旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

電気機関車

この1枚から 天竜川の畔にたたずむキハ20

首都圏に生まれ育った筆者(私)にとって、気動車とはあまり縁のない存在でした。物心ついたときには、オールステンレス車が数多く走る東急線に乗り、電気機関車や貨車が数多く集まる操車場の近くに住んでいたので、列車=電車というのが当たり前だったので…

この1枚から EF58 61が牽く客レの「踊り子」

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 夏の繁忙期になりますと、多くの乗客を運ぶためにありとあらゆる列車が運転されます。予め運転する月が設定されている季節列車や、特定の日だけに運転をする臨時列車など様々です。 ことレジャ…

この1枚から 異色の前面を持った「分割編成」・東急1000系

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 世の中には時として、「他とは違う」ということがあります。鉄道車両ではあまり例を見ることはありませんが、時として「異端」と呼ばれる車両が登場することがあります。 古くは国鉄のEF55やEF1…

この1枚から 「復活」という幸運を手にしたカマたちⅠ・EF65 2のお話

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 7都府県に緊急事態宣言が出されて2週間が経ちました。ターミナル駅などでは人出も減ったようですが、逆に商店街やスーパーなどは宣言前に比べて増えているようです。 筆者の地元であり生まれ…

この1枚から 昔日の勇姿を伝える美唄鉄道の蒸機

いつも拙筆のブログを音海いただき、ありがとうございます。 現役を退いた鉄道車両の多くは解体されて処分されてしまいます。しかし、中には用途を失い、運用を離れ、廃車になっても解体処分されることを免れ、保存という形で現役時代の姿を残すものもありま…

この1枚から 赤い機関車・ED76

いつも拙筆のブログをお読みいただきありがとうございます。 年度末の忙しさに息をつく間もないのですが、やはり体は「鉄分」を欲していて、仕事の合間に資料を見たり、写真を整理したりなんてことをしています(笑)。仕事・・・といっても、職場ではなく自宅…

この1枚から EF65 535のお話

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウィルスが国内で流行し、日に日に感染してしまった方の数が増えています。 そのような中、先週の金曜日(2月28日)の18時過ぎ、まさに「青天の霹靂」という言葉があてはまる大事が起…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【7】

8.悲運の機関車が遺していったもの EF500はEF200と同様に大きな機体を背負って誕生し、貨物会社とメーカーの技術陣がなんとか実用化に漕ぎ着けようと懸命の努力をしたものの、結果的には「失敗作」の烙印を押されて開発は終わらされてしまいました。 しか…

平成31年4月のふりかえり

みなさまこんばんは。 日頃より、拙筆のブログ「旅メモ」をご覧いただき、ありがとうございます。 4月より新年度に入り、仕事はほぼ2年ぶりの現場復帰となったのですが、いろいろなことが「浦島太郎」状態で、覚えていたつもりのことが実は覚えていなかっ…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【6】

新年度に入り、予想を遙に超える仕事の忙しさに文字通り「忙殺」されてしまったおかげで、予定通りの更新がままならない状態が続いております。楽しみにされていた皆さまには本当に申し訳なく思います。 いましばらくはこの状況が続いてしまいますが、できる…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【5】

6.インテリアデザインも脱国鉄形 一方、車内も同時期に製作されたEF200と同様に、従来の国鉄形電機とは一線を画するデザインでした。 国鉄形電機は運転台の室内塗装は緑色系のカラースキームを採用しています。灰緑色3号、別名「スレートグリーン」と呼ば…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【4】

5.国鉄形電機と一線を画するデザイン EF500の特徴は電気機器やその性能だけではありませんでした。 外観もまた、従来の国鉄形電機とは大きく異なった、斬新なデザインで登場したのです。 機関車の「顔」となる正面のデザインは、そこはかとなく国鉄時代の…

3月第5週のふりかえり

みなさまこんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただき、ありがとうございます。 平成30年度も終わり、いよいよ新年度がやって来ます。平成31年度はわずか30日で終わりとなり、新しい元号のも発表になります。(この記事を執筆している時点で…

さらば・・・最強電機 ~EF200形電気機関車の引退によせて~

ここ数年、3月になると必ず行われているのがダイヤ改正です。 そのダイヤ改正が実施される度に、これまで走り続けていた車両たちがその役目を終えて姿を消していく。鉄道車両も工業製品の一つであり、晴れて日差しが強かろうが、雨が降って寒かろうが、場所…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【3】

4.試作機EF500 901号機の誕生 4-1 EF500 901号機の概要 EF500の試作機である901号機は、1990年8月に落成しました。 直流機のEF200が同じ年の3月に落成していることからすると、僅かに遅れての登場でした。 EF500は交直流両用の電気機関車なので、機関車…

