旅メモ ~旅について思うがままに考える~

元鉄道マンの視点から、旅と交通について思うがままに考えたことを紹介します。

鉄道

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その8「最初の実習・小倉車両所」

◆最初の実習・小倉車両所 1か月間の集合研修は九州支社の研修センターで受けた。門司機関区の構内にあって、そこへ行くには線路を渡らないと行くことができない。しかも機関区の側線だったが、一般の人が渡るところではないので、当然、踏切警報機や遮断機…

今週のお題「ねこ」 駅で飼われている2匹の招き「ねこ」たち

今週のお題「ねこ」 う~ん、お題は「ねこ」ですか・・・(; ̄O ̄) ちょっと前まで近所に住み着いた野良ねこたちとの壮絶なバトルを繰り広げていた私には、ちょっとハードルが高いかな?なんて思っていたら、ありました!かわいいねこの話が。 かわいい「ねこ…

消えゆく「国鉄形」 去りゆく“縁の下の力持ち”

「鉄分」の濃い方はご存知とは思いますが、2018年3月17日にJRはダイヤ改正を行います。通勤など日常生活の中で鉄道を利用されている方は、「毎日乗っていた列車が速くなった」とか「便利な時間の列車がなくなった」などなど、いろいろな影響を受けることもあ…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その7「鉄道マンとしての振り出しは九州・門司」

◆鉄道マンとしての振り出しは九州・門司 九州は日本の中で好きなところの一つだ。小学生の頃、祖父に連れられて旅行をしたときも、東日本ではなく西日本によく行ったものだった。中でも印象深いのが、東京から新幹線に乗って博多まで出て、博多で少しブラブ…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その6「高卒一期」

◆高卒一期 会社から会社説明会をするからと大井機関区に来るように言われ、いったいそこはどこにあるのだ?と調べると、なんと東京モノレールの大井競馬場駅からさらに海に向かって徒歩15分。貨物の駅って本当に不便なところにあるもんだなぁと思いながら…

住みたい町ナンバー2! 憧れの街・武蔵小杉の「武蔵」ってなに!?

いまや首都圏のトレンドとなった街、武蔵小杉。ご存知の方もきっと多いはずです。 首都圏で住みたい町ランキングでは、第1位の吉祥寺に次いで武蔵小杉は第2位。いや~ホントにスゴいです(^^; でも、ちょっと前まではあまり知られてない町でした。とい…

生涯に一度だけの表彰 20年後に知ったその真実とは・・・

今週のお題「表彰状」 学業優秀、スポーツ万能!という絵に描いたような秀才でないので、「表彰状」というのに縁遠い私。大人になっても表彰されたことないので、今週のお題はスルーかな?とおもっていたら、ありました!表彰されたことが。 それは小学校六…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その5「就職活動 ひょんなことから鉄道マンへ」

◆就職活動 ひょんなことから鉄道マンへ 県内の公立工業高校の電子科で主に通信系を学んだ私は、高校三年生の時には就職することを考えていた。もっとも、具体的にどこへ行きどんな仕事をしたいというものはあまりなく、ただなんとなく働きに出るんだな~とい…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その4「あの列車はどこへ? 車掌になって全国へ行きたい」

◆あの列車はどこへ? 車掌になって全国へ行きたい 日本の三大操車場の一つと言われた新鶴見操車場の近くが住まいになった私は、成長とともに将来は国鉄へ入って鉄道の仕事に就きたいと願うようになった。 小学校四年生からは週に3回、市内の武道館で剣道を…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その3「引っ越し先は鉄道の町」

◆引っ越し先は鉄道の町 小学校二年生の時に、私は同じ市内の別の街へと引っ越した。もちろん、小学校も転校することになる。まあ好きで引っ越しする人はそうそういないと思うが、私もこの引っ越しだけは今も嫌な思いしかない。 転校先の小学校で勉強をしてい…

またも電車の窓が割れる事故 その背景について考える

2月10日15時過ぎに、JR東海道本線・川崎-品川間を走行中の普通列車の窓ガラスが割れたという事故(事件)が発生したというニュースがありました。 www.asahi.com 普通列車といえども、高速で走行する列車の窓ガラスが割れるというのは、一つ間違えば大きな…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その2「幼稚園が鉄道熱に拍車をかける?」

◆幼稚園が鉄道熱に拍車をかける? 折しもブルトレブームが到来し、当時は子ども向けの鉄道関連のグッズや図鑑が巷に溢れていた。とても仲のよかったN君の家は、地域でも地主の家系で比較的裕福。だから、その友だちの家に遊びに行けば、私が知りたいことの…

シリーズ「駅弁」の旅 中央本線甲府駅「甲州赤ワインステーキ弁当」

え~またまたやって来ましたこのコーナー、シリーズ「駅弁」の旅。 なんとなく始めたこのコーナーも、意外にも長続きしていて我ながらビックリです(笑) 山梨といえば何を思い浮かべるでしょうか。 私は真っ先に「ブドウ」→「甲州ワイン」です。いえ、どちら…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ 第一章・その1「少年と鉄道の数奇な出会い」

◆少年と鉄道の数奇な出会い 私は1972年に川崎市で生まれた。 父は設備関連の職人で、母は専業主婦。家は小さな風呂なしのアパート暮らしと、当時でもあまり裕福な家ではなかった。父は私が産まれたのを機に、それまで勤めていた会社を辞めて職人の世界へ…

もう一つの鉄道員 ~影で「安全輸送」を支えた地上勤務の鉄道員~ はじめに

みなさんは鉄道員と聞くと、まずどのような職種を思い浮かべるだろうか。 列車を運転する運転士や、扉の開閉や乗客の案内をする車掌がもっとも多いかもしれない。次に、駅で働く駅員だろうか。最近では少なくなったが、ホームでの安全確保などのために立つ駅…

