旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【11】

改造で冷房化を進めてサービス改善 1980年代に入ると、103系電車の量産も落ち着きつつありました。これは、首都圏や京阪神で走り続けていた旧型電車を、先輩である101系電車とともに103系電車によって置き換え、新性能化がほぼ終わったからでした。 一方で、…

スーツケースを飛行機の手荷物として客室内に持ち込むことをお勧めしないその理由

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。 今回はブログのタイトル「旅メモ」にふさわしい(?)話題をお届けしようと思います。 みなさんは旅に出るとき、自分の荷物をどのような形で運びますか? 旅に出る目的や期間によっても違うでしょうし、国…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・転轍機(てんてつき)の定期検査【前編】

◆転轍機の定期検査【前編】 1か月近くの隅田川での研修を終えて、ようやくもとの職場に戻って本格的に仕事を始めることができた。運転や車両に行った同期と比べると、研修期間が長かったが、まあこれも仕事のうち。 貨物駅はとにかく広い。大規模な駅だと東…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【10】

さらに多くのお客さんを運ぶために 一方、首都圏の混雑路線でもある山手線と京浜東北線などは、1970年代後半までに10両編成を組んでの運転でした。高度経済成長期が終わったとはいえ、ラッシュ時間帯の混雑は激しさは変わることがなく、列車の運転本数を増や…

豪雨災害で運転見合わせの貨物列車、山陰本線で迂回運転を計画 ~その課題と解決策を考える~

はじめに 運転再開の見込みは? どのような影響があるのか JR貨物が迂回運転を計画 しかし・・・ (1)迂回運転を計画している路線の問題 (2)車両の問題 (3)乗務員の問題 早期の運転を目指して 終わりに はじめに 2018年6が28日から7月8日頃にかけて起き…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・線路際で働く鉄道マンの持ち物【後編】

線路際で働く鉄道マンの持ち物【後編】 ヘルメットを被り、安全チョッキを着て、鍵も持った。さあ、線路に出て仕事をしよう!といっても、肝心な商売道具の工具がなければなにもできない。 この工具も一つひとつ紹介をするととんでもないことになってしまう…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【9】

増え続ける冷房車、追われる非冷房車 冷房装置も標準装備となり、様々な改良を加えられた103系電車はその後も量産が続きました。 同じ頃、首都圏や京阪神の周辺部の通勤路線では、大先輩でもある旧型電車の72系電車がまだまだ現役でした。現役といっても、最…

駅弁の旅 鹿児島本線出水駅(鹿児島県)・とんかつ焼き肉御膳

久しぶりの駅弁レポート「駅弁の旅」。 今回は鹿児島県・鹿児島中央駅の「とんかつ焼き肉御膳」です。 鹿児島の名産といえば、サツマイモにさつま揚げなど「薩摩」の名を冠するものがたくさんあります。お酒を飲む方なら、サツマイモを原料にした芋焼酎です…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・線路際で働く鉄道マンの持ち物【中編】

線路際で働く鉄道マンの持ち物【中編】 さて、線路に出る鉄道マンに共通している物、というより身につけなければならない物といえば何を思い浮かべるだろうか。 まずはあの黄色いヘルメットだ。 正確には「保護帽」という名前らしく、色々な形の物がある。 …

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【8】

ロングセラーであるが故のマイナーチェンジ 1965年の登場以来、数多くの車両が製造がされ続け、首都圏や関西圏の通勤路線をはじめ、地下鉄への直通運転にまで進出し、名実ともに国鉄の標準通勤形電車としての地位を確立した103系電車は、1973年以降の製造か…

駅へ行こう! 鹿児島本線/長崎本線・鳥栖駅(佐賀県)【後編】

門司港駅から続く鹿児島本線から、長崎へと伸びる長崎本線が分岐する鳥栖駅は、九州の駅の中でも最古の駅の一つだそうです。 それだけ駅の建物も風格があって、ホームの屋根を支える構造物もかなりの古さでした。 そのことを示す小さな札が、屋根の梁にあた…

あの「お願い」はどうなった!? 星に願いを託して・・・

今週のお題「星に願いを」 今日は七夕ですね。 なぜか、七夕の日は天気がよくないことが多いです。今年は特に、「これまでに経験がない豪雨」にも襲われています。私が今年の七夕で星に願いを託するのであれば、 「これ以上被害が出ないように、一分一秒でも…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・線路際で働く鉄道マンの持ち物【前編】

◆線路際で働く鉄道マンの持ち物 運転士や車掌といった乗務員は、列車の乗る時には必ず携帯していなければならない持ち物があるのは、いろいろな書籍や雑誌などで紹介されているからご存知の方もいると思う。 駅で乗務員が交代をする時に、必ずといっていいほ…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【7】

国鉄電車、地下鉄へ 1972年までに1500両以上もつくられ、大都市圏の混雑の激しい通勤路線で長大な編成を組んで、多くのお客さんを乗せて走る103系電車。一部では周辺部のスピードアップや、支線では最短の3両編成を組むといった、仕事場となる路線のニーズに…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・研修が終わったからといっても【後編】

◆研修が終わったからといっても【後編】 風呂掃除が終わると、頃合いを見計らって浴槽にお湯を入れていく。これも風呂掃除をした職員の仕事。資格が要らない簡易ボイラーのスイッチを入れて、浴槽の蛇口をひねる。ただそれだけだが、これが意外に難しい。お…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【6】