3月第4週のふりかえり

みなさまこんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただき、ありがとうございます。 とうとう年度末になってしまいました。先週までは怒濤の忙しさでしたが、無事に年度のゴールを迎えました。4月以降の新しい大勢の人事の内示を受けましたが、…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【2】

3.新型機関車の発注と契約会社 EF500の試作機となる901号機は、1試作機が川崎重工と三菱電機で開発されます。 EF200は日立製作所が単独で受注しましたが、EF500は二社の共同受注となりました。 おなじ新型機関車を開発するのなら、ある一社に任せた方が合…

3月第3週のふりかえり

いつも拙筆のブログ「旅メモ」をご覧いただきありがとうございます。 毎日の通勤で、途中丘陵地に面した崖下にカワヅザクラの並木があり、濃いめのピンクの花を咲かせて春を感じさせてくれるお話はしたと思いますが、その桜が満開になったのを皮切りに、近所…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【1】

1.はじめに 「君たちが機関士になったら、これを運転することになる」 貨物会社に入社する直前だったか間もない頃、そういわれて紹介された機関車。当時の最新技術をふんだんに採り入れ、夢の1,600トン列車の運転の実現に向けて開発されたEF200形電機機関車…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【11】

そのような状況は長くは続きませんでした。 昭和50年代に入ると、国鉄はダイヤ改正のたびに貨物輸送の合理化を進めようとします。 操車場での貨車の仕訳を、可能な限り自動化してスピードを上げようとしました。その一つが、前にもお話しした武蔵野線の武蔵…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【10】

大規模操車場におけるハンプ押上を中心とした重入換専用の機関車として登場したDE11形は、その目的に特化した性能をもち、0番代が65両、エンジン出力を増強した1000番代が46両、低騒音試作形の1900番代1両、低騒音型の2000番代4両の計116両がつくられました…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【8】

まずは試作車として、DE11 1900番代がつくられます。 試作車ですので、つくられた数はたったの1両でした。 DE11 1901は外観こそほかのDE11形と同じでしたが、内部の機構には少し手が加えられました。エンジンから出ている排気管は、通常は長いボンネットに取…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車【2】

1964年からつくられ、それ以来時代に合わせた改良を受けながら、京の都から浪速までの間を川沿いに走り続けている京阪2200系電車。 時代に合わせた改良・・・とはいっても、基本的にはつくられた当時とほとんど変わっていないといっても過言ではないでしょう。…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【5】

ハンプ押上の真打ちDE11形の登場と操車場での仕事 DE11形は1967年から量産されると、さっそく大規模操車場における貨車の入換作業に就くため、隣接する機関区へと配置されます。最初に配置されたのは、首都圏でも指折りの操車場で、日本の三大操車場の一つで…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・鉄道マンの年末年始事情【2】

鉄道マンの年末年始事情【2】 私が配属された電気区は「日勤Ⅱ種」だったので、原則として年末年始もカレンダーどおりに公休日が割り当てられていたが、機関区に勤める友人はといえばそうはいかなかった。 この友人は同期で、仕事に就いたのは私よりも1年前…

2018年 ブログのふりかえり

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。また、今年1年間、お付き合いいただいたこと、とても嬉しくそして感謝しております。 さて、「1年の計は元旦にあり」という言葉がありますが、これは年の初めのこと。年の終いにはやはり「ふりか…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【1】

人は生まれながらの運命(さだめ)がある・・・なんてドラマでの台詞を耳にすることがあります。まあ、人生を最初から決められてしまってはたまったものではありませんが、鉄道車両となると事情は少し異なってきます。 設計・開発する当初から花形となる特急列…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・地上だけでなく作業は高いところでも【3】

地上だけでなく作業は高いところでも【3】 同じ高所での作業といえば、もう一つ忘れてはならないことがあった。 電車線の吊下線やビームが5mなら、広い貨物駅構内を照らす投光器が取り付けられた鉄塔はというとなんと30mもある。 え?そんな高いところに…

11月第4週のふりかえり

こんばんは。 いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。おかげさまで先週もたくさんの方にお読みいただきました。 11月もいよいよ後半に入り、寒さも日に日に厳しさを増しつつあります。今年の冬は例年よりも寒くなるのが少し遅いようで…

11月第3週のふりかえり

いつも拙筆のブログをお読みいただきありがとうございます。 早いもので11月も半分が終わり後半に入ってしまいました。 ようやく秋らしい陽気になりましたが、その分朝晩の冷え込みは日に日に厳しくなってきています。 寒い朝は布団から抜け出すのが一苦労し…