旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

この本を見つけたよ! ちょっとだけ「鉄分」の入った絵本たち2

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今週のお題「読書の秋」

今週のお題の記事、調子に乗ってもう一つお届けします(笑)

さて、前回は「鉄分」の入った絵本を2点、ご紹介しました。今回も「鉄分」がちょっとだけ・・・いえ、ふんだんに入った絵本をご紹介します。最後までお付き合い頂けると嬉しいです。

 

さて、子どもは年齢が小さければ小さいほど、正直で、しかも人を見る目は鋭いものです。どういうわけか、私は年齢が一桁台の子どもたちの担任になる機会が多く、毎年、いえ毎日がドキドキものです。(男性で低学年の担任が多いのは珍しいそうです。本人はあまり自覚がないのですが(^0^;) )

なので、担任の好みといいましょうか、趣味を見定めるの早く、そして恐ろしいほど的確なんです。だから、いわゆる「大人の事情」で誤魔化そうとしても、実は見抜かれているなんてことは多々あります。

もう数年前のこと、ある子が本棚から一冊の絵本をもってきて、「こういう本、好きでしょ?」と言いながら見せてくれたのがこちらの本でした

ぼくの町に電車がきた (ちしきのぽけっと3)

ぼくの町に電車がきた (ちしきのぽけっと3)

 

おお!これはまた、鉄分の濃い本だなと思いながら、「そうだね。好きだよ、どこで見つけたの?」と聞くと、なんと教室にずっとあったそうです。それまでぜんぜん気づきませんでしたが・・・(;´Д`)

この絵本、開いてみてビックリでした。

静岡県伊豆半島の東部を通る伊豆急線の建設から開業、そして今日に至るまでのできごとを描いた絵本でした。

もともとが鉄道マンなので、こうした「お客さんから目に見えない鉄道のお話」は大好きです。もちろん、それだけではなく、こういう仕事をする人たちがいて、頑張ってくださるから安心して乗れるんだよね」とも教えることができます。

数多くある鉄道を題材にした絵本でも、鉄道の建設工事を題材にしたお話は早々お目にかかることはできません。私が知っている限りでも、この本だけです。

鉄道を題材にした絵本は、ついつい車両がメインになりがちです。その方が、子どもたちの受けは良く、売れるからでしょう。そうした中では、貴重な一冊だと思います。