「ハマの赤いあんちくしょう」といえば、京浜急行電鉄。
真っ赤なボディーに白い帯を巻いた電車は、その線路の幅にものをいわせ、狭い住宅街を縫うように走る線路を猛スピードで駆け抜けていきます。
それは今も昔も変わりません。
その京浜急行の代表的な電車といえば何でしょう。
快速特急専用につくられた、クロスシートを装備した2100形でしょうか。それとも、先代の2000形でしょうか。
私はやはり、この1000形が京浜急行の代表選手だと思います。
快特から普通まで、そして三浦半島はもちろん、都心の都営地下鉄浅草線を経て京成へ乗り入れ、遠くは成田空港まで走ったのですから。
その先代の1000形。
私が子どもの頃は、京急といえばこの電車。駅でカメラを構えると、やってくるのはこの1000形ばかりで仕舞いには飽き飽きとしてしまったものでした。いま考えると、何とも贅沢なお話です。
晩年は普通列車の運用を中心に走り続けました。
本線だけではなく、京急のルーツでもある大師線でも走り続けました。
おでこに1つだけの前灯という京急顔。
こうして改めてみると、何とも懐かしいものです。
姿を消してからそろそろ10年になろうとしています。