旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

貨車

貨車の色にも「意味」があった【9】 トリはコキ車 それは見た目で区別がつきにくいから 

《前回のつづきから》 トリはコキ車 それは見た目で区別がつきにくいから 長々と貨車の色に込められた「意味」についてお話してきましたが、最後のトリは今日の鉄道貨物の主役でもあるコンテナ車についてお話したいと思います。 コンテナ車はいうまでもなく…

貨車の色にも「意味」があった【7】 高圧ガス用のタンク車の色は法律で指定

《前回のつづきから》 高圧ガス用のタンク車の色は法律で指定 同じタンク車でも、運ぶものによって随分と形が違います。もっとも多く見かけるのはガソリンや石油類を運ぶタンク車でしょう。他にも生活などに欠かすことのできない燃料としてはガスがあります。…

貨車の色にも「意味」があった【6】 百花繚乱のタンク車も色には意味がある 

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 百花繚乱のタンク車も色には意味がある 貨車の塗装と一言でいっても、枚挙に暇がありません。 それもそのはずで、貨車は様々な形態のものがあり、そして国鉄だけではなく貨物輸送を利用する企業が所有する…

貨車の色にも「意味」があった【4】 穀物専用のホキも最初は黒色だったが・・・

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 穀物専用のホキも最初は黒色だったが・・・ 数ある国鉄貨車の中でも、冷蔵者と並んで一際異彩を放っていたと思えるのが、穀物のバラ積み輸送用のホッパ車・ホキ2200でした。 穀物のバラ積みは比較的歴史が浅…

貨車の色にも「意味」があった【2】有蓋車・ワム80000の場合

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 最大勢力を誇った有蓋車・ワム80000の場合 鉄道の貨物輸送は、いまやコンテナが主流になりました。そのコンテナも、基本は屋根がある構造のドライコンテナで、次いでベンチレータがある通風コンテナでしょ…

貨車の色にも「意味」があった【1】冷蔵車の場合

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 いまや鉄道車両はカラフルになった・・・かと思いきや、ステンレス鋼やアルミ合金が車体素材の主流となったため、無塗装で素材の色そのまま、ギラギラと光る車両が多くなりました。車両の軽量化…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info タキ64000は2両が試作されましたが、それ以後は量産されることはありませんでした。荷役設備を改良することも考えられますが、タキ64000のためだけに設備投資するのは得策ではなかったようで、ガソリン専…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info タキ9900が35トン積みを実現したことで、石油類輸送用のタンク車は輸送力を強化することができました。が、タンク車を保有する荷主はこれでは満足せず、さらなる効率的な輸送を模索していくことになります…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 かつての鉄道貨物輸送は、運ぶ物の形状に合わせて多くの貨車がつくられました。まさに「百花繚乱」という言葉がぴったりで、趣味者を飽きさせないのには十分すぎるほどと言ってもいいでしょう。…

日鐵ロンチキを捉える

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 最近は、工臨と呼ばれる臨時工事列車が関心を集めているようですが、「工事列車」と呼ばれるだけあって、旅客会社が自ら使用するレールや砕石を、自社の貨車と機関車で運ぶことが目的です。 そ…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 高速で走ることを夢見た車掌車・ヨ9000【2】

《前回の続きから》 blog.railroad-traveler.info 国鉄の貨物輸送高速化の切り札として登場した10000系高速貨車は、有蓋車ワキ10000、コンテナ車コキ10000、冷蔵車レサ10000で構成されました。空気ばねを採用したTR203を装着し、ブレーキには電磁弁式直通ブ…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 高速で走ることを夢見た車掌車・ヨ9000【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 すっかりとご無沙汰してしまいました。年度末繁忙期で本業に追われ、結局お休みをさせていただいてしまいました。いつも楽しみにお読みいただいている皆様、大変申し訳ありませんでした。 いつ…

悲運の貨車~経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち~ 二兎追う性能が仇になった冷蔵車・レム400【2】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info レム400はレム1と同様に、冷蔵車は繁忙期と閑散期における利用の差が激しいことから、閑散期には有蓋車として運用できることを前提に開発されました。また、空車返送時にも可能な限り一般貨物を積載して、効…

悲運の貨車~経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち~ 二兎追う性能が仇になった冷蔵車・レム400【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 いまとても便利な世の中で、食べたいものがあると近くのスーパーに行けば手に入ります。あるいは、ちょっと足を伸ばせばイートインで食べることができるお店もたくさんあり、しかも安価で満足感…

この1枚から 日本の産業、そして生活を支えた石炭車・セキ6000【2】

《前回の続きから》 blog.railroad-traveler.info セキ6000は、セキ3000を改造してつくられました。改造内容は台車を交換した程度で、車体など根本的な構造は変えられていません。台車交換をした程度で、形式を変更となる例はそう多くありませんでした。これ…

