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新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が解除されてから、間もなく1か月が経とうとしています。この間も、ニュースでは東京都で感染者が増えたとか、世界中ではさらに増加しているとかいっております。まだまだ油断はならないとは思われますが、6月19日にはようやく県外移動の自粛要請が解除されました。
それとともに、多くの人が外出できるようになりました。
かくいう私はというと、「どこに行っても混雑しているから、家でのんびりしていよう」と考えてはいたものの、これまでまともにお出かけをさせてあげられず、家で遊ばせてガマンさせていた娘が、この状況を察知したかのように「汽車乗りたい~」と叫んでいました。
さすがに、これ以上我慢をさせるのもどうかと思い、それならばとどこか人混みにならずに汽車旅を楽しめるところということで、千葉県のいすみ鉄道に乗りに行きました。
お目当ては国鉄形気動車のキハ52とキハ28だったのですが、さすがにこちらは自粛解除が明けてすぐということで、多くの人が集まりすぎないようにという考えからか、残念ながら運休。
できれば筆者が若き頃に活躍し、いまでは貴重ともなってしまった国鉄形気動車に平成の終わりに生まれた娘を乗せてやりたいと思いはしたものの、それが叶わず残念!
それでも、すっかり緑が深まった房総半島を走る、黄色い気動車に乗って楽しんでまいりました。
いすみ鉄道は多くの方がご存知のローカル鉄道です。
前社長がとにかくたくさんの企画を立てては、集客に勤しんでいました。そのために、通常なら車両メーカー標準設計の気動車を導入するのが三セクを含めた地方鉄道事業者の常套手段ですが、いすみ鉄道はその例から大きく外れました。
国鉄キハ20を模したデザインの車両を導入しようと、前社長自身がメーカーに掛け合い実現したというこの車両。遠くからその正面を見ると、確かにキハ20にそっくりです。
もちろん、車体構造は新潟トランシスのLDCですが、手を加えることで懐かしい雰囲気を醸し出す新型車両ができたのでした。
こうしてできたいすみ350は、この日も元気に走っていました。多くの人が訪れることができなかった自粛期間の間も、沿線の人たちのために走り続けていたのだと思います。
それはまた、いすみ鉄道に限らず、列車の運行に携わる乗務員や輸送関係の職員、さらには保安設備や線路施設を守り続けた施設関係の職員など、多くの鉄道職員が踏ん張り続けてきたおかげだといえます。
さて、いすみ鉄道で「小さな旅」を満喫した娘はというと。
「黄色い電車、また乗りたい!」
と、大はしゃぎでした。小さい子どもにとって、今回の外出や県外移動を伴う異動の自粛は相当キツかったようです。
ところで・・・
余談ですが、帰宅するとポストには「鉄道ピクトリアル」誌を発刊している会社から、大きな封筒が届いていました。はて、何か?と思うと、中には最新刊が入っていました。
過日、特集のお役に立てればと撮りためておいた写真をいくつか提供させていただいたのですが、何とその中から一枚を採用していただきました。
ほんの小さな写真だったのですが、こうして載せていただくと嬉しいものがあります。
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