旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【6】

1960年代といえば高度経済成長期の真っ只中でした。 第二次世界大戦によって、日本の経済や産業は言葉通りボロボロの状態だったのが、様々な要因が重なって好景気が続きました。戦争の空襲で国土も焼かれた日本は、世界も驚くほどの早さで復興し、しかも経済…

JR東日本が山手線の自動運転化を進める訳とは【2】

5.なぜ、山手線で自動運転を進めようとしているのか いよいよ本題に入ってきました。 前にもお話ししたように、自動運転を導入することで、運転士を乗務させる必要がなくなってきます。よしんば乗務させたとしても、彼らに車掌業務を担わせることで、車掌の…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【2】

現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【2】 公用車、純粋な民間会社ならば社用車とも呼ばれる会社の持つ車。今でこそどんなに安く売られている商用車でも、それなりの装備はもっているもの。パワーステアリングにパワーウィンドウ(運転席だけでも)、エア…

JR東日本が山手線の自動運転化を進める訳とは【1】

「未来の世界では、自動車は人が運転するのでなく、すべての運転操作は自動化されます。人間は何もすることなく、快適で楽に移動ができるようになるでしょう」 1.はじめに 一昔、いえそれよりももっと昔、私が幼少の頃に読んだ「未来の世界」を描いた本には…

1月第3週のふりかえり

こんばんは。いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただき、ありがとうございます。 1月だというのに、私の住んでいる地域では日中の最高気温が10℃を超える日が続いて、真冬の寒さからは遠のいています。まあ、過ごしやすいのはありがたいのですが、こう…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【5】

ハンプ押上の真打ちDE11形の登場と操車場での仕事 DE11形は1967年から量産されると、さっそく大規模操車場における貨車の入換作業に就くため、隣接する機関区へと配置されます。最初に配置されたのは、首都圏でも指折りの操車場で、日本の三大操車場の一つで…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【1】

現場へ向かう公用車の運転は若手の仕事【1】 鉄道会社で仕事をしていると、多くの人は現場までの移動には鉄道を使うのかと思われることが多い。まあ、会社の一番の商品は安全で確実、そして速く走る列車なので、その考えもわからなくもないが、残念ながら列…

季節外れの春霞の空を飛ぶ 伊丹>羽田 JAL126便

鉄道の話題がメインのブログですが、今回は少し趣向を変えてお空の話題をお届けします。 いつもならこの程度の距離の移動は新幹線が第1選択にしています。 鉄道が好きだから・・・というのもありますが、飛行機の場合は空港での搭乗手続やら保安検査などを考え…

再び空の上でプロの仕事を見た!

一度旅に出かけると、いろいろなことが身の回りに起こります。 名所を訪れて、感動することやものに出会ったり、これ以上ないという美味しいものを食べたり・・・などなど。 所用で関西へ出かけた時に、驚くほど「プロフェッショナル」なお仕事をされている方に…

1月第2週のふりかえり

こんばんは。いつも拙筆のブログ「旅メモ」をご覧いただきありがとうございます。 新しい年が明けてもう2週目です。 すでに多くの方が普段どおりの生活に戻られたのではないでしょうか。かくいう私もいつもどおりの生活に戻り、日中はお仕事に追い回され、…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【4】

こうして重入換用機の試作機であるDE10 900番代が操車場で仕事を始めてみると、DE10形とくらべて重い貨車を連ねてハンプを押し上げる作業を難なくこなすことができました。 いくら緩いとはいえ重量の嵩む貨車を坂道で押し上げるというのは過酷な仕事で、こう…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・鉄道マンの年末年始事情【3】

鉄道マンの年末年始事情【3】 年末年始の仕事納めから正月三日までは公休日の指定を受けても、それ以外の日は通常通りに勤務しなければならなかった。日勤Ⅱ種の職場なので、基本的にはカレンダーどおりに仕事があるのは、ほかの会社と同じでもあり、そして…

鉄道の知識を学習に活かす 算数「かけ算のきまり・何倍」

鉄分の濃い子どもたちにとって、鉄道のことを知るのはとても楽しいものです。 かくいう私自身も、小学生の頃はいま思い返すだけでも「大丈夫か?」と声をかけたくなるくらい、夢中になっていました。そして、好きなことに関しては徹底的に調べ、そして知識と…

2018年12月第5週~2019年1月第1週のふりかえり

こんばんは。 いつも拙筆のブログ「旅メモ」をお読みいただきありがとうございます。 2019年が明けて1週目が終わりました。皆さま、どのようなお正月を過ごされたでしょうか。 私は実のところ2年ぶりのお正月でした。というのも、昨年と一昨年は、身内に不…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【3】

DD13形より力強い、ディーゼル機関車の決定版DE10形の登場 DD51形の成功をみた国鉄は、DD51形用に開発されたエンジンを活用したあらたな機関車の開発に着手しました。操車場や駅、運転区所などでの車両の入れ換えや、線路構造が幹線に比べて構造的に弱いロー…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・鉄道マンの年末年始事情【2】

