旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

貨車の色にも「意味」があった【1】冷蔵車の場合

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 いまや鉄道車両はカラフルになった・・・かと思いきや、ステンレス鋼やアルミ合金が車体素材の主流となったため、無塗装で素材の色そのまま、ギラギラと光る車両が多くなりました。車両の軽量化…

この1枚から 新鶴見に「パーイチ」がいた頃【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 1985年のダイヤ改正で、EF81 58号機は新製配置以来過ごしてきた酒田機関区から、新潟の長岡運転所に配置転換されました。前年の1984年のダイヤ改正、いわゆる「ゴー・キュウ・ニ」では、貨物輸送の体系を…

この1枚から 新鶴見に「パーイチ」がいた頃【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info JR貨物から常磐線関連の貨物列車を委託されたJR東日本は、田端運転所に配置されているEF81を用いて、一部の貨物列車の運転を担いました。つまり、機関車とそれに乗務する機関士はJR東日本、列車はJR貨物と…

この1枚から 新鶴見に「パーイチ」がいた頃【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 今日、JR貨物が運行する貨物列車は、すべてJR貨物が保有する機関車が牽引し、そのハンドルはJR貨物に所属する機関士が担っています。 なんだ、そんなこと今更言わなくても当たり前だ! などとい…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info タキ64000は2両が試作されましたが、それ以後は量産されることはありませんでした。荷役設備を改良することも考えられますが、タキ64000のためだけに設備投資するのは得策ではなかったようで、ガソリン専…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info タキ9900が35トン積みを実現したことで、石油類輸送用のタンク車は輸送力を強化することができました。が、タンク車を保有する荷主はこれでは満足せず、さらなる効率的な輸送を模索していくことになります…

悲運の貨車〜経済を支える物流に挑んだ挑戦車たち〜 大きいことは良いこと・・・ではなかった【1】

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 かつての鉄道貨物輸送は、運ぶ物の形状に合わせて多くの貨車がつくられました。まさに「百花繚乱」という言葉がぴったりで、趣味者を飽きさせないのには十分すぎるほどと言ってもいいでしょう。…

この1枚から 首都圏に「ロクヨン」が走っていた【4】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 愛地区に配置になった1041号機は、首都圏に残っていたEF64牽引の運用に入るために、長躯東海道本線を走る姿も見られました。中央西線は様々な事情でEH200が入れないこともあり、EF64 1000番代の独壇場でも…

この1枚から 首都圏に「ロクヨン」が走っていた【3】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info 東海道本線を高速で行き来するという運用は、機関車にとっては相当の負担で、経年劣化を促進していてしまいます。その例の一つとして、EF66が最たるものといえます。 EF66は特急貨物列車用として、常に高…

この1枚から 首都圏に「ロクヨン」が走っていた【2】

《前回のつづきから》 blog.railroad-traveler.info EF64 1000番代は1987年の国鉄分割民営化の当時は、最も車齢が長い1001号機でも10年に満たない7年であり、最終号機の1053号機に至っては5年しか経っていませんでした。当然、余剰機とはなることはなく、全…