旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

突然起きた奇妙な「停電」

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 8月に入っても猛威を振るっていた猛暑も少しは落ち着いてきたようで、ちょっとは過ごしやすくなってきました。
 といっても、気温はまだまだ30℃超え。
 水分をしっかり補給して、熱中症にならないよう十分気を付けてください。

 さて、そんなまだまだ暑い日が続くという中、我が家は突然停電になってしまいましたΣ( ̄□ ̄;)

 いえ、私は外出していたのですが、家には妻と娘がいたのです。
 その妻からLINEで・・・

“突然テレビがつかなくなった!”

 と連絡があったのでした。
 まあ、いよいよ10年選手のテレビも壊れてしまったのかな? なんて悠長に考えていると、今度は・・・

“一部の電気系統がおかしい”

 というメッセージ。
 その後、次々にメッセージやら写真やらが送られてきて、よほど変な現象が起きているのだろうということで、ちょうど乗っていた列車から降りたこともあって電話をかけて話を聞きました。
(こういう時、文字会話よりも音声会話の方が確実ですね)

 今日の昼間に我が家を襲った停電の現象を要約すると・・・

・2階のリビングにあるテレビが突然消えてしまった
・扇風機はつかない
・エアコンは正常に動いている
・3階の寝室にあるテレビは観ることができる(ふつうにつく)
・1階の洗面所の照明はいつもより暗いけれどつく
・1階の浴室の換気扇は動かないで操作盤のLEDが全部点滅する
・玄関のドアホンは正常に動作する(たまたまクロネコさんが来たのでわかった)

 聞いているだけでも薄気味悪い現象でした。
 とはいえ、まさかポルターガイストのような超常現象でもあるまいし、やっぱり停電だよなぁ~と考えていると、どうやら我が家の周りも同じような停電が起きていて大騒ぎになっていたようでした。

 いずれにしても、電気を知っている私にも理解しがたい現象だったこともあって、後の予定をすべてキャンセルして自宅へと戻りました。

 戻った途端に停電は復旧したのですけどね(; ̄O ̄)


 さて、こんな停電、経験された方いらっしゃるのでしょうか。
 鉄道時代に電気に携わっていた私も、こんな停電は聞いたことがありません。
 あって、電力の供給系統を切り替える「瞬時停電」はありますが、今回の現象にはあてはまりません。
 では、なぜ、こんなことが起きたのでしょう。
 私なりに考えてみました。

 エアコンは正常に動作している

 エアコンは100Vで動くものと、200Vで動くものがあります。
 リビングに設置する大きいものは200Vが多いです。
 コンセントの形も他とは違うのですぐにわかると思います。
 我が家のエアコンも200Vで動くものでした。

 扇風機はつかない

 扇風機は100Vで動作するので、先ほどのエアコンとは回路が別です。
 そして、モーターを回転させるので意外と電力消費量は大きいです。

 照明が暗いがなんとか点いている

 LEDやクリプトン球はなんとか点いてくれていました。
 LEDは消費電力が少ないので多少電圧が低くても灯ります。
 クリプトン球はふつうの電球なので、電圧が低くてもボワーッと暗く灯ります。
 ちなみに、明かりをつけるのに瞬間だけ大きな電気が必要な蛍光管は点きませんでした。

 ドアホンは正常に動作した

 ドアホンの電源はふつうの100Vですが、弱電回路なので使う電力は少ないものです。
 電圧が多少下がっても、なんとか動作します。

 これだけの現象で、同じ家の中で使える家電と使えない家電がある、というのはなんとも不思議ですね。
 では、ブレーカーはどうなっていたでしょうか。
 私は電話で、妻にブレーカーを見るようにいいましたが、その答えは・・・

 すべてのブレーカーは落ちていない。

 ということでした。
 ますます、不気味な現象です。
 我が家のご近所でも似たような現象が起きて、みなさん不思議がっていたようでした。


 なぜ、こんな不気味な「停電」が起きたのでしょう。
 考えられるのは、

 ①どこかで異常なほど大量の電気を一瞬で使った
 ②電力設備の故障で異常な電流を発生させた

 このどちらかで、本来流れる電圧よりも下がってしまった、ということでしょう。
 ①ですと一瞬で終わりそうですが、②だと回路に悪影響を及ぼし続けます。
 恐らくは、②が原因として考えられそうです。

 厄介なのは、こうした現象が長時間続くということです。
 エアコンが使えればなんとかしのげますが、使えないとなると熱中症の心配もしなければなりません。
 暑さから逃れるために、近くのショッピングセンターやファミレスに避難!なんてこともしなければなりませんから。

 停電が起きたときには

 停電が起きて、とりあえずどこかへ避難しよう!ということも考えられます。
 ですが、そのままお出かけは絶対にしないでください
 特に冬場は暖を取るための電気製品をつかいますね。
 そのままの状態で家を空けると、いない間に停電が復旧したときに、その家電製品に再び電気が流れて、最悪は火災になってしまうことも。ですから、停電で避難のために出かけるときは、冷蔵庫など留守でも動かしている家電製品以外のコンセントはすべて抜いておきましょう。

 コンセントを抜いて物理的に電気を遮断しておけば、避難で出かけている最中に停電が復旧しても、火災などの心配はありませんからね。