ここ最近、ぐずついた天気ばかり続いておりましたが、週末になって久しぶりに青空が広がった秋晴れ。お出かけにはもってこいの陽気になりましたので、趣味と実益(?)と家族サービスを兼ねて、小田急ファミリー鉄道展2018を見に海老名まで行ってきました。
今回の目玉はやはり、このロマンスカー。LSEと呼ばれる7000形です。今月(2018年10月)初旬に現役にピリオドを打ってラストランを終えたばかりです。
その引退したばかりのロマンスカー、その華麗なる姿を再び見せて、多くの人がカメラのレンズを向けていました。
1980年に登場したこの電車。まさに昭和~平成という激動の時代を走り、多くを見てきました。その姿は洗練されていて、21世紀になっても色褪せないと思うのは私だけでしょうか。
愛称の「あしがら」も懐かしく、今となっては過去のものです。
先頭車の直線的なデザインフォルム。同じ頃の自動車も同様に直線的なフォルムが多かったので、この時代の先端だったのでしょう。
最近のロマンスカーの曲線を多用したデザインも柔らかみがあって好きですが、このフォルムは「速さ」をイメージさせてくれます。展望室の窓も広く、視界もよさそうです。
一度は乗ってみたかった「展望席」。いつかは実現させてみたいものです。
斜め後ろから先頭部を捉えると、その直線的なデザインがさらに強調されます。カラーリングは登場時のものに戻りましたが、一時は白をベースにした塗装を身に纏っていました。
ロマンスカーの特徴の一つ、二階に上げられた運転席。
二階に運転席がある鉄道車両に名古屋鉄道のパノラマカーがありましたが、こちらは運転席へは外から入る構造だったのに対して、小田急ロマンスカーは客室内から入る構造でした。
運転席からの眺めは安全運行にもつながるので、導入時は試験車両で確認をするなど慎重を期したそうです。
真正面から見ると、ちょっとポチャッとした感じもしなくもないですが、やはり堂々の姿です。
側面を見てみると、40年以上走り続けてきたのでそれなりに痛みがあるかと思いましたが、予想以上に凹凸や歪みもなく綺麗な状態でした。板厚がある程度厚くなってしまう普通鋼製ということもあるのでしょうが、小田急電鉄の検修陣をはじめとした鉄道マンたちが大切に使ってきたことが伝わってきます。
ご覧のように盛況でした。
昨年は台風で一日短縮され、しかも悪天候だったそうですが、今年は晴天に恵まれ多くの人で賑わっていました。その分、イベントを開催した小田急電鉄も力を入れていたように思えます。
こうした鉄道会社が行うイベントは、非番や休日などを返上した多くの関係者のご厚意によって成り立っています。普段は入ることができない車両基地で、線路に立った位置から鉄道車両をじっくりと見つめる機会は本当に貴重で、そうした機会をつくってくださった関係者の皆さまに心から感謝したいと思います。
ちなみに・・・かつては砕石を敷き詰め、レールと枕木が敷かれた線路を歩くのが日常でしたが、退職してかれこれ20年以上。久しぶりに歩く線路は・・・私の足腰に悲鳴をあげさせるのに十分でした(笑)妻はといえば・・・来月一歳になる娘を抱っこしたまま線路を歩いていましたが、滅多に経験できないことに興奮して、足腰が云々なんてことはなかったようです。
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