鉄道
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 鉄道が陸上交通の主役であった時代、国鉄はもちろんのこと、多くの私鉄でも貨物輸送が行われていました。例えば北関東に広大な路線網をもつ東武鉄道は、栃木県南部の佐野市にある葛生駅から多く…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info トラックでも運ぶことが難しいとされた大型板ガラスを長距離輸送できる貨車として、関係者の期待を背負って登場したものの、連結器の緩衝器の性能不足が仇になって使用停止の憂き目に遭うのは、まさに不運…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 車体側面にはプレス鋼板製のあおり戸も設けられたことも、無蓋車としての体裁を成していました。とはいえ、魚腹形の台枠にデッキのある外観は、無蓋車としては特異なものであったことは間違いなく、加えて…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 鉄道貨物輸送が華やかし頃、実に様々な物を貨車に載せて運んでいました。今では到底考えられないような物まで、貨車に乗せて運ぼうとする試みは古くからあり、中には発想こそはよかったけれど、…
《この記事、これまでは》 blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info 2006年になると、冬…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1976年になると、北海道で本来の役割を担うことのないまま、細々と補機運用に使われていた1号機にも、ようやく本来の能力を発揮する機会が巡ってきたかに見えました。秋田の新庄機関区に配置転換となり、…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1965年に製造されたDD51形1号機と2号機の2両は、当初の計画通りに本州日本海沿岸の豪雪地帯である新潟地区に配置されました。1号機は1月に、2号機は12月に落成していますが、詳しい資料がないのであくまで…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info DD53形は除雪用ディーゼル機なので、除雪装置となるロータリヘッドへ動力を供給するため、エンジンからシャフトを接続できる構造でした。このシャフトは機器室内に設置されたエンジンに接続された液体変速…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info DD53形のロータリーヘッドは大型化したため、二軸ボギー台車を装着した別ユニットの形態になりました。これは、かき寄せた雪を強力で遠方に投射させるために、羽根車が大型ものが装着されたこと、これによ…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info DD14形は北海道で実績を上げていました。しかし、本州では3号機が新潟区への配置が初めてでした。北海道で使えるのだから、本州でもその威力を発揮するものと考えられていたことでしょう。 しかし、現実に…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ロータリー式と呼ばれる除雪方法は、一度かき寄せた雪を取り込んで、回転する羽を使って雪を遠方へと飛ばす方法です。蒸機時代はキ600形やキ620形がこのロータリー式除雪装置を備えた唯一の車両でした。し…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 2024年もそろそろ終りが近づいてきました。今年は連日35℃、場所によっては40℃を超える暑さに見舞われ、地球温暖化ということを身近に感じた年だったと思います。そんな「度を超えた」暑さも10月…
EF65 1094〔新〕 蘇我駅 2010年 筆者撮影 1978年 製造 川重・東洋(昭和52年度第1次債務予算)1978年 新製配置 下関運転所1987年 JR西日本継承 下関配置2001年 JR西日本廃車2001年 JR貨物購入による移籍 高崎機関区配置2008年 配置転換 新鶴見機関区2012年 …
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 本来の役割を事実上失ったともいえる911形ですが、もう一つの役割も存在しました。それは、ドクターイエローの元祖ともいえる、軌道検測車である921形0番台を牽引するというものでした。 東海道新幹線開業…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 箱型の車体をもった911形の前面は、前面窓のしたを境に「く」の字形をした立体感のある流線型に近いものでした。前面窓は中央部から後退した2枚窓で、特急形電車である485系などに似たものでした。高速で…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 160km/hで走行できるという驚異的な性能を実現させた911形ですが、そのエンジンは専用に開発された大出力機関と考えても不思議ではないでしょう。実際にはそのような専用エンジンは開発されることはなく、…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 「東海道新幹線60周年に寄せて」の記事を書いている中で、新幹線といえば多くの人があの洗練されたスタイルと、高速で走り快適な電車たちを思い浮かべるであろうと思いました。 しかし、このブ…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 最後に、直近で東海道新幹線を利用したのは、昨年(2023年)に大阪で開催された研究大会へ出席するためでした。早朝に新横浜駅に出向き、そこから「のぞみ」に乗車すると、2時間と少しで新大阪に到着。大…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 同じ東海道・山陽新幹線を使って、福岡と実家を往復した中で、筆者の利用歴で最も異色だったのは、友人のお父さんの葬儀に出るために帰省した旅でした。随分とお世話になった方だったので、何としてでも参…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1991年に高校を卒業すると、このブログで何度もお話してきたように、貨物会社に採用されて鉄道職員になりました。4月1日付で関東支社に採用、総務部総務課勤務を命じられましたが、翌日の4月2日付で九州支…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 筆者が初めて新幹線という乗り物に乗ったのは、まだ小学生の頃でした。 当時は剣道を習っていたのですが、ある日、いつも通りに夜間の稽古に行こうとすると、母から「今日は1部だけで帰ってきなさい」と言…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 2024年10月1日、今年で東海道新幹線が開業してから60年、人間でいえば「還暦」に値します。 国鉄から東海道新幹線を引き継いだJR東海も、この大きな節目を迎えるにあたって、これを記念した行事…
《前回からのつづき》 ■1000形 第二次世界大戦が終わり、戦後の混乱も少しずつ落ち着き始めると、経済面での復興は少しずつ進み始めていました。1950年に勃発した朝鮮戦争は、日本の経済復興に大きな影響を与え、いわゆる朝鮮特需と呼ばれる状態になりました…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■500形 西鉄の軌道線を走った500形は、福岡市内線用の車両と北九州線用の車両の2つがありました。そして厄介なことに、同じ500形を名乗りながら、両者はまったく異なる仕様と性能をもったものでした。 こ…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■北九州線の主役、冷房装備の600形 筆者が赴任した1991年は、北九州線は翌年に廃止されることが決まっていた時期だと考えられます。すでにこの頃の小倉市街は自動車が多く走り、路面電車である北九州線の…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info そして実際に通勤することになると、事前に教えられた通りに寮の近くにある「別院通り」というバス停から西鉄バスに乗ります。このバス停の名称は、寮のすぐ近くにある浄土真宗本願寺派の本願寺鎮西別院か…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 2024年が明けた途端に、大きな災害が続きました。1日の能登半島地震では多くの被害が出て、今なお多くの方々が避難生活を余儀なくされています。2日には、東京羽田空港で着陸した日本航空機と、…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1981年頃、小田急小田原線生田駅で捉えた3100形NSE車です。 ロマンスカーを象徴するグレー地にオレンジバーミリオンとホワイトの帯をいれた塗装は、SE車以来の伝統ともいえるものでした。 当時、…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 戦後の混乱も落ち着いてくると、専用の車両が登場していきました。1910形は2扉で扉付近はロングシートでしたが、ほかはクロスシートを備えたことで、特急列車としてのサービスを向上させました。そして、…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 いつかは乗ってみたいと思う列車はあるでしょうか。筆者の世代であれば、子どもの頃にはブルーに白の細い帯を巻き、夜通し走り続けて翌日に目的地に送り届けてくれる寝台特急、ブルートレインが…