今日は全国的に夏日で暑かったです。なんでも日中は25℃を超えるところもあったとか。まだ4月なのに~と言いたくなってしまいます。まあ、今年は桜の開花も早ければ、散ってしまうのも早かったですから、夏が来るのも早いかも知れません。
その暑い中、今日は外出することに。
汗をかきながら、普段の運動不足も手伝ってヒイヒイいいながら、午前中の業務は少し延長になりましたが無事に終了。
さあ、遅くなったお昼にしようと、次の行き先へ行く途中でコンビニに入りました。
おっと、ちょうど財布の中身も寒くなり始めたので、コンビニでお金も下ろそう!と店内に入っていくと、ATMのそばには一人の若い女性が立っていました。
身なりはスーツ姿で、一見すると会社員に見えなくもなかったのですが、どうも会社員とは少し違うなと、私の直感。
そのスーツ姿の若い女性は、店内で買い物をしているのでもなさそうで、陳列棚とATMの狭い空間に立っていました。
コンビニの本部の人かな?
そんなことを頭の隅で考えながらも、私はATMへ直行!
そして無事にお金を下ろして、さあ買い物買い物♬さあ、今日は何を食べようかな~♬なんて思いながらそのATMを離れようとしたとき・・・
「あの、ちょっとよろしいでしょうか?」
と声をかけられました。
そう、陳列棚とATMの間に立っていたスーツ姿の若い女性が声をかけてきたのです。
私はいったい何が起きるのかと、ちょっと目を点にしながら、
「はあ」
と、何とも間の抜けた返事をしました。
すると、若い女性はポケットから黒いパスケースのようなものを出して、私に見えるように差し出したのです。
ん?名刺かな?コンビニチェーンの新手の営業か???
なんて、考えながらも少し構えると、若い女性はパスケースのようなものをやおら両手で丁寧に開きました。そう!開いたのです!!それも縦方向に!!!
その開いたパスケースの中には、金色に輝く大きなものが貼り付けてありました。
私の目の前に差し出されたのは・・・
警察バッジと身分証
おっ、マジか!?警察バッジをこの目で見たのは初めてだぞ!!!
その女性はなんと警察官、しかも私服なので刑事だったのですヽ(゜Д゜)
そして刑事ドラマのように片手で颯爽と開くのではなく、両手で開いて見せてくれました。
「最近、振り込め詐欺や他人のキャッシュカードを使って、現金をだまし取る事件が多くなっているので、ATMを利用された方皆さんに、身分証の確認をさせていただいていますので協力をいただけませんでしょうか」
女性の刑事さん、とっても丁寧でしかも相手の手を煩わせてしまうことを申し訳なさそうに言ってきました。
警察というとちょっと引いてしまいますが、このソフトで、しかも営業でも通じる言葉の使い方にさらにビックリです。
まあ、こっちは何も悪いことしてませんから、クレームのつくような対応は御法度なのでしょうね。
「はい、いいですよ」
もちろん、すぐに協力することにしました。
使ったキャッシュカードを財布からだして、一緒に身分を証明するものを出そうと・・・
あ、ない!
私のパスケースは車に置いてある鞄の中だわ(>_<)
ここで車にとりに行くとなれば怪しまれてしまいそうです。
ちょうど、財布の中には運転免許証ではなく無線従事者免許証が入っていました。
「あの、無線従事者免許証でもいいですか?」
「はい、それで結構です」
財布の中から無線従事者免許証を出して、キャッシュカードと一緒に見せると、女性の刑事さんは確認をして私に返してくれました。
その返し方もまた、相手からみて正位置になるように回し、両手で丁寧に渡してくれました。まるで、レジでクレジットカードを返すときのような丁寧さ。この人、本当に警察官か?と思えるほどの対応でした。
いや~警察バッジを間近で初めて見たのもビックリですが、この刑事さんの丁寧な対応にもビックリでした。
以前、住んでいた家の近くで殺人事件があって、聞き込みにきた刑事さんは警察手帳を刑事ドラマのように見せてくれましたが、新しいものになってから初めてです。
それにしても、お仕事とはいえ、ずっとコンビニの店内で立って警戒しているとは、本当にご苦労さまなことです。