2025-03-01から1ヶ月間の記事一覧
1987年の分割民営化によって説路津されたJR貨物は、その当初から経営が非常に厳しいことが予想されていました。国鉄時代は1960年代以降に進展したモータリゼーションの波に飲み込まれるとともに、労使関係の極端な悪化を原因とするストに頻発、発駅から着駅…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 車体も従来の国鉄形気動車とは一線を画する新機軸が導入されます。 キハ54形が開発された1986年には、国鉄もオールステンレス車の導入を本格的に進めていました。従来、オールステンレス車は東急車輛が親…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info キハ54形を製造するにあたって、コストを可能な限り抑えることが重要視されたといえます。10年前の1970年代であれば、「必要だから」という理由で鉄道債券を発行し、借金をしてでも目的に合わせた車両を設…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 地方のローカル線の多くは、沿線の人口が少ない過疎地域であり、そこに走る鉄道は輸送量が低いため、設備投資の大きい電化工事がされることなく、非電化の路線が数多くあります。特に北海道や四国、九州で…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 幡生操ー門司駅間を走る貨物列車は、EF81形が重連で牽いていました。これは、関門トンネルの勾配が20〜25パーミルと険しく、万一トンネル内で列車が停止したときに、1000トンから1200トンの列車を引き出す…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 かつて、日本の全国津々浦々で陸上交通を支えてきた日本国有鉄道、国鉄が分割民営化されてから35年以上が経ち、2年後の2027年には早くも40年が経とうとしています。民営化後に設立された旅客会…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 2012年3月17日のダイヤ改正をもって、登場から20年を経た20000形RSE車と371系は、「あさぎり」をはじめとしたロマンスカーとしての定期運用から退いていき、その座を60000形MSE車に譲りました。そして、最…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 20000形RSE車と371系とで最も揃えられたのは、車両構成と接客設備でした。 沼津方から1号車、2号車と組成されていましたが、どちらも7両編成で4M3Tを組んでいました。そして、沼津型先頭車も新宿方先頭車…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 先月の半ばごろより、当ブログは毎週火曜日と木曜日、そして土曜日に更新しております。これに加えて不定期になりますが、日曜日にコラムを投稿することにいたしました。鉄道職員時代の回顧録な…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 耐用年数を大幅に超えて「あさぎり」として走り続けた3000形SE車は、1987年になってようやくその役割を終え始めるようになりました。3011号✕5連が運用から外されて廃車となり、残る4編成で「あさぎり」を…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1968年7月のダイヤ改正で電車化された「あさぎり」は、気動車時代と同じく小田急線内は特別準急、御殿場線内は準急として運行されました。3000形SE車がこの種別で運用されたのはわずか3か月で終わり、1968…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1955年10月1日のダイヤ改正で、キハ5000形を使った御殿場線直通の特急列車の運行が始められました。列車はすべて新宿駅から小田急小田原線を経由し、国鉄御殿場線の御殿場駅までの2往復が設定され、1往復…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1955年に計画通りにキハ5000形を使って、新宿駅―御殿場駅間を結ぶ列車の運行を始めることになります。しかし、ここでもう一つの問題を解決しなければなりませんでした。 それは、このキハ5000形を運転する…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 大手私鉄、それも全線が電化されているので電車が主体の鉄道事業者としては、異例の気動車として製作されたキハ5000形は、1955年の直通運転を目前に控えた同年9月に東急車輛で落成し、小田急へ入線しまし…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 世の中には「異色の経歴」の持ち主に出会うことがあります。かくいう筆者も職場では「異色の経歴」の持ち主に見られることが多々あります。鉄道にもそうした「異色の経歴」を持つ例が散見されま…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 国鉄の杞憂も他所に、一気に250両という数が製造されたレキ1形ですが、登場後、早くも持て余されるようになりました。最大の難点はやはりその大きさで、冷蔵車を利用する荷主のニーズ、すなわち輸送単位に…