旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

JR

海峡下の電機の系譜【Ⅵ】 国鉄最後の交流電機・ED79(1)

7.国鉄最後の交流電機・青函トンネル専用のED79 7-1 ED79登場の背景 1961年の着工以来、幾度の難工事を乗り越えながらも建設工事が進められ、1984年には青函トンネルの開業は1987年と発表されました。既にこの頃には国鉄が抱える膨大な債務が問題になっ…

この1枚から 1991年頃の新鶴見・原色赤プレートの65PF

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 仕事も再開し、徐々に基の日常に近い状態に戻ってきてはいます。とはいえ、完全にもとには戻らないことや、これまでとは違うことも多々あります。その一つに、放課後は必ず消毒をしなければなら…

この1枚から 首都圏のEF65・0番代、最後の日々

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルス感染拡大防止の緊急事態宣言も解除され、少しずつですが社会活動が再開され始めています。特に筆者のいまの生業である学校関係は、2月28日の唐突な休校要請で、3か月以上に渡…

海峡下の電機の系譜【Ⅳ】 交直流機の決定版・EF81の参入(4)

5-6 EF81の最終形・リピートオーダーの450番代 1987年の国鉄分割民営化では、各社に必要な車両を必要と思われる最小限の数を継承させました。 電気機関車の多くを継承したJR貨物には、交直流機はEF81だけが割り当てられました。というより、国鉄時代に開…

この1枚から この後の運命は如何に

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新鶴見機関区はJR貨物のレジェンドともいえるEF65にとって、最期の砦となるところです。JR貨物に籍を置くすべてのEF65は、ここをベースに関東から遠く下関、はたまた海を渡って四国までという途…

この1枚から 旅客のEF510が首都圏にいた頃

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 齢を取るのは早いもので、ついこの間まで「まだまだ若いから~」なんて言っていたのが、気づいたらもうこんな齢に!?なっていました。仕事柄仕方のないことなのですが、毎年同じ年齢の人たちを…

この1枚から 青プレート時代のEF65 1064

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 つい最近、民営化後につくられたEF66 100番代に廃車が出たというニュースを耳にしました。製造から30年と少し。リピートオーダーでつくられたので、0番代のように更新工事も受けていませんが、…

この1枚から 1986年頃の新鶴見機関区公開イベント

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 1986年頃となると、国鉄は分割民営化されることがほぼ決まり、現場は色々な意味で大変だったようです。もっとも、ここでは細かく書くことはあえて避けますが、いずれにしても想像を超えることも…

この1枚から 遅くまで原形を保ったロクヨン・新鶴見に佇んでいたEF64 1012

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 たまに「好きな車両は何ですか?」のような質問に会うことがあります。一番好きなのは赤いカマです。赤に塗られた機関車=交流電気機関車のことです。鉄道マン時代は電気関係が仕事だったことも…

この1枚から 雪中での連結作業・電化直前の石狩当別駅

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 2020年4月23日に、まるで新型コロナウイルスに追われるようにして、当初の予定を繰り上げて一部区間(北海道医療大学-新十津川)廃線になった札沼線。あまりにもあっけなく繰り上げ廃線になり…

さらば札沼線末端区間【6】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

新琴似-百合が原(2) 一度改札口にいってみあると、なるほど改札の外にはいすが並べられていて、列車の到着を寒い思いをすることなく待つことができる。しかも、自動改札機の真上には、到着する列車の行き先と発車時刻を知らせる液晶モニターがあり、さら…

さらば札沼線末端区間【5】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

新琴似-百合が原(1) 列車から降りると、あいの里公園行き下り列車のキハ201系気動車は、エンジンを響かせ屋根の排気筒から微かに黒い煙を噴き上げながら、新琴似駅のホームをあとにしていく。筆者はそれを見送ってからホームを見ると、いままでにない光…

この1枚から たった1年だけでも「存在感」は大きい 1985年のEF58 61

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 緊急事態宣言が出てから2週間が経ちました。まだ2週間?もう2週間?など、いろいろな感じ方があるかと思います。どちらにしても、感染の拡大を防ぎ、医療機関の崩壊を阻止するためには、じっ…

さらば札沼線末端区間【4】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

桑園-新琴似(2) 下手稲通りと呼ばれる県道をオーバーパスすると、列車は八軒駅に到着する。 八軒駅は相対式2面2線で、およそ地方交通線の非電化区間の駅とは思えない、都会的な造りの駅だ。しかも、桑園駅は函館本線と並走しているので高架駅であるこ…

さらば札沼線末端区間【3】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

桑園-新琴似(1) 札幌駅を発車すると、函館本線と同じ高架線上を走っていくことになる。複々線になっているように見えるが、実際には函館本線が複線で、札沼線は単線になっている。函館本線の上り本線と下り本線の間に長い引き上げ線が設けられているので…

