旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

貨物列車

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【8】

《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)でも、川崎市は災害廃棄物輸送用に保有するコンテナを被災地に貸し出しました。また、2016年4月14日に発生した熊本地震でも、同様に災害廃棄…

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【7】

「ゴミを鉄道で運ぶなんて非常識」――そう言われた時代に、川崎市は挑んだ。生活廃棄物の鉄道輸送「クリーンかわさき号」は、環境負荷を減らし、災害時には被災地支援の要にもなった。静脈物流という新たな道を切り拓き、30年。今やその意志は東京にも広がり…

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【6】

たった23km、わずか30分の運行時間。それでも「クリーンかわさき号」は、都市の環境と鉄道貨物の未来を背負って走り続けた。機関車はEF65からEF210へ、積荷は焼却灰からプラ容器へ。変わりゆく時代の中で、列車もまた姿を変えながら、川崎の空を守り続けてき…

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【5】

1995年10月、日本初の生活廃棄物輸送列車「クリーンかわさき号」が走り出した。川崎市が開発した専用コンテナと、JR貨物・JR東日本・神奈川臨海鉄道の連携によって実現した前例なき挑戦。ダイヤ設定、機関車運用、臭気・飛散対策…数々の壁を越え、EF65形1065…

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【4】

生活廃棄物を鉄道で運ぶ――その挑戦に、川崎市は自らの名を冠した専用コンテナを用意した。UM11A・UM12A形、1000番台の番台区分、そして市章と「キレイクン」。それは単なる輸送容器ではなく、市民の信頼と税金を背負った“公有資産”だった。誤積防止、紛失対…

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【3】

「ゴミを鉄道で運ぶ? 冗談じゃない」――JR貨物が難色を示す中、川崎市は語った。「私たちには技術がある」と。し尿収集車、スクリュードラム車…衛生輸送の先駆者としての誇りが、前例なき鉄道輸送への扉を開いた。悪臭も飛散も許さぬ専用コンテナUM11A・UM12…

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【2】

「ゴミを鉄道で運ぶなんて非常識だ」――誰もがそう信じていた時代、川崎市は生活廃棄物の輸送に鉄道を選んだ。渋滞、排ガス、人件費…都市が抱える課題を前に、鉄道貨物の常識を覆す挑戦が始まる。JR貨物の反発、専用コンテナの開発、前例なき交渉の末に、「ク…

走り続けて30年 「静脈物流」という新たなカテゴリーを生み出したゴミ列車・クリーンかわさき号【1】

1995年、JR貨物が家庭ゴミを鉄道で運ぶ――その報せは、鉄道貨物の常識を覆す衝撃だった。原材料や製品を運ぶのが当たり前だった鉄路に、廃棄物が乗る。誰もが不可能と考えた構想は、幾多の課題を乗り越え、やがて「クリーンかわさき号」として走り出す。鉄道…