⅳ】 交直流機の決定版・EF81の参入(2)

5-4 関門用特殊仕様300番代の登場 EF81が続々と量産されていた頃、関門トンネルはすべてEF30が客車・貨物列車を牽いて本州と九州の間を結んでいました。門司機関区はEF30の牙城のようなもので、ED72やED73、ED75 300番代など多種多様な交流機もいましたが…

海峡下の電機の系譜【Ⅳ】 交直流機の決定版・EF81の参入(1)

5.交直流電機の決定版・EF81 5-1 EF30以後の交直流機 国鉄の交直流電気機関車は、関門特仕様をもつEF30の量産に始まり、交流区間での高速運転を実現したEF80へと進化していきます。交流電流を直流電流へと変換する整流器の技術が発達したこともあったの…

海峡下の電機の系譜【Ⅲ】 世界初の量産交直流機EF30《後編》

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 「海峡下の電機の系譜」と題し関門トンネルを走り抜けた電機たちをふり返るシリーズ構成のお話も、いよいよ関門専用機として設計された世界初の交直流機EF30の後編です。 こちらも前後編に渡る…

海峡下の電機の系譜【Ⅲ】 世界初の量産交直流機EF30《前編》

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 「海峡下の電機の系譜」と題し関門トンネルを走り抜けた電機たちをふり返るシリーズ構成のお話も、いよいよ関門専用機として設計された世界初の交直流機EF30が登場いたします。 こちらも前後編…

海峡下の電機の系譜【Ⅱ】 関門海峡を潜(くぐ)り抜けた直流電機・EF10《後編》

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 「海峡下の電機の系譜」と題したシリーズ構成でお送りするお話。今回はその2回目として、関門トンネルの初代電機EF10のお話の後編なります。書いているうちに段々長くなってしまい、EF10のお話…

海峡下の電機の系譜【Ⅱ】 関門海峡を潜(くぐ)り抜けた直流電機・EF10《前編》

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 「海峡下の電機の系譜」と題したシリーズ構成でお送りするお話。今回はその2回目として、関門トンネルの初代電機EF10のお話なります。書いているうちに段々長くなってしまい、EF10のお話は前後…

海峡下の電機の系譜【Ⅰ】 日本初の海底トンネル・関門トンネル前史

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとございます。 このブログでも、何度となく話題にしております「関門トンネル」。ご存知の方も多いと思いますが、本州と九州を結ぶ海底トンネルです。厳密には、鉄道トンネルと国道トンネル、そして新幹線の新関…