旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

新年 あけましておめでとうございます

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 あけましておめでとうございます。
 いつも弊ブログをご愛読いただき、ありがとうございます。

 皆様にとって、2024年がより一層、幸せ多い年になることを心よりお祈り申し上げます。あわせて、引き続き弊ブログをご愛読賜りますよう、お願い申し上げます。

 

EH200-21〔新〕新鶴見信号場 筆者撮影

 

 昨年は新型コロナウイルスの取り扱いが、5月以降に季節性インフルエンザと同等の5類に移行したことにより、3年間続いた感染対策のための自粛やマスク生活も緩和され、ほぼコロナ禍前の生活に戻りました。

 人の動きも活発になり、鉄道もそれなりに旅客輸送量が増えています。しかし、テレワークに代表されるように、それまでの働き方から変革が期せずして起き、コロナ禍前の水準にはまだ戻っていないとも言われています。

 そうした中で、鉄道事業者は様々な増収策を講じるようになり、例えば有料着席サービスを新たに導入、またはさらに拡大するなど従来では考えられなかった施策を展開しています。

 一方で、「お客様の利用実態に合わせた」という文言をよく聞くようになり、結果として列車の減便や減車、さらには廃止などがじわじわと進んでいます。少子高齢化により、鉄道に従事する職員の数も減少傾向にあります。特に現業機関で業務に就く鉄道職員は、営業職や事務職を除いて運転適性検査を受験し、基準以上で合格しなければならないため、誰にでもできる職種というわけにはいきません。結果、運転系統や施設系統に従事できる人材もその数を限られてくるなど、今後ますます厳しくなることでしょう。

 私事ですが、筆者にとっても2023年は激動の年でした。

 2022年秋に発覚した頚椎の疾病は、生業としていた教壇に立つということを困難にし、20年近く勤めた仕事を辞さざるを得なくしました。しかし、その原因が判り、昨年2月に手術を受けることによって回復し、5月からパートタイムで、10月からはフルタイムで再び仕事に戻ることができました。

 しかし、業界を取り巻く環境の厳しさは一層にも増し、人材の不足や資質能力の問題を抱え、傍から言われる以上に問題だらけになり、「ブラック」どころか「超ブラック」になりつつあります。デジタル化も遅々として進んでいないのが現状で、合理化も進まず業務量が増える一方な状態で、様々なところで歪みがでているのが現実です。

 結果、優秀な若手の職員は「見切り」をつけ、転職していく人材の流出が相次いでいます。それは、かつて鉄道職員だった筆者が、所属する施設電気系統の職場が将来性のないことを悟り、見切りをつけて転職していったのと同じ構図で、筆者を育ててくれた諸先輩方が経験したことを、時を経て思い知らされているようなものです。

 いずれにしても、なんとか踏ん張って改善と改革に結びつけたいと思うところですが、まだまだ時間がかかりそうな気がします。とはいえ、将来のある子どもたちにとっては、そんなに時間をかけていられるほど悠長なことではないので、どうしたものかと悩む日々が続きそうです。

 そうした毎日なので、鉄活も限定されたものになってしまいます。時間が許せば是非にでもと言いたいところですが、それもじわじわと難しくなりつつあります。が、2024年もできるところでやってまいりたいと思います。

 ブログの更新頻度も、いずれ減らさざるを得なくなると予想していますが、可能な限り頑張ってまりたいと思います。

 今年もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。