冷房装備でサービス改善を推進【後編】 さすがに冷房装置を載せた分だけお値段も高くなっているのに、まったく役に立たないというわけにもいきません。とはいえ、すべて新車で編成を組むことができれば問題も解決しますが、何しろ1500両以上も冷房なしでつく…

駅へ行こう! 鹿児島本線/長崎本線・鳥栖駅(佐賀県)【中編】

鳥栖駅の改札を抜けると、ホームへは地下の連絡通路で行くことになります。 これがまた、非常に古い感じのもので、剥き出しの配管が時代を感じさせます。この配管、どうやら電気ケーブルを納めた物のようで、接続部のボックスがあることがそれを物語っていま…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・研修が終わったからといっても【中編】

◆研修が終わったからといっても【中編】 掃除といえばもう一つ。 鉄道の職場には必ずといっていいほど「風呂」がある。 え?風呂があるの?と思われる方もいるかもしれない。あまり小規模な職場だと風呂はないかも知れないが、たいていの駅や機関区といった…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【5】

冷房装備でサービス改善を推進【前編】 暑い夏になると今日ではエアコンをつけることが当たり前になっています。もちろん、筆者の家にも各部屋にエアコンがついています。その数、なんと5台もありますから、電気代もバカになりません(笑) 一昔前、筆者がま…

駅のきっぷ売り場でお困りのお客さま

6月最後の日曜日、初めて娘と私の二人だけのお出かけは、梅雨の晴れ間の天気も手伝って、汗ビッショリになりながらも目的地の東京駅へと何とか辿り着きました。 とにかく、初体験やら気付きやらがたくさんで、もうお腹いっぱいのお出かけでしたが、夕飯は東…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・研修が終わったからといっても【前編】

◆研修が終わったからといっても【前編】 すべての研修が終わって、ようやく新しい職場でお仕事開始! と、いうわけにはいかなかった。そりゃあそうだろう、何しろついこの間までまともに線路上に出ていたことなどなく、理論とちょっとした実技を習ってきただ…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【4】

都心部から郊外へ進出する通勤形電車 103系電車はこのように、増える一方の通勤・通学のお客さんを、できるだけ多く、そして早く、効率よく運ぶためにつくられ、混雑の激しい路線へ次々に投入されていきました。もちろん、103系電車はその設備と性能を発揮し…

娘と東京駅へGO! アラフィフパパの汗だく珍道中

梅雨の長雨とはいいますが、今年はほんとうによく降りますね。 いえ、梅雨時は雨が降った方が、農作物が育つのでいいことです。もしも空梅雨なんて事になると、水不足だとか野菜不足で値段が高騰するとか、いいことがありませんから。とはいえ、雨も集中豪雨…

駅へ行こう! 鹿児島本線/長崎本線・鳥栖駅(佐賀県)【前編】

鉄道を使って出かけると、いろいろな駅に降り立ちます。 田園風景が広がる中にある小さな駅や、都市の郊外にある少し古いけど近代的なつくりの駅。そして、都市の中心にあって、複数の路線が乗り入れて数多くの列車がひっきりなしに出入りするターミナル駅。…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・隅田川駅で見た「モノ」とは【後編】

まさかまさかの「客車」 驚いたといえば、もう一つ。 やはり、駅構内を歩いていた時のこと。駅の一角がやたらと騒々しい。それもそうだろう、何しろ赤色灯を煌々とつけたパトカーや警備会社の車、それに頑丈そうなつくりの車がいる。「おっ、今日は珍しいの…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【3】

旧来の電車とは様々な面で一線を画した、国鉄の新性能電車の第一弾として登場した101系電車。実際に就役して走り出してみると、いろいろな問題点も出てきました。 その問題点をクリアにしながら、可能な限りランニングコストを抑え、そして国鉄の標準通勤形…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・隅田川駅で見た「モノ」とは【前編】

連絡船でしか見られないはずの貨車 ある日、隅田川駅構内で信号機の見学をすることになった。信号機といっても、道路の信号機のように単純ではなく、鉄道では目的によって種類も多いから憶えるのがとにかく大変だった。 よく見かけるのは道路の信号機のよう…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【2】

「通勤形電車」とは ここで、少しだけ通勤形電車のルーツに触れておきましょう。 通勤形電車の元祖というと、戦時中に開発された63系電車に遡ることができます。戦前につくられた電車にも、同じような設備をもったものがありましたが、それらは通勤形という…

駅へ行こう! 東海道本線・摂津富田駅(大阪府)【後編】

今回は東海道本線・摂津富田(せっつとんだ)駅の後半です。 改札口を通りホームへ降りて行くと、特に変わったところがないように見えます。 ホームとホーム、そして改札口を結ぶ跨線橋(こせんきょう)もありますが、この形のものはかなり古いものです。古…

地震で交通機関が麻痺したときには ~大阪北部地震に寄せて~

はじめに 列車に乗っている時に地震がきたら バスに乗っているときに地震がきたら 出先(勤務先など)で地震に遭ったら 列車が動いていない! おわりに はじめに 本日(2018年6月18日)7時58分頃、大阪府高槻市を震源とする大きな地震がありました。この地震…