旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・過酷な猛暑の鉄路【後編】

過酷な猛暑の鉄路【後編】 こうして一時間ほどでレールの交換が終わると、レールの幅、つまりゲージが規定の1067mmになっているか、専用の計測器・・・といっても、細かい精密機器ではなくすぐに幅が規定以内に収まっているかがわかる比較的簡易なもの・・・をつか…

頑張るその姿に成長を感じたとき

バイトといえども、働いて給料を得るのですからそれは立派な仕事です。 責任の大小や給料の高い低いといった話は脇に置いておいても、与えられたミッションをこなすのはあたりまえの話ですね。 先日、とってもだいぶ前になりますが、昼食にハンバーガーを食…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【19】

後輩たちとともに走った中央・総武緩行線(中央・総武線各駅停車)【後編】 こうして、201系電車と205系電車で、残った101系電車を淘汰することにしたのです。 101系電車が去った後は、黄色に塗られた103系電車と201系電車と黄色い帯を締めたステンレス車の2…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・過酷な猛暑の鉄路【中編】

過酷な猛暑の鉄路【中編】 夏になれば気温も上がってしまう。当然、気温も上がるのだが、1994年は全国的な猛暑で、とにかく線路はほかよりも暑くて仕方がなかった。 あまりにも気温が上がりすぎると、鉄の性質でレールが伸びてしまうこともあるから、施設の…

自然災害による鉄道への影響 被害はなぜ大きく、復旧に時間がかかるのか【5】

5.鉄道の「公共交通機関」としての位置づけと鉄道事業者の負担 このように、鉄道は公共の交通機関と位置づけられてはいるものの、その維持や管理はもちろん、災害による復旧についても鉄道事業者自身によって行われることが原則となっています。 一方、道…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【18】

後輩たちとともに走った中央・総武緩行線(中央・総武線各駅停車)【前編】 「まぁるい緑の山手線~真ん中とおるはは中央線~♪」という歌は、関東にお住まいの方なら一度は聞いたことがあると思います。家電量販店のヨドバシカメラのCMソングですが、この歌…

突然起きた奇妙な「停電」

8月に入っても猛威を振るっていた猛暑も少しは落ち着いてきたようで、ちょっとは過ごしやすくなってきました。 といっても、気温はまだまだ30℃超え。 水分をしっかり補給して、熱中症にならないよう十分気を付けてください。 さて、そんなまだまだ暑い日が続…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・過酷な猛暑の鉄路【前編】

過酷な猛暑の鉄路【前編】 これを書いている2018年の夏は、これまでに経験したことのない記録的な猛暑の日が続いている。 連日の気温は35℃以上はあたりまえで、30℃を下回った日なんか片手で足りるくらいだ。埼玉県の熊谷で、過去最高の41.1℃を記録した日なん…

自然災害による鉄道への影響 被害はなぜ大きく、復旧に時間がかかるのか【4】

3.莫大な復旧費用と長期化する復旧期間 鉄道線路が自然災害で大きな被害を被り、長期にわたり列車の運転を休止を余儀なくされるケースがたびたび見られるようになりました。 長期にわたって列車の運転を休止に追い込まれる原因はいくつかありますが、共通…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【17】

激しさを増す混雑 103系電車史上最長の15両編成へ 首都圏の混雑はとどまることを知らず、通勤ラッシュの混雑は年々激しさを増す一方でした。 国鉄も「五方面作戦」を展開して、混雑の緩和を目指して輸送力の増強に取り組み、東海道線と横須賀線の分離運転や…