タイトルを見て、あのトイレにある便器が走るのか?と思われた方も多いでしょう。
いえ、便器自体が走るのではありません(;´д`)
そんな便器があったら是非とも見てみたいですが、落ち着いて用は足せないでしょう
便器はコンテナに乗って走っているのです(笑)
私が鉄道マンになってちょっと経った頃、駅の構内にある「荷捌き上屋」という建物に、蛍光灯を交換しに行った時のことです。
そこには、コンテナから積み卸したものが、トラックに乗せ替えられるのを待っているかのように並べてありました。
その中に、段ボールで養生はされていましたが、どこかで見たことがあるような白い大きな物体が、これまたお行儀よく並んでいました。
近づいてよ~く見てみると、その白い物体。
なんと便器でした(゚∀゚)
思わず、「こんな物まで運んでいるんだ」と呟いてしまった私。
いや、ホントにビックリしました(;´д`)
ところで、この「便器」。
貨物として運ぶ時の名前が違います。いまでは使われなくなりましたが、コンテナの荷札(コンテナ車票)の運送品名に、まさか「便器」と書くわけにもいきません。
そこで、つけられた名前が「衛生陶器」でした。
この「便器」改め「衛生陶器」。
日本でつくっている大きな会社は、皆さんもご存知の会社です。
一つは愛知県で、もう一つは北九州市と滋賀県でつくっています。
さすがにこの「衛生陶器」は1個あたりが重く、衝撃に弱いのに加えて、形も独特なので積み重ねることができません。
その荷物の性質から、一度に大量に運ぶことが不向きなようで、トラックで運ぶとなると何台も用意しなければならないとのこと。
なので、鉄道を使った方が効率がよかったようです。
もしかすると、いまお使いの便器も、コンテナに乗って走ってきたかも知れませんね。