旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

都心から30分 都会の中にある自然豊かな紅葉スポット

今週のお題「紅葉」 もうそんな季節なんですね。 紅葉が始まると日に日に気温も下がりますが、真っ赤に染まったときには年の瀬まで残り僅かだなぁ、なんて考えてしまいます。 紅葉を見に山のあるところへ出かけていくのもいいですが、たまには近場で楽しむの…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【28】

「うぐいす色」は山手線だけではない 古都を結んだ103系電車【1】 京阪神緩行線や阪和線、そして大阪環状線へと103系電車の新車が続々と送り込まれ、激しさを増すラッシュ輸送を支える存在として走り始めましたが、その後は新車を他の路線へ広がることはあり…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・財布にはドル札、片手に英語の辞書【6】

財布にはドル札、片手に英語の辞書【6】 在日アメリカ軍の専用線路を担当していた頃は、最低でも月に一回は東高島駅の瑞穂埠頭や、田浦駅の横須賀基地へ行くことがあった。 このうち、横須賀基地はメインの場所からはかなり離れたところにあり、仕事が終わ…

走り抜ける「昭和の鉄道」 21世紀にも通じる車両の始祖・東急7700系(Ⅰ)

北は北海道から西は九州まで、いまやどこの列車に乗ってもステンレス車体の車両に乗ることができます。そのほとんどはペンキ要らずで、ステンレスの地肌をそのままにして銀色に輝かせ、アクセントと路線の識別のためにシンボルとなる色の帯を巻いています。 …

10月第5週~11月第1週のふりかえり

いつも拙筆のブログをお読みいただきありがとうございます。 おかげさまで、先週もたくさんの方にお読みいただきました。 さて、とうとう11月に入ってしまいました。2018年も残すところ2か月を切り、日に日に気温が下がってまいりました。風邪もそうですが、…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【27】

浪速の中心を回り続けたオレンジバーミリオン【2】 101系電車よりも後につくられたとはいえ、103系電車とて1960年代の設計なので老朽化はもちろん、接客設備の陳腐化も否めませんでした。対抗する私鉄は続々と新車をつくっては走らせるので、性能も接客設備…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・財布にはドル札、片手に英語の辞書【5】

仕事・財布にはドル札、片手に英語の辞書【5】 ところが、私が担当していたのはアメリカ軍の線路だ。線路自体は日本のものだが、アメリカ軍が専用的に使うことになっている線路なので、当然アメリカ軍の管理下に置かれている。だから、民営化前の国鉄や、そ…

走り抜ける「昭和の鉄道」 ラッシュ時の切り札と伝統を守って・京急800形(Ⅱ)

1978年に登場したハマの赤い「ダルマ」こと京急800形電車。 ラッシュ時に短い時間でお客さんを乗り降りできるように、18mの短めの車体に4ドアーというあまり例を見ない設計になりました。そのドアの多さは狙い通りに、ラッシュ時に限らず停車時間を短くする…

10月第4週のふりかえり

いつも拙筆のブログをお読みいただきありがとうございます。 10月も4週目に入ると秋の近づきを感じられるようになりました。一番感じるのが日が短くなったことでしょう。16時30分を過ぎると急に暗くなり始めて、17時を回ることにはすっかりと暗くなってしま…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【26】

浪速の中心を回り続けたオレンジバーミリオン【1】 関西圏の103系電車はスカイブルーを身に纏ったものばかりではありませんでした。 大阪市の中心部を環状に走る大阪環状線はその成り立ちが非常に複雑で、首都圏の山手線のように国が敷いた鉄道ではありませ…