鉄道マンの年末年始事情【2】 私が配属された電気区は「日勤Ⅱ種」だったので、原則として年末年始もカレンダーどおりに公休日が割り当てられていたが、機関区に勤める友人はといえばそうはいかなかった。 この友人は同期で、仕事に就いたのは私よりも1年前…

謹賀新年

みなさま、明けましておめでとうございます。 旧年中は拙筆の当ブログ「旅メモ」をご覧いただき、ありがとうございました。 本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 そして、皆さまにとりまして、新しい年が充実した素晴らしい年…

1年間ありがとうございました

こんばんは。いつもお読みいただきありがとうございます。 2018年も残り1時間弱となりました。 皆さまにとって、2018年とはどのような年だったでしょうか。 私にとっての2018年は、動と静がこれ以上なくはっきりと同居していた1年でした。 というのも、実は…

距離は短くても走る経路は遠回り 甲種車両輸送列車・相鉄12000系電車の場合

すっかり年の瀬になってしまいました。 2018年も残すところあと僅か。毎年のことですが、1年は本当にあっという間に終わってしまい、「こんなに早かったかな?」と思います。そして新しい年が明けるごとに「歳も取ってしまう」という現実に、思わず溜め息を…

2018年 ブログのふりかえり

いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。また、今年1年間、お付き合いいただいたこと、とても嬉しくそして感謝しております。 さて、「1年の計は元旦にあり」という言葉がありますが、これは年の初めのこと。年の終いにはやはり「ふりか…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【2】

DD13形には排気量31リットルの直列6気筒エンジンであるDMF31形を2基装備していました。このエンジンは最大出力を370PSを出すことができました。 しかし、当時つくられていたバス用のエンジンが、同じ直列6気筒、排気量8.5リットルで最大出力が160PSという性…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・鉄道マンの年末年始事情【1】

鉄道マンの年末年始事情【1】 この記事を書いている時期は、既に2018年も終わりに近づいている頃だ。 年末年始となると、公共の交通機関はどこも混雑が増していく。そりゃあそうだろう、年末に向かって人や物の動きはいつも以上に活発になるからだ。年末ま…

12月第4週のふりかえり

こんばんは。いつも拙筆のブログをお読みいただきありがとうございます。 12月も半ばを過ぎ、いよいよ2018年も残すところあと僅かとなりました。今日はクリスマスイブ、お子さんがいらっしゃる方はプレゼントやらご馳走やらの準備はお済みでしょうか。 我が…

消えゆく「国鉄形」 常に目立つことなく隠れた力持ち【1】

人は生まれながらの運命(さだめ)がある・・・なんてドラマでの台詞を耳にすることがあります。まあ、人生を最初から決められてしまってはたまったものではありませんが、鉄道車両となると事情は少し異なってきます。 設計・開発する当初から花形となる特急列…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・地上だけでなく作業は高いところでも【6】

地上だけでなく作業は高いところでも【6】 それまで何度と昇ってきたように、八王子駅でも昇ることができた。が、どういうわけか、いつもと感覚が違っていた。ほかの駅とは間違いなく、なにかが違ったのだ。 その理由は二つあった。 前回までは blog.railro…

12月第3週のふりかえり

こんばんは。いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 12月も半ばを過ぎ、いよいよクリスマスやら年の瀬やらが迫ってきました。お子さんがいらっしゃる方は、クリスマスプレゼントをどうしようかとお悩みになることもあるかと思います。…

僅か1年半で想定外の交代劇

我が家にいまの愛車がきたのは昨年の8月のことでした。 それまでは日産キューブに乗っていました。 新古車で買ってから10年以上も走り続けてくれた頼もしき相棒。時には通勤で、時には買い物などなどどこへ行くにも乗っていましたが、年を追うにつれて年式…

消えゆく「国鉄形」 痛勤ラッシュを支え続けて【31】

21世紀近くになって得た新たな仕事場【2】 一方、JR西日本にとって、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災は大きな転機の一つになったといえるでしょう。この震災で山陽本線は不通になり、寝台特急列車や貨物列車といった長距離列車の運転にも大きな影響…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第二章 見えざる「安全輸送を支える」仕事・地上だけでなく作業は高いところでも【5】

地上だけでなく作業は高いところでも【5】 本区(当時は横浜羽沢駅構内の本区のほかに、武蔵野線梶ヶ谷貨物ターミナル駅構内に梶ヶ谷派出、新座貨物ターミナル駅構内に新座派出があった)だけではなく、2年目の夏から梶ヶ谷派出に勤務するようになっても、…

工業製品として見た東急7000/7700系【2】

2.工業製品としてみた7000系 1969年につくられて以来、途中電装品の改良を加えながらも50年以上走り続けてきた7000系/7700系。多くの鉄道車両が40年ほどで引退していった中、50年以上というのは驚異的とってもいいでしょう。 ここでは、この50年以上も使い…