旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 高速で走ることを夢見た車掌車・ヨ9000【2】

《前回の続きから》 blog.railroad-traveler.info 国鉄の貨物輸送高速化の切り札として登場した10000系高速貨車は、有蓋車ワキ10000、コンテナ車コキ10000、冷蔵車レサ10000で構成されました。空気ばねを採用したTR203を装着し、ブレーキには電磁弁式直通ブ…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 高速で走ることを夢見た車掌車・ヨ9000【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 すっかりとご無沙汰してしまいました。年度末繁忙期で本業に追われ、結局お休みをさせていただいてしまいました。いつも楽しみにお読みいただいている皆様、大変申し訳ありませんでした。 いつ…

回想録 工事臨時列車・砕石輸送チキ車の場合【2】

〈前回からの続き〉 工事の実施が決まると、レールの購入は支社に発注をかけますが、1本あたり25mもの長さがあるレールは一般的なトラックでは荷台の長さに制限があります。トレーラーであれば運ぶこともできるでしょうが、大都市圏では取り下ろし作業をする…

回想録 工事臨時列車・砕石輸送チキ車の場合【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 最近、にわかに工事臨時列車(工臨)が注目を浴びているようです。昔は運ぶ貨物にあわせた物資別適合貨車と呼ばれる多種多様な貨車で組成された専用貨物列車を多く見かけましたが、今日ではごく…

この1枚から 房総特急華やかし頃・1985年東京駅地下ホーム【2】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info もうひとつ写っている列車の「わかしお」は、この当時は東京から総武本線を経由し、千葉から外房線経由で安房鴨川まで運転される列車でした。 「わかしお」の場合、「しおさい」とは異なりそのルーツは臨時…

この1枚から 房総特急華やかし頃・1985年東京駅地下ホーム【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがようございます。 東京駅のホームは今も昔も数多くあり、首都東京の中心となる鉄道駅であることは変わりません。かつて国鉄時代は、まさに全国各地にある駅の「最高峰」であり、ここに勤める職員もまた管内から選…

この1枚から 最晩期の国鉄荷物輸送・熱海のクモユニ147【2】

〈前回からの続き〉 blog.railroad-traveler.info クモユニ147は、1983年に101系から改造されて登場した郵便荷物車でした。101系からの改造とはいっても、郵便荷物車となることから車体は種車のものをそのまま使うことはできず、新製した車体を載せています…

この1枚から 最晩期の国鉄荷物輸送・熱海のクモユニ147【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルス感染拡大で、鉄道の旅客輸送の需要が低下し、多くの鉄道事業者が2020年度の輸送量を過去例を見ない低さを記録し、その影響でほとんどの事業者で赤字を計上する事態になってし…

この1枚から 壮観!民営化直前1986年の新鶴見機関区公開で並んだ国鉄電機たち【2】

〈前回からの続き〉 こうしたイベントに、筆者も含めて多くのファンや家族連れなどが訪れ、多くの人で賑わいますが、そのほとんどが鉄道会社や関連会社に勤める職員の方の「サービス」だということは忘れてはなりません。実際、貨物会社に入ってから新鶴見に…

この1枚から 壮観!民営化直前1986年の新鶴見機関区公開で並んだ国鉄電機たち【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 新型コロナウイルスの感染拡大で、鉄道に関連した様々イベントが中止あるいはオンライン開催されるなど、実車を間近で見て触れる機会がなくなってしまいました。鉄道を趣味とする人としても残念…