旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

JR貨物

海峡下の電機の系譜【Ⅳ】 交直流機の決定版・EF81の参入(3)

5-5 EF30を置き換えた基本番代改造の400番代 1986年のダイヤ改正では、翌年に行われる予定になった国鉄分割民営化を見据えた車両配転が行われました。 関門専用の特殊仕様機であるEF30は、既に誕生から30年以上が経ち、過酷な環境での運用を続けてきたこ…

海峡下の電機の系譜【Ⅳ】 交直流機の決定版・EF81の参入(2)

5-4 関門用特殊仕様300番代の登場 EF81が続々と量産されていた頃、関門トンネルはすべてEF30が客車・貨物列車を牽いて本州と九州の間を結んでいました。門司機関区はEF30の牙城のようなもので、ED72やED73、ED75 300番代など多種多様な交流機もいましたが…

海峡下の電機の系譜【Ⅲ】 世界初の量産交直流機EF30《後編》

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 「海峡下の電機の系譜」と題し関門トンネルを走り抜けた電機たちをふり返るシリーズ構成のお話も、いよいよ関門専用機として設計された世界初の交直流機EF30の後編です。 こちらも前後編に渡る…

この1枚から この後の運命は如何に

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新鶴見機関区はJR貨物のレジェンドともいえるEF65にとって、最期の砦となるところです。JR貨物に籍を置くすべてのEF65は、ここをベースに関東から遠く下関、はたまた海を渡って四国までという途…

この1枚から 旅客のEF510が首都圏にいた頃

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 齢を取るのは早いもので、ついこの間まで「まだまだ若いから~」なんて言っていたのが、気づいたらもうこんな齢に!?なっていました。仕事柄仕方のないことなのですが、毎年同じ年齢の人たちを…

この1枚から 青プレート時代のEF65 1064

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 つい最近、民営化後につくられたEF66 100番代に廃車が出たというニュースを耳にしました。製造から30年と少し。リピートオーダーでつくられたので、0番代のように更新工事も受けていませんが、…

この1枚から 旧型電機を想起させる私鉄電機・大井川鐵道ED500

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 私鉄の電気機関車というと、どのような車両を思い浮かべるでしょうか。 国鉄時代の鉄道貨物全盛期なら、多くの私鉄でも貨物輸送が行われていました。私鉄の駅でも、国鉄のように貨物取扱駅とな…

この1枚から 1986年頃の新鶴見機関区公開イベント

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 1986年頃となると、国鉄は分割民営化されることがほぼ決まり、現場は色々な意味で大変だったようです。もっとも、ここでは細かく書くことはあえて避けますが、いずれにしても想像を超えることも…

この1枚から 遅くまで原形を保ったロクヨン・新鶴見に佇んでいたEF64 1012

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 たまに「好きな車両は何ですか?」のような質問に会うことがあります。一番好きなのは赤いカマです。赤に塗られた機関車=交流電気機関車のことです。鉄道マン時代は電気関係が仕事だったことも…

この1枚から 関門の「豪華4両立て」・1991年頃の四重単

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとございます。 本州と九州の間を走る列車は、海底トンネルである関門トンネルを通過しなければなりません。そして、この間を通過する客車列車や貨物列車は、下関駅または幡生操、そして門司駅で必ず機関車の付け…

この1枚から 1984年夏の青梅線奥多摩駅・国鉄EF15

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 筆者(私)が小学生の頃、夏休みのレジャーといえば川遊びが定番でした。父は仕事でほとんど家を留守にしていて、母は祖母の介護で出かけることもままならなかったので、代わりといってはなんで…

この1枚から 「復活」という幸運を手にしたカマたちⅠ・EF65 2のお話

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 7都府県に緊急事態宣言が出されて2週間が経ちました。ターミナル駅などでは人出も減ったようですが、逆に商店街やスーパーなどは宣言前に比べて増えているようです。 筆者の地元であり生まれ…

この1枚から たった1年だけでも「存在感」は大きい 1985年のEF58 61

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 緊急事態宣言が出てから2週間が経ちました。まだ2週間?もう2週間?など、いろいろな感じ方があるかと思います。どちらにしても、感染の拡大を防ぎ、医療機関の崩壊を阻止するためには、じっ…

消えゆく国鉄形 産業を支え続けた石炭列車【3】

鉄道による貨物輸送で強いと言われたいわゆる「3セ」。石炭、石油、石灰石を指しますが、このうち石炭は鉄道開業以来、もっともポピュラーだった大量拠点間輸送の貨物でした。 戦前は国内にある炭鉱から産出された石炭を、貨物列車で運んで各地へと運んでい…

消えゆく国鉄形 産業を支え続けた石炭列車【2】

2008年3月15日に行われたダイヤ改正は、貨物輸送の第二の大転換期といってもよいかも知れませんでした。 第1の転換期は、1984(総和59〕年2月に行われた、いわゆる「ゴーキュウニ」では、貨物駅の大幅な整理と車扱貨物の原則廃止、そしてコンテナを中心とし…

