旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

国鉄

老体にむち打ち今なお吉備路を走り続ける国鉄形【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info blog.railroad-traveler.info 京阪神に225系が投入され、押し出された223系が福知山…

老体にむち打ち今なお吉備路を走り続ける国鉄形【2】

《前回からの続き》 blog.railroad-traveler.info 221系は京阪神の新快速に投入されてきたこともあり、車両の接客設備は一定の水準を満たしています。しかし103系は通勤形と呼ばれるロングシートを備えただけのものであり、その収容力を生かして大都市圏での…

老体にむち打ち今なお吉備路を走り続ける国鉄形【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 国鉄の分割民営化から早くも35年が経とうとしています。1987年に分割民営化によって誕生した旅客6社と貨物1社、そして情報システム1社と研究機関1法人は、今日に至るまでそれぞれの特徴を大きく…

この1枚から 生涯を常磐線と近隣だけで過ごした交直流機【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1963年から製作された1次形は、全機が田端機関区へ新製配置されると、さっそく常磐線の客車列車や貨物列車を牽く運用に就いていきました。 EF80にとって特に花形だったのは、やはり寝台特急「ゆうづる」を…

この1枚から 生涯を常磐線と近隣だけで過ごした交直流機【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1963年から製造されEF80は、常磐線用の交直流機として開発されました。常磐線は既に上野ー取手間が直流電化されており、取手以北の電化も進められようとしていました。しかし、取手以北の電化では、石岡に…

この1枚から 生涯を常磐線と近隣だけで過ごした交直流機【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 人の生き方とは色々で、「十人十色」の言葉のように様々です。生まれ育った地から離れることもなく、故郷で一生を送る人もいれば、故郷を離れ遠く彼の地で生計を営む人もいるでしょう。一度は故…

この1枚から 姿変えても50年以上物流を支え続けるDD13【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info DD552 16号機は国鉄から譲渡されたDD13 306号機でした。 DD13は言わずとしれた本格的な国産液体式ディーゼル機関車で、国鉄におけるディーゼル機関車の礎を築いた機関車です。開発当初は出力370PSのDML30S…

この1枚から 姿変えても50年以上物流を支え続けるDD13【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 鉄道車両の寿命は車種や用途、設計、運用状況などにより大きく異なります。例えば常に高速で長距離運用をこなし続ける新幹線電車は、その寿命は10年から10数年程度と短いことで知られています。…

この1枚から 最後は石灰石を運び続けた古豪機【3】

《前回のつづきから》 機関車の集中配置は今でこそ珍しいものではなくなりましたが、国鉄時代は関門トンネル用のEF30のような特殊な用途を除いて、あまり例を見たことがないのが筆者の視点です。 というのも、旅客列車を担当する区所と貨物列車を担当する区…

この1枚から 最後は石灰石を運び続けた古豪機【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 立川機関区に配転された時点で、ED16はすでに古豪機でした。ED16は1935年から製造されたいわゆる戦前型の電機で、旅客用のEF52を勾配線区で運用する貨物用中型機に設計を改めたものです。 ED16は1931年に1…

この1枚から 最後は石灰石を運び続けた古豪機【1】

いつも拙筆のブログををよみいただき、ありがとうございます。 かつての鉄道貨物輸送は、ありとあらゆるものを運んでいました。もちろん、今も同じですが、物流の主役をトラックに取って代われる以前は、貨物の輸送は鉄道が第一選択だったのです。 例えば生…

この1枚から 北の鉄路を守ったディーゼル機関車【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1962年に登場したDD15は、基本的な性能はDD13と大きく変わりませんでした。装備するエンジンも500PSの出力を持つDMF31SBを2基とし、機関車出力は1,000PSでした。重連総括制御も可能なので、DD13 300番代と…

この1枚から 北の鉄路を守ったディーゼル機関車【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 ディーゼル機関車というと、今では貨物駅構内で貨車の入換作業に活躍する姿や、非電化区間で列車を牽く姿を思い起こすことがほとんどだと思います。かく言う筆者も、ディーゼル機関車と言われれ…

国鉄時代の鉄道管理局標記と民営化後の支社標記【2】

《前回からのつづき》 民営化から間もない頃、ほとんどのコンテナ車が国鉄から継承した車両で占められ、コキ100系の増備は始まったばかりで、非常に貴重な存在でした。特に床面が低くなったことで、載せることができるコンテナのサイズも大きくすることがで…

国鉄時代の鉄道管理局標記と民営化後の支社標記【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 国鉄〜JRの車両についての記事を書いていると、必ず気に留めることがあります。それは、旅客車であればその車両が配置される区所の電報略号と、管轄する支社の標記です。 一方、貨物会社に所属…

