旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

さらば札沼線末端区間【4】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

桑園-新琴似(2) 下手稲通りと呼ばれる県道をオーバーパスすると、列車は八軒駅に到着する。 八軒駅は相対式2面2線で、およそ地方交通線の非電化区間の駅とは思えない、都会的な造りの駅だ。しかも、桑園駅は函館本線と並走しているので高架駅であるこ…

さらば札沼線末端区間【3】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

桑園-新琴似(1) 札幌駅を発車すると、函館本線と同じ高架線上を走っていくことになる。複々線になっているように見えるが、実際には函館本線が複線で、札沼線は単線になっている。函館本線の上り本線と下り本線の間に長い引き上げ線が設けられているので…

この1枚から 財政難の申し子・クモハ485(下)

1985年だった86年だったか記憶が曖昧ですが、1985年のダイヤ改正の後だということははっきりしています。 祖父に連れられて九州を旅したとき、朝早く、博多駅を発車する「有明」で、西鹿児島駅まで通して乗ることがありました。この時に乗ったのが、短編成化…

さらば札沼線末端区間【2】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

その1 札幌-桑園(2) 札沼線の起点は、路線名称からも分かるとおり札幌駅である。札幌駅に降り立つのは、実にこれで4度目だ。前回は2008年の冬と夏で、その前は2005年と2004年だった。秋から冬に北海道を訪れることが多く、どういうわけか夏などの季節…

この1枚から 財政難の申し子・クモハ485(上)

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、緊急事態宣言が発令されて1週間。最初は7都府県だけだったのが、とうとう全国規模になってしまいました。仕事も開店休業のような状態が続き、例年…

さらば札沼線末端区間【1】 《鉄路探訪》かつての「赤字83線」から、都市圏輸送を担う電化路線へと進化する鉄道・札沼線

新型コロナウイルスの感染拡大は、日に日に収束とは真逆の方向へとひた走り続けています。4月16日の夜には、緊急事態宣言が全都道府県に広がりました。新たな感染者の増加と、犠牲者をこれ以上出さないための重要な措置です。 それは北海道でも同様でした…

この1枚から 静かに去っていった251系「スーパービュー踊り子」

ダイヤ改正が行われるごとに、新しい列車が設定されたり、新しい車両が本格的に運用に入ったりします。それはそれで楽しみなことでもありますが、一方では役目を終えたり利用客の減少したりするなどして廃止される列車もあれば、老朽化などで引退していく車…

新型コロナの影響はここにも 春の空に富士山だけでなくアルプスの姿も!?

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルスの感染拡大で、7都県に緊急事態宣言が出てから1週間が経ちました。かくいう私の住む地域もその対象で、宣言が出る前とあとでは人の動きも目に見えて変わりつつあります。 …

新型コロナ 緊急事態宣言で感じた90年代のアニメ映画との共通点

普段は鉄道に関連したお話を書いておりますが、今回は新型コロナウイルスに関連した時事的な内容です。あくまでも、筆者が感じたことや考えた一個人としての内容です。いろいろなご意見や考えをおもちの方もいらっしゃると思いますが、これらを否定したり肯…

この1枚から 昔日の勇姿を伝える美唄鉄道の蒸機

いつも拙筆のブログを音海いただき、ありがとうございます。 現役を退いた鉄道車両の多くは解体されて処分されてしまいます。しかし、中には用途を失い、運用を離れ、廃車になっても解体処分されることを免れ、保存という形で現役時代の姿を残すものもありま…