この1枚から 日本の産業、そして生活を支えた石炭車・セキ6000【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 石炭といえば、かつては日本の産業、そして生活になくてはならない存在でした。船や機関車を動かす動力源のほとんどは石炭を燃料とした蒸気機関が使われていましたし、冬場には家屋などの暖房用…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 アイディア商品でもあったSVS・チキ100【2】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info しかしながら、新機軸を投じた新しい形の輸送形態として期待されたものの、チキ100は5両が改造されただけで、それ以後の増備はありませんでした。 SVSには多くのメリットもあったのですが、実際にはデメリッ…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 アイディア商品でもあったSVS・チキ100【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただきありがとうございます。 昨年末あたりから、鉄道にまつわるニュースの多くはダイヤ改正後の列車の運転についてが多く見られます。大都市圏を中心に最終列車の発車時刻の繰り上げと、始発列車の発車時刻の繰り下げを行い、…

いろいろな「物」を運ぶ貨物列車 郵便物は令和の時代も鉄道で運ばれている【2】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 2020年最後の投稿は、昨日のつづき「郵便物は令和の時代も鉄道で運ばれている」です。 〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info 鉄道による郵便輸送の休止(実質には廃止)されたもう一…

いろいろな「物」を運ぶ貨物列車 郵便物は令和の時代も鉄道で運ばれている【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 もうすぐ2020年も終わりを迎えようとしています。年が明けたときには、まさかここまで混乱に満ちた1年になろうとは誰が想像したでしょうか。確かに年明け頃には「新型ウイルスによる道の肺炎」…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 時代に翻弄され短命に終わったタンクピギー・クキ1000【3】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info タンクピギーはこれまで何度も述べてきたように、慢性的な渋滞により埼玉県などの内陸部への輸送が困難となっていたことと、バブル景気により物流が盛んになったため、トラックドライバーが不足していたこと…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 時代に翻弄され短命に終わったタンクピギー・クキ1000【2】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info 「タンクピギー」の構想はJR貨物ではなく、石油類では最大の顧客でああった日本石油(当時、後にニッセ三菱→新日本石油→JX日鉱日石→ENEOS)によるものでした。*1日本石油は需要の拡大によって、大量の石油類…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 時代に翻弄され短命に終わったタンクピギー・クキ1000【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 いまでこそ、鉄道による貨物輸送はコンテナによるものが主流になりましたが、かつては様々な方法で運ぶことが考えられていました。例えば、国鉄時代は運ぶ物に合わせて貨車を設計するという方法…

悲運の貨車~経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち~ 自動車産業の発展に貢献・ク5000【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info しかし、1973年になると鉄道による自動車輸送は大きく変化しました。 1972年には「アロー号」が1日25本も運転され、全国共通運用体制も整えられて多数のク5000が全国各地に新車を届け、年間79万台もの自動…

悲運の貨車~経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち~ 自動車産業の発展に貢献・ク5000【2】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 開発当初は電化区間のみで運用することを想定していたため、カバーを掛ける計画はなかったようです。これは、蒸気機関車が吐き出す煤煙が新車である積荷にかかる心配がなかったためですが、実際には電化区…

悲運の貨車~経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち~ 自動車産業の発展に貢献・ク5000【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 鉄道で貨物を運ぶと一言に言っても、運ぶ物によっては様々な苦労があります。中でも、物資別適合車と呼ばれる貨車たちは、顧客である荷主と託送される貨物によって、手持ちの貨車やコンテナで済…

悲運の貨車~経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち~ 超低床のパイオニア・コキ70【後編】

◆超低床の魁は輝くことなく消えていった・コキ70【後編】 〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info コンテナの容積が増えれば、それだけ積むことのできる貨物も多くなり、中には寸法の関係でコンテナに載せることのできなかった貨物も、コンテナの大…

この1枚から 殿(しんがり)を受け持った貨車たち

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 筆者が幼い頃、貨物列車には多種多様な貨車が連結されていたことは、既に何度もお話させていただいています。その多様な貨車の中でも、車掌車や緩急車はどうしても惹かれる存在で、それに乗って…

この1枚から 車番の下の「二重線」は直通車の証

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 かつて国鉄の貨物輸送の主役が車扱貨物が中心だった頃、実に多種多様な貨車が行き来していました。多くは有蓋車で、筆者が幼い頃に見に行った新鶴見操車場の仕訳線群には、とび色に塗られたワム…

この1枚から クリーム色に塗られたホキ2200

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます 最近の鉄道車両は、ほとんどが耐候性や耐腐食性に優れ、しかも車両重量が軽量になる金属素材を使うようになりました。その最たるものがステンレスで、いまやメーカーで新製される鉄道車両で、昔な…