旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

2月第4週のふりかえり

いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただきありがとうございます。 2月も後半に入り、暖かい日が増えてまいりました。この冬は暖冬だったおかげで、バイク通勤の私にとっては有り難い暖かさでした。 もう間もなく3月に入りますが、3月は平年以上に気…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【9】

低騒音型の試作車である1901号機は、稲沢機関区に配置され、稲沢操車場を仕事場にして入換作業に就きました。実際の運用をしながら、どの程度防音効果があるのかを確かめるためです。 排気管に取り付けた大型消音器の効果はあったものの、ボンネットに収めら…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・命を預かる役目・列車見張【2】

電気区に配属されて、現場での仕事に慣れ始めた頃、その日の担務指定で割り当てられた現場へ意気揚々と出かけると、公用車から降りて工具や部品を下ろし終えると主任から、トランシーバーを渡された。 いったい何をするのかと不思議そうにしている私に主任は…

2月第3週のふりかえり

こんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただきありがとうございます。 2月も折り返し点を過ぎ、いよいよ春に向かってましぐらといったところでしょうか。今年は比較的暖冬なようで、明日はなんと20℃近くまで気温が上がるとか天気予報で言って…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車【3】

1964年につくられて以来、実に50年以上もの間走り続けてきた京阪2200系電車。その顔のおでこには、これまた京阪電車の特徴の一つともいえる大きな二つの前灯があります。 前面上部、人の顔でいえばちょうどおでこのあたりに、左右に振り分けられた二つの前灯…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【8】

まずは試作車として、DE11 1900番代がつくられます。 試作車ですので、つくられた数はたったの1両でした。 DE11 1901は外観こそほかのDE11形と同じでしたが、内部の機構には少し手が加えられました。エンジンから出ている排気管は、通常は長いボンネットに取…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・命を預かる役目・列車見張【1】

列車が行き交う本線や、車両の入れ換えがある駅や機関区の構内といった線路内に立ち入る作業は、電気区で仕事をするからには避けて通れない。信号設備は当然線路際やその中にあるし、機関車へ電気を送る電車線設備は線路の真上にあるからだ。 その作業、列車…

映画を観て、懐かしさに若かりし頃へ

こんばんは。 いつも拙筆のブログをお読み頂きありがとうございます。 いつもは鉄分豊富なお話ですが、今回は少し鉄分のない話題をお届けしたいと思います。どうぞ、最後までお付き合い頂けると嬉しい限りです。 さて、最近映画を観てきました。若い頃は映画…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車【2】

1964年からつくられ、それ以来時代に合わせた改良を受けながら、京の都から浪速までの間を川沿いに走り続けている京阪2200系電車。 時代に合わせた改良・・・とはいっても、基本的にはつくられた当時とほとんど変わっていないといっても過言ではないでしょう。…

1月第5週~2月第1週のふりかえり

みなさまおはようございます。いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただき、ありがとうございます。 1月もあっという間に終わってしまい、2月に入りました。今年の冬は、比較的気温の高め(といっても気温は1桁台の寒さですが)の日が多く、どちらかと…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【7】

大規模操車場の重入換作業に特化した性能を与えられたDE11形は、その開発の目的通り全国各地の操車場に送られ、くる日もくる日も何十両も連なる重い貨車たちを押し上げたり、列車として組成できたものは仕訳線から引っ張り出す仕事をこなしていました。 私が…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【3】

横浜羽沢にある本区から梶ヶ谷貨物駅にある派出へ転属となっても、公用車の運転は変わらず若い職員である私の仕事の一つだった。本区と同様に、それまで20歳代の若い職員の配置がなかったから、私が転属して着任すると先輩方は大いに喜んでくれた。 派出勤務…

走り抜ける「昭和の鉄道」 京の都から浪速へ川沿いを走る老兵・京阪2200系電車

子ども頃、鉄道を題材にした絵本に描かれていた電車の中で、なぜか印象深く記憶に残っているのが近鉄特急と京阪電車。全車は特急用の車両で、しかも「ビスタカー」という愛称とともに、2階建車両を挟んだ独特の流線型をしていたので、幼い少年の記憶に焼き付…

JR東日本が山手線の自動運転化を進める訳とは【3】

6.不足する乗務員をカバーするための自動運転技術 近い将来予想される運転士不足は、少子高齢化に伴う労働生産人口の減少と、国鉄時代からの運転士の大量退職という二つの現象に起因していることはお分かりいただけたと思います。 そもそも、JR東日本とし…

1月第4週のふりかえり

皆さまこんばんは。いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただき、ありがとうございます。 1月も後半に入り、寒さの厳しい日が続くようになりました。この冬は暖冬かも?なんて思ってもいましたが、そんな期待は見事に裏切られて冷える日が多くなりました…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【6】