貨車の色にも「意味」があった【9】 同じコキ車でも特殊仕様であるが故に

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 同じコキ車でも特殊仕様であるが故に 話は随分とそれてしまいましたが、コキ5500は赤3号の塗装で増備が続きました。 一方、コンテナ輸送のメリットをさらに活かそうと、最高運転速度100km/hで運転される特…

貨車の色にも「意味」があった【8】 トリはコキ車 それは見た目で区別がつきにくいから 

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info トリはコキ車 それは見た目で区別がつきにくいから 長々と貨車の色に込められた「意味」についてお話してきましたが、最後のトリは今日の鉄道貨物の主役でもあるコンテナ車についてお話したいと思います。…

貨車の色にも「意味」があった【7】 高圧ガス用のタンク車の色は法律で指定

《前回のつづきから》 高圧ガス用のタンク車の色は法律で指定 同じタンク車でも、運ぶものによって随分と形が違います。もっとも多く見かけるのはガソリンや石油類を運ぶタンク車でしょう。他にも生活などに欠かすことのできない燃料としてはガスがあります。…

貨車の色にも「意味」があった【6】 百花繚乱のタンク車も色には意味がある 

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 百花繚乱のタンク車も色には意味がある 貨車の塗装と一言でいっても、枚挙に暇がありません。 それもそのはずで、貨車は様々な形態のものがあり、そして国鉄だけではなく貨物輸送を利用する企業が所有する…

貨車の色にも「意味」があった【4】 穀物専用のホキも最初は黒色だったが・・・

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 穀物専用のホキも最初は黒色だったが・・・ 数ある国鉄貨車の中でも、冷蔵者と並んで一際異彩を放っていたと思えるのが、穀物のバラ積み輸送用のホッパ車・ホキ2200でした。 穀物のバラ積みは比較的歴史が浅…

貨車の色にも「意味」があった【2】有蓋車・ワム80000の場合

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 最大勢力を誇った有蓋車・ワム80000の場合 鉄道の貨物輸送は、いまやコンテナが主流になりました。そのコンテナも、基本は屋根がある構造のドライコンテナで、次いでベンチレータがある通風コンテナでしょ…

貨車の色にも「意味」があった【1】冷蔵車の場合

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 いまや鉄道車両はカラフルになった・・・かと思いきや、ステンレス鋼やアルミ合金が車体素材の主流となったため、無塗装で素材の色そのまま、ギラギラと光る車両が多くなりました。車両の軽量化…

この1枚から 新鶴見に「パーイチ」がいた頃【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1985年のダイヤ改正で、EF81 58号機は新製配置以来過ごしてきた酒田機関区から、新潟の長岡運転所に配置転換されました。前年の1984年のダイヤ改正、いわゆる「ゴー・キュウ・ニ」では、貨物輸送の体系を…

この1枚から 新鶴見に「パーイチ」がいた頃【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info JR貨物から常磐線関連の貨物列車を委託されたJR東日本は、田端運転所に配置されているEF81を用いて、一部の貨物列車の運転を担いました。つまり、機関車とそれに乗務する機関士はJR東日本、列車はJR貨物と…

この1枚から 新鶴見に「パーイチ」がいた頃【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 今日、JR貨物が運行する貨物列車は、すべてJR貨物が保有する機関車が牽引し、そのハンドルはJR貨物に所属する機関士が担っています。 なんだ、そんなこと今更言わなくても当たり前だ! などとい…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info タキ64000は2両が試作されましたが、それ以後は量産されることはありませんでした。荷役設備を改良することも考えられますが、タキ64000のためだけに設備投資するのは得策ではなかったようで、ガソリン専…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info タキ9900が35トン積みを実現したことで、石油類輸送用のタンク車は輸送力を強化することができました。が、タンク車を保有する荷主はこれでは満足せず、さらなる効率的な輸送を模索していくことになります…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 かつての鉄道貨物輸送は、運ぶ物の形状に合わせて多くの貨車がつくられました。まさに「百花繚乱」という言葉がぴったりで、趣味者を飽きさせないのには十分すぎるほどと言ってもいいでしょう。…

この1枚から 首都圏に「ロクヨン」が走っていた【4】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 愛地区に配置になった1041号機は、首都圏に残っていたEF64牽引の運用に入るために、長躯東海道本線を走る姿も見られました。中央西線は様々な事情でEH200が入れないこともあり、EF64 1000番代の独壇場でも…

この1枚から 首都圏に「ロクヨン」が走っていた【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 東海道本線を高速で行き来するという運用は、機関車にとっては相当の負担で、経年劣化を促進していてしまいます。その例の一つとして、EF66が最たるものといえます。 EF66は特急貨物列車用として、常に高…