旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

2月第3週のふりかえり

こんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただきありがとうございます。 2月も折り返し点を過ぎ、いよいよ春に向かってましぐらといったところでしょうか。今年は比較的暖冬なようで、明日はなんと20℃近くまで気温が上がるとか天気予報で言って…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車【3】

1964年につくられて以来、実に50年以上もの間走り続けてきた京阪2200系電車。その顔のおでこには、これまた京阪電車の特徴の一つともいえる大きな二つの前灯があります。 前面上部、人の顔でいえばちょうどおでこのあたりに、左右に振り分けられた二つの前灯…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【8】

まずは試作車として、DE11 1900番代がつくられます。 試作車ですので、つくられた数はたったの1両でした。 DE11 1901は外観こそほかのDE11形と同じでしたが、内部の機構には少し手が加えられました。エンジンから出ている排気管は、通常は長いボンネットに取…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・命を預かる役目・列車見張【1】

列車が行き交う本線や、車両の入れ換えがある駅や機関区の構内といった線路内に立ち入る作業は、電気区で仕事をするからには避けて通れない。信号設備は当然線路際やその中にあるし、機関車へ電気を送る電車線設備は線路の真上にあるからだ。 その作業、列車…

映画を観て、懐かしさに若かりし頃へ

こんばんは。 いつも拙筆のブログをお読み頂きありがとうございます。 いつもは鉄分豊富なお話ですが、今回は少し鉄分のない話題をお届けしたいと思います。どうぞ、最後までお付き合い頂けると嬉しい限りです。 さて、最近映画を観てきました。若い頃は映画…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車【2】

1964年からつくられ、それ以来時代に合わせた改良を受けながら、京の都から浪速までの間を川沿いに走り続けている京阪2200系電車。 時代に合わせた改良・・・とはいっても、基本的にはつくられた当時とほとんど変わっていないといっても過言ではないでしょう。…

1月第5週~2月第1週のふりかえり

みなさまおはようございます。いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただき、ありがとうございます。 1月もあっという間に終わってしまい、2月に入りました。今年の冬は、比較的気温の高め(といっても気温は1桁台の寒さですが)の日が多く、どちらかと…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【7】

大規模操車場の重入換作業に特化した性能を与えられたDE11形は、その開発の目的通り全国各地の操車場に送られ、くる日もくる日も何十両も連なる重い貨車たちを押し上げたり、列車として組成できたものは仕訳線から引っ張り出す仕事をこなしていました。 私が…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【3】

横浜羽沢にある本区から梶ヶ谷貨物駅にある派出へ転属となっても、公用車の運転は変わらず若い職員である私の仕事の一つだった。本区と同様に、それまで20歳代の若い職員の配置がなかったから、私が転属して着任すると先輩方は大いに喜んでくれた。 派出勤務…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車

子ども頃、鉄道を題材にした絵本に描かれていた電車の中で、なぜか印象深く記憶に残っているのが近鉄特急と京阪電車。全車は特急用の車両で、しかも「ビスタカー」という愛称とともに、2階建車両を挟んだ独特の流線型をしていたので、幼い少年の記憶に焼き付…