旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

2026-03-01から1ヶ月間の記事一覧

【鉄路探訪記】気動車王国・千葉の名残を残す房総・城下町の鉄道 〜房総半島を走る小さな鉄路:久留里線がつなぐ歴史と自然の旅〜【3】

久留里線は東京近郊区間でありながらSuicaが使えず、タブレット閉塞方式が残る全国でも珍しいローカル線。祇園駅から東清川駅までの区間では、小櫃川や冬の田園風景が広がり、国鉄形キハ30の旅情を味わえる。乗車駅証明書による車内精算、無人駅の素朴な佇ま…

国鉄の置き土産 瀬戸内を渡るためにつくられた国鉄最後の新系列・213系【14】

213系5000番台はJR東海仕様として補機類を最適化し、狭小トンネルに対応する低屋根構造のC-PS24Aパンタグラフを採用した。関西本線では165系を置き換え乗降改善に貢献したが、扉位置が中央寄りのため「郊外型ワンマン運転」に不向きで、313系導入により撤退…

【鉄路探訪記】気動車王国・千葉の名残を残す房総・城下町の鉄道 〜房総半島を走る小さな鉄路:久留里線がつなぐ歴史と自然の旅〜【2】

房総半島に残る非電化路線・久留里線。木更津駅では209系2000番代と国鉄形キハ30が並び、かつての気動車王国・千葉の面影が今も息づく。国鉄時代から続く車両基地の変遷、木更津駅の構内風景、キハ30の乗車体験、そして祇園駅までの冬の車窓を通して、房総ロ…

国鉄の置き土産 瀬戸内を渡るためにつくられた国鉄最後の新系列・213系【13】

JR東海は、関西本線の輸送改善に向け、国鉄設計の213系をベースとした5000番台を投入しました。ゼロからの開発を避け、実績ある設計を流用することでコストと時間を削減。一方で、観光重視のJR西日本仕様に対し、通勤需要の多い自社線に合わせて車端部をロン…

【鉄路探訪記】気動車王国・千葉の名残を残す房総・城下町の鉄道 〜房総半島を走る小さな鉄路:久留里線がつなぐ歴史と自然の旅〜【1】

東京近郊では珍しい非電化路線・久留里線。かつて“気動車王国”と呼ばれた千葉で、房総各線の電化が進む中、なぜ久留里線だけが非電化のまま残ったのか。木更津から上総亀山までの32.2kmに刻まれた歴史、国鉄時代の政策、地域交通の背景を、現地を訪ねながら…

今週の1枚 クハ205‐88〔横ナハ〕

205系は国鉄初のオールステンレス通勤電車として登場し、省エネ性能を評価されJR東日本で再生産された。南武線にも101系置換え用として新製配置され、クハ205-88を含むナハ4編成は地域輸送を担ったが、2009年の感電事故で一時離脱。山手線のユニット組み込み…

国鉄の置き土産 瀬戸内を渡るためにつくられた国鉄最後の新系列・213系【12】

老朽車による高コスト体質を打破するため、JR東海はコスト意識を徹底した車両戦略を展開しました。その具体策が、回生ブレーキを備えた高効率なオールステンレス車「211系5000番台」の大量導入です。国鉄仕様を独自に改良したこの新型車両により、東海道本線…

国鉄の置き土産 瀬戸内を渡るためにつくられた国鉄最後の新系列・213系【12】

厳しい経営環境に対応するため、JR東海は発足直後から「費用対効果」を極限まで意識した方針を打ち出しました。その象徴が、国鉄から継承した老朽車両の早期淘汰と、メンテナンス性に優れた新型車両への統一です。独自の標準化を進めることで運用コストを削…

国鉄の置き土産 瀬戸内を渡るためにつくられた国鉄最後の新系列・213系【11】

マリンライナー運用を離れた213系は岡山地区のローカル輸送に転用され、山陽本線・伯備線・赤穂線などで地域の足として活躍した。ワンマン化改造や延命工事が施され、2016年には1編成が観光列車「ラ・マル・ドゥ・ボァ」へ大規模改造。内装刷新や木目調仕上…