2023-01-01から1年間の記事一覧
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 2012年の札沼線電化開業と、それによる電車への置き換えにより多くの車両が運用を失い、廃車あるいは海外へ譲渡されていったキハ141系ですが、国内の鉄道事業者に譲渡された車両もありました。 譲渡先はJR…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info キハ143とキサハ144に装備されたN-AU26は、国鉄末期に採用された気動車用の冷房装置でした。元をたどるとデンソー製のバス用機関直結式クーラーで、国鉄が独自に開発したものではない、いわゆる民生品を使…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 札沼線沿線はベッドタウンとして開発が続き、沿線の人口も増加し続けていました。そのため、ラッシュ時には混雑が激しくなり、多くの乗客を乗せたことで車両の重量も増したため、強力なエンジンを搭載した…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info キハ141系は、余剰となった50系51形客車を改造の種車としました。50系51形は製造から長くて10年強、短いものでは10年に満たないなど車齢は若く、状態もそれほど悪くありませんでした。そして、かつてのキ…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 鉄道車両がその使命を終えたとき、その多くは廃車手続きがとられて車籍が抜かれた後、解体処分されます。新製から相当の年月、少なくとも数回の全般検査を受けて20年程度、長い場合は40年以上も…
《前回からのつづき》 石油製品を輸送するタンク車ですが、実は消防法の規制の対象外です。1両あたりの積載量に特に上限は設けられてなく、あるとすれば走行する線区の軸重制限がある程度です。ですから、タンク車の歴史は1両あたりの積載量をいかにして増や…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 今日の鉄道貨物輸送の主役は、コンテナ貨物であることは誰もが認めるところでしょう。国鉄の貨物輸送を継承したJR貨物は、コンテナによる輸送を原則と定めました。これは、従来の車扱輸送は貨車…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 筆者にとってこの夏一番の(?)大イベントとなった大阪出張は、大きな成果を得ることができたとともに、7年ぶりに再会した後輩との親交を深めることができ、非常に満足できるものになりました…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 昨日より来ておりました大阪でしたが、「鉄活」も概ね満足したのと、あまりの暑さにやられてしまったので、予定を切り上げて帰宅の途に就きました。 昨日より投宿しておりましたのは、地元では…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 関西の夏は暑いですよ!とは、後輩から聞いてはいたものの、これほどまでに暑いとは思いもしませんでした。台風の影響もあるのでしょうが、きっと、関西の方の心意気が熱いからかもしれません。…
おはようございます。 いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 昨日の投稿でもお話したように、本日より大阪で行われる研究協議に参加するため、一泊二日で大阪出張です。 いまは「のぞみ101号」の車上の人ですが、このあとはほぼ1日協…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 昔から「鬼の居ぬ間の洗濯」とはよく言ったものです。恐れる人が居ない間に事を成してしまおうという、ある意味、先人の知恵といったところでしょうか。若い頃は、恐れる先輩が目を離した隙に、…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info トロリー線の交換工事は、もっとも列車や入換が少ない日と時間帯をねらって設定します。まあ、レール交換や砕石交換といった保線工事も同じなのですが、列車や車両が走行するために欠かすことのできない設…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 最後にこのシリーズを書いたのは、もう3年ほど前、それも新型コロナウイルスが国外で流行りだした頃でした。あの頃は、まさか世界中が未曾有のパンデミックに見舞われるなど微塵も考えたことは…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■首都圏対北海道の寝台特急に新たな風を吹き込んだE26系 カハフE26 国鉄時代から分割民営化後、長きに渡って青色の塗装を身にまとった客車が長距離夜行特急列車、いわゆる寝台特急として運用されてきまし…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■電化区間でパンタグラフからの給電を再び スハ25 300番代 24系に限らず、客車の電源車は電化区間においては電化方式に、そして非電化区間に左右されることなく客車に電源を供給する役割を担っていました…
《前回からのつづき》 ■余剰車の荷物車から転身した異色の電源車 マニ24 500番代 1987年の国鉄分割民営化から魔もない翌年の1988年、四半世紀強の長い時間と難工事の末に青函トンネルが開通し、この年から開業した津軽海峡線によって本州と北海道は鉄道で結…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■増備車は荷物室をさらに拡大 カニ24 100番代 24系25形は二段式寝台を備えたことから、居住性が従来の寝台車と比べて格段に改善されたことが好評だったようで、分割併合を伴う多層建て列車を除いて、三段…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■24系登場と同時に製作されたマヤ24、0,5トンの荷物室を追加したカヤ24 1873年に24系の製造がはじまると同時に、電源車として登場したのがマヤ24でした。マヤ24には直列6気筒・排気量31リットル・インター…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■急行格下げで郵便荷物車との併結を可能にしたカヤ21 14系や24系といった新しい系列の客車が登場すると、20系は陳腐化が目立つようになりました。14系や24系はB寝台でも寝台幅700mmに広げられ、従来のB寝…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■分割編成に使われた旧型客車改造の簡易電源車 マヤ20 登場当時は国鉄の「虎の子」ともいえた20系は、徐々にその数を増やしていき、東京−九州間の寝台特急をはじめ、関西−九州間の寝台特急などにも使われ…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■パンタグラフを装備した電源車 カニ22 国鉄客車の電源車と言えば、ディーゼルエンジン+発電機を組み合わせた発電セットを搭載した車両というのが定番でした。しかし、ディーゼルエンジンを稼働させるた…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 1958年に登場した20系客車は、それまでの国鉄客車の常識を大きく覆すものでした。 もっとも大きな違いは、従来は客車1両単位で運用することを前提とした設計思想であったのに対し、20系は編成単位で運用す…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 「電源車」という車両をご存じの方は、おそらく筆者と同世代に近い方や諸先輩方、そして熱心に研究されておられる方かと思います。筆者がこの「電源車」という言葉を初めて耳にしたのでは、鉄道…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■ブルトレの最後尾も飾った荷貨物兼用高速貨車 ワサフ8000(その2) ワサフ8000はワキ8000を基本に設計されているため、貨物室は軽量なアルミ合金のプレス鋼板の総開き構造とされましたが、車掌室を設置…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■ブルトレの最後尾も飾った荷貨物兼用高速貨車 ワサフ8000(その1) 1960年代に入ると自動車の普及が急速に進み、国内の物流の主役ともいえた鉄道貨物も、荷主にとって使い勝手がよいトラックにシェアを…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■再び積載量を増したワフ29000 戦後になって製造されたワフ22000は、車掌室重視の設計だったため、積載荷重は2tに抑えられ、貨物の積載量は小さいものになりました。乗務する車掌にとって、ワフ22000はあ…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■戦時設計、代用資材の木製を使ったワフ28000 1944年になると戦局の悪化と資材の不足は、日本の経済に大打撃を与えていました。人々の生活は困窮し、食べるのも配給制に頼らざるをえない状態でした。そし…
《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info 国鉄時代、ヤード継走輸送が全盛だった頃の貨物列車は、大きく分けて二つありました。 一つは、貨物取扱駅と方面別に仕分けをする操車場の間を行き来する列車で、これを「解結貨物列車」と呼ばれていまし…
いつも拙筆のブログをお読みいただき、ありがとうございます。 列車の最後尾に連結されている車両は、原則として赤色の灯火を点灯させることが法令で義務付けられています。テールランプ、尾灯とも呼ばれる赤い灯火は、厳密には「後部標識灯」と呼ばれるもの…