旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

東京タ-隅田川・シャトル便を捉える

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 いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。

 

 本日は、土曜日にお仕事だったため振替休日です。コロナ禍前は運動会や秋の行事など、土曜日が課業日というのがそれなりにあったのですが、いまはそのどちらも中止のままなので、月曜日に休日という幸せなお休みがほとんどありません。今日の振替休日も、昨年11月頃以来なのです。

 せっかくの平日の休みなので、家でノンビリとしているのも悪くありませんが、やっぱり鉄分を補給せよと体が要求するので、これはチャンスとばかりに少しだけいつもの新鶴見まででかけてきました。

 

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EF65 2074〔新〕77レ 2021.06.15 新鶴見(信) 筆者撮影

 

 あいにくの曇り空でしたが、筆者の場合、それを逆手にとることがあります。確かに暗めの画になりメリハリのある写真は期待できませんが、光線の具合を気にする必要がさほどないので、こうした日の方が構図に集中できるのです。

 さて、いつもの場所に陣を展開すると、お目当ての「東京タ-隅田川シャトル列車」がやって来ました。

 このシャトル列車は一日に数本運転されていますが、運転区間が特徴的です。東京都品川区にある東京貨物ターミナル駅から、東京都荒川区にある隅田川駅を結ぶ貨物列車です。同じ都区内にある貨物駅同士を結ぶのですが、そのルートは東京タ-(東海道貨物支線)-浜川崎ー(南武線)ー新鶴見信ー(武蔵野線)ー南流山-馬橋ー(常磐線)ー三河島ー(常磐貨物支線)ー隅田川と、かなり遠回りをしています。車なら1時間もかからないところを、なんと3時間以上かけているのですから驚きです。

 それでも、この列車の需要は高いといいます。東海道山陽線方面から東京タまでやってきた貨物を、一度この列車に載せ換えて、隅田川まで運ばれてくると、そこで東北・上越方面への列車に載せ換えるのです。直行列車ならこのような手間は必要ありませんが、直行列車がない駅から発送されると、こうしたシャトル列車がとても重要なのです。

 さて、今日撮影したのは77列車で、先頭に立っていたのは新鶴見EF65 2074。既に全検が済まされ、国鉄特急色を身に纏っています。以前は、この塗装があまり好きではなかったのですが、今となっては貴重な塗装です。

 

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EF65 2074〔新〕77レ 2021.06.15 新鶴見(信) 筆者撮影

 

 新鶴見では機関車の付け替えはありませんが、機関士の交代があるので運転停車をします。もっとも、新鶴見信号場は基本的にどの列車も停車するので、運転停車といっていいのかどうか・・・。

 手前で乗務する列車を待つ機関士にピントを合わせたつもりなんですが、今一つクリアになっていません。それにしても、我ながらピントの甘さに苦笑いです。

 

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EF65 2074〔新〕77レ 2021.06.15 新鶴見(信) 筆者撮影

 

 機関車の付け替えはなく、機関士が交代すると10分程度立ってから、北行7番線の出発信号機が停止から進行を現示すると、コンプレッサーとモーター音を響かせながら、EF65 2074号機が牽く77列車は、曇り空の静かな街をあとにして力強く走り去っていきました。

 今日は午後の撮影だったのですが、午前中だと、この北行が行く先にある公園で、時折娘が通う保育園がお散歩に行っているとか。そして、小さな子どもたちが機関車に牽かれた貨物列車を見て大はしゃぎするそうです。そして、娘はというと・・・「きょう、かもちゅをみたよ」と嬉しそうに教えてくれます。

 自分の父親が、かつて携わった仕事だと知っているのかな?(笑)

 

 今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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