最近、出かける度にお土産とばかりにご当地駅弁を買ってくる習慣がついてしまいました。一家揃って遠出をすることがなかなか難しいので、せめて「食べる」ことでその土地を味わってもらえればなんてことも考えたりするものです。
今回ご紹介するのは、先日所用で出かけたときに新大阪駅で買った「関西味めぐり」弁当です。
このお弁当を販売するのは淡路屋。もともとは神戸の料亭だったのが、1903年に阪鶴鉄道という鉄道会社(後に福知山線の原型)に構内営業権を申請したのが始まりだとか。国鉄→JRの駅弁業者としては、珍しく私鉄で創業しています。
第二次世界大戦後、当時の国鉄を運営していた運輸省から、神戸の駅弁業者が戦災で廃業してしまって皆無となってしまっては困ると、神戸駅での営業を要請されて国鉄線に進出したという、これまた駅弁業者としては変わり種でした。
その後、JR西日本の駅構内や新幹線車内で販売する弁当の調製を手がけるまでに成長しました。もっとも、淡路屋の駅弁は新神戸駅、神戸駅、西明石駅では直販していますが、ほかの駅で購入できるのはすべて委託業者によって販売されているようです。
さて、この「関西味めぐり」。その名の通り、関西地方の「うまいもん」を詰め込んだという、何ともお得感満載の駅弁です。
パッケージには神戸牛や明石のタコといった、関西地方の名物食材をふんだんに使っていることをアピールするもの。赤い包装紙もまたよく目立ちます。
パッケージと同じように、ご飯を中心に、周りにはおかずがぎっしりと詰め込まれていました。
こちらは神戸牛の甘辛煮ときんぴら。関西なので味付けは薄めかと思ったら、意外に濃いめの味付けでした。
折り詰め弁当には欠かせない(?)魚の鮭。一口サイズで小さめですが、ほかにもたくさんのおかずがあるのでこれでも十分です。
こちらは串カツ。関西で串カツ?と思ったのですが、大阪では串揚げと呼ばれていてポピュラーな食べ物の一つだとか。初めて知りました(;´Д`)
そしてやって来ました明石のタコ!これがなければ、主役がいないもの同然と思うのは私だけでしょうか。こちらも一口サイズでしたが、ほかの食べ物も味わうのですからこの大きさで我慢です(笑)
ほかには京野菜でしょうか、煮物がついております。この煮物の味付けはさすが関西!と思うほど、薄味でしたが関東出身の私の口にも合うほどの味付けです。
これでお値段は800円(税抜き)はお得です!
今回購入したのは新大阪駅構内にある「駅弁にぎわい」には、関西の駅弁はもちろんですが、全国の有名駅弁も取りそろえていたので、どれにしようか迷うほど。迷ったとき、あれもこれも食べられる「欲張り」な駅弁は本当に有り難いです(^^;