旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2024年問題で鉄道貨物輸送の「復権」はあるのか【3】

《前回のつづきから》 2023年10月6日、国土交通省は2024年から施行するドライバーの残業上限規制に伴う長距離トラックドライバーが不足することに対し、トラックに代わって船舶や鉄道の輸送量を今後10年間で2倍に増やす目標を決定しました。 あくまで「目標…

2024年問題で鉄道貨物輸送の「復権」はあるのか【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info そもそも「モーダルシフト」という言葉は、筆者が鉄道職員の頃から言われていました。特にバブル経済が真っ只中の1980年代後半から1990年代初頭にかけて、旺盛な輸送需要にトラック輸送が追いついていない…

2024年問題で鉄道貨物輸送の「復権」はあるのか【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 2023年も残すところ僅かになりつつあります。2024年になると、日本の経済活動に大きな影響を与えるとされる法令が施行されることが予定され、ほぼ毎日のように報道がなされています。 その「大…

いすみ学園に保存の東急デハ3455 クラファンで修復を目指す【後編】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 東急の輸送を支えたデハ3450形は、1981年から後継となる7200系や7700系などに押し出される形で順次廃車されていきます。1980年代に入ってもなお、吊り掛け駆動独特の音を響かせながら、東京の下町を走って…

いすみ学園に保存の東急デハ3455 クラファンで修復を目指す【前編】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 この間の日曜日に何気なく目を通していたネットニュースで、次のような話題が報じられていました。 www.chibanippo.co.jp www.jiji.com railf.jp 今回は、かつて東急線を疾駆した戦前製吊り掛け…

西武鉄道「サステナブル」車両の導入候補決まる 歴史を乗り越えた【7】

《前回のつづきから》 20m級大型車を運用する大手私鉄は、関東では東武鉄道と小田急電鉄、東急電鉄、そして相模鉄道があります。この中で、東武鉄道は8000系という抵抗制御車を運用していることから、車両譲渡を希望しても応えてもらえる可能性は皆無といっ…

西武鉄道「サステナブル」車両の導入候補決まる 歴史を乗り越えた【6】

《前回のつづきから》 ■ 2015年に国連総会で採択された「持続可能な開発目標」、いわゆるSDGsは国や個人、法人を問わず、その目標達成に向けてあらゆる努力をしていくことになります。日本の鉄道事業者も例外ではなく、企業イメージも相まって様々な施策を進…

西武鉄道「サステナブル」車両の導入候補決まる 歴史を乗り越えた【5】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1977年から製造された2000系は、西武初の界磁チョッパ制御車でした。しかし、この2000系をもって抵抗制御車を淘汰することには至らず、それどころか1993年から製造が始められた9000系は101系の廃車発生品…

西武鉄道「サステナブル」車両の導入候補決まる 歴史を乗り越えた【4】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info ■西武が「サステナブル車両」という他社車両を譲受する背景 西武鉄道は、戦後間もない頃から国鉄の戦災国電や廃車発生品を大量に払い下げを受けて、車両の近代化と拡充を図ってきました。1946年に開設した…

西武鉄道「サステナブル」車両の導入候補決まる 歴史を乗り越えた【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info ■争いの歴史を乗り越えて協力関係を築く 箱根山戦争や伊豆戦争と呼ばれた、関東大手私鉄同士の企業間競争は1960年代に入ると徐々に収束していきました。さすがに熾烈を極め、しかも法廷闘争の泥試合をよし…

西武鉄道「サステナブル」車両の導入候補決まる 歴史を乗り越えた【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 戦前から戦後間もない頃まで、芦ノ湖の遊覧船事業は西武グループの駿豆鉄道が一社で担っていましたが、1950年になると箱根方面への観光輸送に力を入れていた小田急電鉄と箱根登山鉄道は、芦ノ湖の湖上航路…

西武鉄道「サステナブル」車両の導入候補決まる 歴史を乗り越えた【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 世の中には、時として「度肝を抜かれる」ほど驚かされることがあります。「あり得ない」「本当か?」などと思わず口にしてしまう程のことで、何にせよ、それまでの常識を言葉通り打ち破るほどの…

東急バス虹が丘営業所大感謝祭に参加してきました

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 11月に入ったというものの、連日の夏日には本当に参っております。先日も遠足の引率にでかけましたが、あまりの暑さに体力を奪われてしまい、帰ってくる頃には言葉通り「ヘロヘロ」でした。 季…

なぜ超低床コンテナ車を追求し続けるのか【7】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ここからは筆者の私見になります。 筆者が鉄道職員時代に、コキ70やコキ71が製作された時に考えたのは、どうしてそこまで小さい車輪の台車を使った設計に拘ったのか、ということでした。確かにFT11系列の…

なぜ超低床コンテナ車を追求し続けるのか【6】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 超低床貨車の最大のメリットは、ISO規格の海上コンテナの中でも、ハイキューブコンテナと呼ばれる高さ6ft9in、2,896mmのコンテナを載せ、建築限界に支障することなく鉄道で輸送できることです。 その反面…