旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

2025-12-01から1ヶ月間の記事一覧

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【2】

「ゴミを鉄道で運ぶなんて非常識だ」――誰もがそう信じていた時代、川崎市は生活廃棄物の輸送に鉄道を選んだ。渋滞、排ガス、人件費…都市が抱える課題を前に、鉄道貨物の常識を覆す挑戦が始まる。JR貨物の反発、専用コンテナの開発、前例なき交渉の末に、「ク…

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【1】

1995年、JR貨物が家庭ゴミを鉄道で運ぶ――その報せは、鉄道貨物の常識を覆す衝撃だった。原材料や製品を運ぶのが当たり前だった鉄路に、廃棄物が乗る。誰もが不可能と考えた構想は、幾多の課題を乗り越え、やがて「クリーンかわさき号」として走り出す。鉄道…

国鉄の置き土産~新会社に遺していった最後の国鉄形~ 「魔改造?」出自が変わり種で国鉄最初で最後の1M方式旅客電車・123系【18】

国鉄末期、余剰となった郵便・牽引車が、1M方式という異色の構造で旅客車へと再生された――123系。改造から30年以上、老朽化と部品枯渇の波にさらされながらも、山口の地で今なお現役を貫く。瀬戸内色に染まり、地域の足として走り続けるその姿は、国鉄が遺し…

国鉄の置き土産~新会社に遺していった最後の国鉄形~ 「魔改造?」出自が変わり種で国鉄最初で最後の1M方式旅客電車・123系【17】

国鉄の牽引車が、民営化の波に飲まれながらも旅客車として再生された――クモハ123形600番台。冷房化、ワンマン化、幌付き貫通扉…度重なる改造を経て、富士の麓を黙々と走り続けた。静かなる功労車は、20年の時を経て、誰にも知られずその使命を終えた。だが、…

国鉄の置き土産~新会社に遺していった最後の国鉄形~ 「魔改造?」出自が変わり種で国鉄最初で最後の1M方式旅客電車・123系【16】

クモハ123形600番台は、牽引車クモヤ145形を種車として1988年にJR東海が改造・登場させた1M方式旅客車です。主電動機はMT46形を再利用し、発電・抑速ブレーキは未装備。検査体制の合理化とコスト削減を目的に、編成単位での運用管理へ移行した結果、牽引車の…