今週のお題「読書の秋」
本を読むというのは、意外にもたくさんのよいことがありますね。
例えば「語彙力」を高めたり、漢字の使途を理解できたりするなど。
もちろん、小さい頃から本に親しむ習慣があると、成長していくなかでも本を読む習慣が自然に身につくといいます。実際に、小学校1年生でたくさんの本にふれ合うようにすると、学年が上がっていくにつれて進んで読書をする姿を多く見かけます。
さて、そんな子どもたちから「これ読んで!」とリクエストされた本がありました。
ご覧の通り鉄道がメインの絵本です。
ともすると、あなたの趣味じゃないか!なんて思われるかも知れませんが、実際この本を見つけてきた子どもが、読み聞かせをしてほしいとリクエストがあったのです。
この本は子どもが祖父母の家に遊びに行くのに、列車をいくつも乗り継いで出かけるというお話です。
絵だけを見ていても楽しめますが、なんといってもこの本に出てくる列車は、すべて昭和50年代の国鉄真っ盛りの時期のもの。かつて幼い頃に憧れた(?)鉄道での旅行を追体験できるほど、何とも懐かしい「昭和」を満載したものでした。
もちろん、車座になって本を読んでいくと、子どもたちは少し不思議そうな顔をしながらも、田舎の祖父母の家へ遊びに行くという旅を想像しながら聞いてくれました。
とにもかくにも、昭和時代に幼い頃を生きた私にとっては懐かしく、どこかノスタルジックに浸れることができ、平成生まれの今の子どもたちにとっては、古の旅というものを知りながら、時代が変わっても変わらぬ「帰省」の旅を想像しふり返ることができる一冊です。
リアルといえば、こちらもまたリアルでした。
表紙の絵の通り、山手線が主役です。
山手線の外回りに乗って、各駅を見ながら旅をするというもの。駅に乗り入れるほかの路線の絵も描かれ、どこへ行くのかもお話の中に出てきます。もちろん、国鉄・私鉄問わずにです。
もちろん、この本も読み聞かせをしました。が、あまりにリアルなのと、そして駅名がどんどん出てきてしまうので、よほど好きな子でないと反応は・・・今ひとつでした(; ̄O ̄)
もしかすると、学年が上がっていくことで、内容も理解できるのかも知れません。さすがに1年生には・・・難しかったのかな?(笑)
しかし、もともとこの本が出たのは1970年代でした。その後長らく絶版となっていましたが、2016年に作者である山本忠敬さんの生誕100年を記念して、限定で復刻されました、
たまたま書店を歩いていところでこの本を見かけ、「限定」という言葉に弱い私は、いろいろな理由をつけて衝動買いをしてしまいました。以来、仕事場の書棚にある一冊です。
いかがでしたでしょうか。
ちょっとだけ「鉄分」が入った絵本。いや、もしかすると鉄分はちょっとだけでなく、かなりの量が入っているかも知れません(笑)。が、大人が読んでも「ほう~」と思うところもあり、懐かしさもありでした。
見かけたら、ちょっと覗いてみてください。