旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

存廃に揺れる北海道の駅 「思い」だけでは維持は難しい理由(2)

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info そんなJR北海道に「とどめを刺す」ように、それまでは各地に散らばっていた人々は、都市圏へ集中するようになり、沿線の過疎化は進んでいったのでした。そのため、鉄道の利用者は減る一方になり、利用が見込…

海峡下の電機の系譜【Ⅷ】 新世代のマンモス機・EH500(3)

9.新世代のマンモス機 9-3 「重連」ではない「2車体で1両」・EH500の登場 出力6000kWという空前のハイパワー機であるEF500の開発が事実上失敗したことで、単機で首都圏ー北海道と日本海縦貫線を往く貨物列車の牽引と、1列車あたりの連結両数を増やすと…

ほぼ2年ぶりの「鉄分補給」

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 タイトルの通り、本日は久しぶりにカメラを携えて線路際へと行ってきました。 記録を見ると、2018年を最後にほとんど「鉄分補給」ができていない状態でした。2019年には仕事が忙しくなり、補給…

存廃に揺れる北海道の駅 「思い」だけでは維持は難しい理由(1)

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 膨大な赤字に苦しんだ末、1987年に国鉄が分割民営化されて誕生した会社は、旅客会社6社と貨物会社1社。それに加えて基幹通信網を運営する通信会社と、乗車券類発券システムや貨物輸送システムを…

海峡下の電機の系譜【Ⅷ】 新世代のマンモス機・EH500(2)

9.新世代のマンモス機 9-2 重連が常態化していた東北本線の貨物列車 JR貨物は線路使用料を旅客会社に支払うことで、貨物列車を運転できるのですが、その中でも重量のある機関車の料金は高めに設定されていました。 そのため、同じ貨物列車を運転するのな…

この1枚から 平成になって「復活」した「焼きタラコ色」の悲しき姿

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 その昔、国鉄の気動車の塗装が、朱色4号とクリーム4号の二色塗りだったいわゆる「一般形気動車色」から朱色5号一色の「首都圏色」へと変えられました。塗装工程の省力化と、二色塗りによる塗料…

海峡下の電機の系譜【Ⅷ】 新世代のマンモス機・EH500(1)

9.新世代のマンモス機 9-1 民営化後、第二種鉄道事業者としての課題 1987年の国鉄分割民営化で、多くの電気機関車はJR貨物に継承されました。貨物列車の運転はすべてJR貨物に引き継がれたためで、このことは今さら細かく書く必要はないと思います。 一方…

海峡下の電機の系譜【Ⅶ】 たった1両異端の改造機・ED76 550番代(2)

8.1両だけの改造に終わったED76 550番代 8-3 用途の減少と余剰機の活用で誕生した「異端機」550番代 1987年の国鉄分割民営化後、JR北海道には製造稜数の半数になったとはいえ、16両のED76 500番代が継承されました。国鉄時代に711系が開発・製造されて…

この1枚から コロナで消えた「こと」

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルスの感染が再び増加に転じ、毎日ニュースなどで伝えられています。これからいったいどうなるのだろう?と、気をもむことも多いのですが、前回の緊急事態医宣言で多くのことが中…

この1枚から すっかり変わってしまいました

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 時の流れはいろいろなものを変えていきます。その一つに「街の眺め」もあるのではないでしょうか。ついこの間まで当たり前のように見かけていたものが、あっという間に取り壊されて更地になり、…