消えゆく国鉄形 産業を支え続けた石炭列車【1】

「消えゆく国鉄形」シリーズも書き始めてから2年近くが経ちました。 とはいえ、185系電車のお話は途中で止まっており、いつか再開しなければ~なんて考えてはいたものの、本業が日に日に忙しさ(なんて言葉では済まされないほど、大量の仕事が捌けてないん…

この1枚から 急行「かいもん」の思い出話 ~つづき~

一度書き始めると、どうしても「あれも書こう」「これも書こう」なんて欲張ってしまうので、ついつい話が長くなってしまいます。 今回の「かいもん」のお話も一回で終わらせるつもりが・・・気付いたら、2回跨がってしまいました。 いやはや、悪い癖なのかも知…

この1枚から EF65 535のお話

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウィルスが国内で流行し、日に日に感染してしまった方の数が増えています。 そのような中、先週の金曜日(2月28日)の18時過ぎ、まさに「青天の霹靂」という言葉があてはまる大事が起…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【1】

第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・派出勤務と一本立ち【1】 電気区に配属されてから1年ぐらいが経った夏のある日、私は区長に呼び出された。普段なら詰所の中で話を済ませるのだが、この時ばかりは会議室に来るように言われたので、いったい何事か…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・命を預かる役目・列車見張【6】

このシリーズも書き始めて1年以上が経ちましたが、最後に記事を公開してからずいぶんと時間が経ってしまいました。 楽しみにして頂いていた皆さま、ほんとうに申し訳ありません。 これからも、本業や家族サービスの合間を見ての執筆と公開になりますが、お…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【7】

8.悲運の機関車が遺していったもの EF500はEF200と同様に大きな機体を背負って誕生し、貨物会社とメーカーの技術陣がなんとか実用化に漕ぎ着けようと懸命の努力をしたものの、結果的には「失敗作」の烙印を押されて開発は終わらされてしまいました。 しか…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【6】

新年度に入り、予想を遙に超える仕事の忙しさに文字通り「忙殺」されてしまったおかげで、予定通りの更新がままならない状態が続いております。楽しみにされていた皆さまには本当に申し訳なく思います。 いましばらくはこの状況が続いてしまいますが、できる…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【5】

6.インテリアデザインも脱国鉄形 一方、車内も同時期に製作されたEF200と同様に、従来の国鉄形電機とは一線を画するデザインでした。 国鉄形電機は運転台の室内塗装は緑色系のカラースキームを採用しています。灰緑色3号、別名「スレートグリーン」と呼ば…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【4】

5.国鉄形電機と一線を画するデザイン EF500の特徴は電気機器やその性能だけではありませんでした。 外観もまた、従来の国鉄形電機とは大きく異なった、斬新なデザインで登場したのです。 機関車の「顔」となる正面のデザインは、そこはかとなく国鉄時代の…

さらば・・・最強電機 ~EF200形電気機関車の引退によせて~

ここ数年、3月になると必ず行われているのがダイヤ改正です。 そのダイヤ改正が実施される度に、これまで走り続けていた車両たちがその役目を終えて姿を消していく。鉄道車両も工業製品の一つであり、晴れて日差しが強かろうが、雨が降って寒かろうが、場所…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【3】

4.試作機EF500 901号機の誕生 4-1 EF500 901号機の概要 EF500の試作機である901号機は、1990年8月に落成しました。 直流機のEF200が同じ年の3月に落成していることからすると、僅かに遅れての登場でした。 EF500は交直流両用の電気機関車なので、機関車…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【2】

3.新型機関車の発注と契約会社 EF500の試作機となる901号機は、1試作機が川崎重工と三菱電機で開発されます。 EF200は日立製作所が単独で受注しましたが、EF500は二社の共同受注となりました。 おなじ新型機関車を開発するのなら、ある一社に任せた方が合…

続・悲運のハイパワー機 幻となった交直流6000kW機【1】

1.はじめに 「君たちが機関士になったら、これを運転することになる」 貨物会社に入社する直前だったか間もない頃、そういわれて紹介された機関車。当時の最新技術をふんだんに採り入れ、夢の1,600トン列車の運転の実現に向けて開発されたEF200形電機機関車…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・命を預かる役目・列車見張【3】

あまり知られてないことだが、鉄道のダイヤは基本的には大きく変わることがないが、実はほぼ毎日のように細かい変更がされている。 例えば、臨時の団体列車を走らせる時は、本来なら列車が走らない時間にこの列車がやってくる。そのことを知らずに現場に出て…

2月第3週のふりかえり

こんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただきありがとうございます。 2月も折り返し点を過ぎ、いよいよ春に向かってましぐらといったところでしょうか。今年は比較的暖冬なようで、明日はなんと20℃近くまで気温が上がるとか天気予報で言って…