1960年代といえば高度経済成長期の真っ只中でした。 第二次世界大戦によって、日本の経済や産業は言葉通りボロボロの状態だったのが、様々な要因が重なって好景気が続きました。戦争の空襲で国土も焼かれた日本は、世界も驚くほどの早さで復興し、しかも経済…

JR東日本が山手線の自動運転化を進める訳とは【2】

5.なぜ、山手線で自動運転を進めようとしているのか いよいよ本題に入ってきました。 前にもお話ししたように、自動運転を導入することで、運転士を乗務させる必要がなくなってきます。よしんば乗務させたとしても、彼らに車掌業務を担わせることで、車掌の…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【2】

現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【2】 公用車、純粋な民間会社ならば社用車とも呼ばれる会社の持つ車。今でこそどんなに安く売られている商用車でも、それなりの装備はもっているもの。パワーステアリングにパワーウィンドウ(運転席だけでも)、エア…

JR東日本が山手線の自動運転化を進める訳とは【1】

「未来の世界では、自動車は人が運転するのでなく、すべての運転操作は自動化されます。人間は何もすることなく、快適で楽に移動ができるようになるでしょう」 1.はじめに 一昔、いえそれよりももっと昔、私が幼少の頃に読んだ「未来の世界」を描いた本には…

1月第3週のふりかえり

こんばんは。いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただき、ありがとうございます。 1月だというのに、私の住んでいる地域では日中の最高気温が10℃を超える日が続いて、真冬の寒さからは遠のいています。まあ、過ごしやすいのはありがたいのですが、こう…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【5】

ハンプ押上の真打ちDE11形の登場と操車場での仕事 DE11形は1967年から量産されると、さっそく大規模操車場における貨車の入換作業に就くため、隣接する機関区へと配置されます。最初に配置されたのは、首都圏でも指折りの操車場で、日本の三大操車場の一つで…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【1】

現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【1】 鉄道会社で仕事をしていると、多くの人は現場までの移動には鉄道を使うのかと思われることが多い。まあ、会社の一番の商品は安全で確実、そして速く走る列車なので、その考えもわからなくもないが、残念ながら列…

季節外れの春霞の空を飛ぶ 伊丹>羽田 JAL126便

鉄道の話題がメインのブログですが、今回は少し趣向を変えてお空の話題をお届けします。 いつもならこの程度の距離の移動は新幹線が第1選択にしています。 鉄道が好きだから・・・というのもありますが、飛行機の場合は空港での搭乗手続やら保安検査などを考え…

再び空の上でプロの仕事を見た!

一度旅に出かけると、いろいろなことが身の回りに起こります。 名所を訪れて、感動することやものに出会ったり、これ以上ないという美味しいものを食べたり・・・などなど。 所用で関西へ出かけた時に、驚くほど「プロフェッショナル」なお仕事をされている方に…

1月第2週のふりかえり

こんばんは。いつも拙筆のブログ「旅メモ」をご覧いただきありがとうございます。 新しい年が明けてもう2週目です。 すでに多くの方が普段どおりの生活に戻られたのではないでしょうか。かくいう私もいつもどおりの生活に戻り、日中はお仕事に追い回され、…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【4】

こうして重入換用機の試作機であるDE10 900番代が操車場で仕事を始めてみると、DE10形とくらべて重い貨車を連ねてハンプを押し上げる作業を難なくこなすことができました。 いくら緩いとはいえ重量の嵩む貨車を坂道で押し上げるというのは過酷な仕事で、こう…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・鉄道マンの年末年始事情【3】

鉄道マンの年末年始事情【3】 年末年始の仕事納めから正月三日までは公休日の指定を受けても、それ以外の日は通常通りに勤務しなければならなかった。日勤Ⅱ種の職場なので、基本的にはカレンダーどおりに仕事があるのは、ほかの会社と同じでもあり、そして…

鉄道の知識を学習に活かす 算数「かけ算のきまり・何倍」

鉄分の濃い子どもたちにとって、鉄道のことを知るのはとても楽しいものです。 かくいう私自身も、小学生の頃はいま思い返すだけでも「大丈夫か?」と声をかけたくなるくらい、夢中になっていました。そして、好きなことに関しては徹底的に調べ、そして知識と…

2018年12月第5週~2019年1月第1週のふりかえり

こんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただきありがとうございます。 2019年が明けて1週目が終わりました。皆さま、どのようなお正月を過ごされたでしょうか。 私は実のところ2年ぶりのお正月でした。というのも、昨年と一昨年は、身内に不…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【3】

DD13形より力強い、ディーゼル機関車の決定版DE10形の登場 DD51形の成功をみた国鉄は、DD51形用に開発されたエンジンを活用したあらたな機関車の開発に着手しました。操車場や駅、運転区所などでの車両の入れ換えや、線路構造が幹線に比べて構造的に弱いロー…