寄り道をしてみよう 大回り乗車券で得をする

列車を使って遠くへ行こう!と考えたとき、多くの人は最寄りの駅から目的地の駅までの切符を買うことが多いと思います。かくいう私自身も、往復ともに同じルートの切符を買っていました。 ところが、ちょっと思考を変えてみると意外にもいろいろな所に行くこ…

夜行列車の考察 ~最終章・21世紀の現代で夜行列車の需要はあるのか~

結論から申し上げよう。 21世紀に入り20年近くが経とうという時代にあって、夜行列車の需要はあるかといえば、その結論は「ある」と言うことができる。ただし、そこには一定の条件がついてくる。 それは、国鉄時代から連綿と続けられてきた形態の夜行列車で…

信越線・大雪で車内に430人閉じ込めたまま15時間立ち往生 その背景について考える 

身を切るような寒さが続きます。2018年が明けて、日本列島は猛烈な寒波が襲来。関東から東海の太平洋側を除いて、軒並み大雪に見舞われているようで、テレビのニュースや情報番組でも大雪と寒波の話題が取り上げられています。 そんな中、新潟の信越本線では…

シリーズ「駅弁」の旅 八戸駅・こぼれイクラととろサーモン ハラス焼き弁当

世の中いろいろな駅弁がありますが、今回紹介するのは八戸駅の「こぼれイクラととろサーモン ハラス焼き弁当」。とにかく長い名前です。前回紹介した浜松駅の「浜松三ヶ日牛&遠州しらす弁当」も長い名前だと思っていましたが、上には上がいました。 この駅…

夜行列車の考察 ~商品価値を重視した対北海道列車~ その2

「北斗星」よりさらに充実した商品価値を求めた「トワイライトエクスプレス」 その「北斗星」の成功からおよそ1年後。JR西日本は大阪-札幌間に新たな夜行列車の運行を始めた。「トワイライトエクスプレス」がそれである。いわゆる日本海縦貫線を走破し、青…

シリーズ「駅弁」の旅 浜松駅「浜名湖三ヶ日牛&遠州しらす弁当」

遠州は浜名湖の名産といえば、まず思い浮かべるのは「うなぎ」ではないでしょうか。 遠州灘に隣接する浜名湖は、よくある湖とは違い海水と淡水が交わる汽水湖なので、栄養も豊富でたくさんの魚や甲殻類といった魚介類が集まっています。スズキやカレイといっ…

シリーズ「駅弁」の旅 横浜駅「シウマイ弁当」

♪おいしいシウマイ~♪というテレビコマーシャルで知っている人も多いと思う、このシウマイ弁当。 実は、「駅弁」だということを知っている人は、意外に少ないのかも知れません。私も仕事の関係で、年に1回以上はこのシウマイ弁当を食べる機会がありますが、…

夜行列車の考察 ~商品価値を重視した対北海道列車~ その1

青函トンネル開通が夜行列車の大きな転機に 「商品としての価値」を失った対九州方面の夜行列車。 1970年代に設計・製造された老朽化が進行し、サービス水準も陳腐化していく車両で、高い運賃とあまりにも長い所要時間で、他の交通機関から利用者を奪われつ…

夜行列車の考察 ~なぜ、JRは積極策に出なかったのか~

一般に、利用者離れが始まると、利用者を取り戻そうと様々な「改善」を行うのがサービス業をだけではなく、鉄道会社などの運輸業でもすることだろう。会社は利潤を生み出すことで成り立っているから、収益が減ればそれに対して増収につながる方策をとるのが…

夜行列車の考察 ~“商品”としての価値~

二等寝台車は通勤電車の座席と同じ幅のベッド 夜行高速バスが隆盛の今日、長距離を夜間に移動をするという需要はあることが、前回の「京浜吉備ドリーム号」のレポートでもわかったと思う。 そこで、一つの疑問が生まれてくる。それは、なぜ夜行列車は衰退し…

新幹線のさらなる高速化とその必要性は?

先日、JR東日本から次期新幹線試験車両「ALFA-X」と名付けられたE956形の製作と、その試験内容などが発表された。 trafficnews.jp 技術は常に進化を続けている。鉄道もその点では同じだ。現在、東北新幹線で運転されているE5系やE6系は、2005年に製作・試験…

夜行列車の考察 ~夜行高速バスの旅を体験~

百聞は一見にしかず、百見は一労作にしかず 私が通っていた(正確には通信課程なので、受講していた)大学の正面入口に、こんんな言葉を掘った石碑がある。百聞するより一目見た方が分かる。百回見るよりも一度経験する方がもっと理解できる。 そういうこと…

夜行列車の考察 ~長距離夜行の需要はなくなったのか~

本当に需要はなくなったのか 1980年代までそれなりに旺盛な需要があった夜行列車も、1990年代に入ると利用者は激減していく。ついには、「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」といった豪華な設備を誇る列車を除いて、ほぼ毎日のように空席が目立つように…

夜行列車の考察 ~国民の脚として走り抜けた列車の肖像~

戦前の夜行列車 夜行列車の登場は、意外にも早く第二次世界大戦前には既に運転されていた。 もちろん、東京から各地へ向かう長距離列車である。当時は蒸気機関車が列車の先頭に立っていたことと、建築技術が今ほど発達していなかったことなどもあり、速度も…

夜行列車の考察 ~素晴らしき時間と旅路のあと~

豪華クルーズトレイン真っ盛り 6月17日より、JR西日本が豪華クルーズトレイン「トワイライトエクスプレス瑞風」の運転が開始されると、ニュースや新聞紙上を賑わせている。 あの濃緑色の車体は、まさしくあの豪華寝台特急であった「トワイライトエクス…