この1枚から 財政難の申し子・クモハ485(下)

1985年だった86年だったか記憶が曖昧ですが、1985年のダイヤ改正の後だということははっきりしています。 祖父に連れられて九州を旅したとき、朝早く、博多駅を発車する「有明」で、西鹿児島駅まで通して乗ることがありました。この時に乗ったのが、短編成化…

さらば札沼線末端区間【2】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

その1 札幌-桑園(2) 札沼線の起点は、路線名称からも分かるとおり札幌駅である。札幌駅に降り立つのは、実にこれで4度目だ。前回は2008年の冬と夏で、その前は2005年と2004年だった。秋から冬に北海道を訪れることが多く、どういうわけか夏などの季節…

この1枚から 財政難の申し子・クモハ485(上)

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、緊急事態宣言が発令されて1週間。最初は7都府県だけだったのが、とうとう全国規模になってしまいました。仕事も開店休業のような状態が続き、例年…

さらば札沼線末端区間【1】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

新型コロナウイルスの感染拡大は、日に日に収束とは真逆の方向へとひた走り続けています。4月16日の夜には、緊急事態宣言が全都道府県に広がりました。新たな感染者の増加と、犠牲者をこれ以上出さないための重要な措置です。 それは北海道でも同様でした…

この1枚から 静かに去っていった251系「スーパービュー踊り子」

ダイヤ改正が行われるごとに、新しい列車が設定されたり、新しい車両が本格的に運用に入ったりします。それはそれで楽しみなことでもありますが、一方では役目を終えたり利用客の減少したりするなどして廃止される列車もあれば、老朽化などで引退していく車…

消えゆく国鉄形 産業を支え続けた石炭列車【3】

鉄道による貨物輸送で強いと言われたいわゆる「3セ」。石炭、石油、石灰石を指しますが、このうち石炭は鉄道開業以来、もっともポピュラーだった大量拠点間輸送の貨物でした。 戦前は国内にある炭鉱から産出された石炭を、貨物列車で運んで各地へと運んでい…

消えゆく国鉄形 産業を支え続けた石炭列車【2】

2008年3月15日に行われたダイヤ改正は、貨物輸送の第二の大転換期といってもよいかも知れませんでした。 第1の転換期は、1984(総和59〕年2月に行われた、いわゆる「ゴーキュウニ」では、貨物駅の大幅な整理と車扱貨物の原則廃止、そしてコンテナを中心とし…

消えゆく国鉄形 産業を支え続けた石炭列車【1】

「消えゆく国鉄形」シリーズも書き始めてから2年近くが経ちました。 とはいえ、185系電車のお話は途中で止まっており、いつか再開しなければ~なんて考えてはいたものの、本業が日に日に忙しさ(なんて言葉では済まされないほど、大量の仕事が捌けてないん…

この1枚から 赤い機関車・ED76

いつも拙筆のブログをお読みいただきありがとうございます。 年度末の忙しさに息をつく間もないのですが、やはり体は「鉄分」を欲していて、仕事の合間に資料を見たり、写真を整理したりなんてことをしています(笑)。仕事・・・といっても、職場ではなく自宅…

この1枚から 急行「かいもん」の思い出話 ~つづき~

一度書き始めると、どうしても「あれも書こう」「これも書こう」なんて欲張ってしまうので、ついつい話が長くなってしまいます。 今回の「かいもん」のお話も一回で終わらせるつもりが・・・気付いたら、2回跨がってしまいました。 いやはや、悪い癖なのかも知…

この1枚から EF65 535のお話

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウィルスが国内で流行し、日に日に感染してしまった方の数が増えています。 そのような中、先週の金曜日(2月28日)の18時過ぎ、まさに「青天の霹靂」という言葉があてはまる大事が起…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【6】

第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【6】 鉄道マンでも乗務員、特に運転にかかわる機関士や運転士は、動力車操縦免許を取得し運転区所へ配属となると、指導役の先輩乗務員とペアを組んで仕事を教わる。いわゆる「師匠と弟子」の…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【5】

第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【5】 八王子駅や八王子機関区での作業が担務指定されると、梶ヶ谷にある派出から出動をして、ほぼ一日八王子にいることになる。当然、昼食も休憩も八王子で過ごさなければならない。昼食はい…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【4】

第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【4】 派出勤務になってからというもの、とにかく八王子での作業が多かった。前にも書いたが、1週間6日間の勤務のうち(この頃は、まだ週休2日制なんてごく一部の大手企業だけで、多くは週…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【3】

第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【3】 派出勤務になってしばらくの間は、詰所での事務作業などをして過ごすことが多かったが、日が経つにつれて現場での仕事を割り当てられることも多くなった。もちろん、事務係ではないので…